10月23日開催「仕組み経営サミット」詳細はこちらから

どうして多くの人が起業に失敗するのだろうか?【動画書き起こし 1/4】

 この記事・動画は、マイケルE.ガーバー氏の講演内容を要約し、日本語に翻訳して、「職人型ビジネスから起業家型ビジネスへの変革」というテーマでまとめたものになります。

 

どうして多くの人が起業に失敗するのだろうか?【開始~6:04】の書き起こし

100万社もの新しいビジネスが毎年立ち上げられる。あなたが統計に詳しいかは知らないが、米国のビジネス動向を追う者によれば、これら新しいビジネスのうち80万社が5年以内につぶれるという。

 

80万社が5年以内に倒産するとはなかなかピンとこないかも知れないが、驚くべき事実ではないだろうか? あなたはほっと安堵のため息をついて「その期間は過ぎている」と思ったかも知れない。しかし、残りの20%のうち、80%は次の5年間に倒産する。つまり最初の5年間につぶれなかったのなら次の5年間で確実と言っていいほどつぶれる。

 

そして10年間を無事に切り抜けた者も安堵のため息はつかないでいただきたい。なぜなら世間を見回して、ビジネスを12年間、14年間、20年間と続けている者たちに会ってみれば、彼らが会社をつぶしてしまった人たちと、まったく同じやり方でビジネスを営んでいることに気づくはずだから。

 

唯一の違いは今や彼らがこのうえなく皮肉屋になっているということだ。言っていることがお分かりだろうか? 彼らはビジネスをジャングルと考えている。敵がそこら中にいて、どこに出口があるのかわからないと考えている。良い人々を見つけることも引き留めておくこともできないと考えているのだ。だから遅く出社し、早く帰宅して、夕食時には酒を飲んでいるのだ。

 

彼らはジャングルを自分たちだけの陣地だと考えている。銀行は最低だと考えている。経済は最低だと考えている。何も変わりはしないと考えている。他人が入ってくれば、叩きのめされると考えている。やられると考えている。

 

だから家を出るまえに家族を叩きのめし、オフィスに来たら自分の部下を叩きのめす。午後には銀行員を叩きのめし、朝には顧客を叩きのめし、誰も彼をも叩きのめす。夜遅くに帰宅すると、酒を飲んでテレビを観るのだけがリラックスする方法だ。腰を落ち着けニュースを見てリラックスする。彼らの人生はどんどんきつくなる。言っていることが分かるだろうか?

これがビジネスだ。誰もがそう言っている。これがビジネスだと。経営者同士の会合に出かけては、互いに語り合って、他のみんなもひどい状況にあることを理解する。そして少しは安心する。「何てこった。おれもそんなに悪い状況にあるわけではないんだ。あいつを見てみろ!」

これからお伝えしたいのは、そういった失敗は、完全に不要なものだということだ。ここで言う失敗とは、ビジネスから得ることができるはずのものを得ることに失敗することだ。失敗は蔓延していて、継続して何度も何度も繰り返される。誰もが同じ間違いを犯す。そして少数の例外を除けば、彼らのビジネスにおける経験年数は関係がない。

だから、これからどうしてそんなことになるかを理解するのに役立つ物の見方をお話しする。どのようにやればいいかではなく、何をする必要があるかをお話する。何をする必要があるかを理解できたら、今度はどのようにやればいいかに注意を集中できる。

多くの人は自分がしていることが正しいと考えている。しかし、自分が間違ったことをとんでもなく効率的に行っているかもしれないと気づいている人はどれだけいるだろうか?次から次に間違ったことを効率的に行っているのだ。

 

だからまず、何をする必要があるかを知らなくてはならないのだ。そうでなければ、間違ったことを効率的に行ってしまい、失敗するのだ。

 

正しいことに注意を向けていなければ、効率性は重要な問題ではない。むしろ、効率性が高ければ高いほど、失敗へと近づくのだ。

これからスモールビジネスがいつも失敗するのはなぜなのかをお話しする。事業主たちの、何が問題なのかをお伝えする。これは、どの業界であるかは関係がない、経済がどうであろうと関係がない、金利がどうであろうと関係がない、景気後退、不況は関係がないということだ。

事業は好況時も不況時も成長できる。スモールビジネスのオーナーがよく言うのが、資本に問題を抱えている、十分な資本がない、もっと資本があればできるのに、ということだ。あいつが自分の部下でなかったら、もっといい人を見つけられたら、でもそんな人を雇う金はない、だから無理だ、と。あいつが自分のパートナーでなかったなら、それだけですべては変わるはずだと言うのだ。

人々は自分の外側に原因を見つける。自分の外側にビジネスが抱える問題の原因を見つけようとする。しかし、真実は、ビジネスがうまくいかない理由は自分の外にはありはしないということだ。あなたの国で、世界中のビジネスがいつも失敗する理由、ビジネスが持つ真の可能性に到達する前に失敗する理由は、1つしかない。ビジネスのあらゆる問題、失敗の原因は、ビジネスのオーナーであるあなた自身なのだ。

 

 

まずお伝えしたいのは、自分が直面するあらゆる問題の責任を受け入れるということだ。シチリア人の友人が、シチリア語の言い回しを教えてくれた。「魚は頭から悪臭を放つ」。

 

意味がわかるだろうか?

 

これは、ビジネスで問題にぶつかれば、それは自分が問題を作ったということだ。人間関係の問題にぶつかったなら、それはあなたが人の扱い方をわかっていないからである。経済的な問題なら、お金について何も知らないからである。マーケティングの問題なら、マーケティングを理解していないからである。顧客の問題なら、顧客を理解していないからである。製品の問題なら、製品を理解していないからである。外の世界とは全く無関係なのだ。

会社のトップである、あなたに問題があるのだ。

 

どういう場面でも、これは真実だと私は感じている。今、経済はぼろぼろだが、このぼろぼろの経済の中でも、素晴らしい業績を上げているビジネスを見つることが出来る。また、産業もぼろぼろだが、このぼろぼろの産業の中、急成長するビジネスを見つけられる。「カナダでは消費税のせいで、あるいはこれのせいで、あれのせいで、みんな国境を越えてアメリカに買い物に行くので小売りではお金が稼げないのです」と言う小売店がある。しかし、同じ小売業でも、できないと愚痴をこぼしている小売店のすぐとなりで、急成長する小売店も存在するのだ。

このような現象はどう説明すれば良いだろうか?普通ではないくらいの成長をしていた会社が、廃業に追い込まれるということが実際起こっている。そういう会社を見ると疑問に思わないだろうか。一体彼らの何が悪いんだろうと。

ビジネスの失敗は、外部環境とは無関係なのだ。問題は私たちの中にある。そしてこれは最も大事なことだが、私たちが学ばなければならないと思っている、どの技術とも関係がないのだ。それよりも「ビジネスとはどういうものであり、どういうものでないのか。私は誰であり、誰でないのか。ビジネスと私との関係はどうあるべきか。自分が達成したいのは何なのか」という私たちの考え方と深い関係があるのだ。

 

ビジネスを間違った方法で立ち上げるならば、必ずや望む方向と正反対の結果になってしまう。そのビジネスのために今までの人生を失い、週7日、1日12時間働き、忙しい、忙しいと言っている。トンネルの出口の光は絶えず見えているけれど、電車がその方向に進んでいるのかもわからないという状況になってしまう。

ビジネスオーナーは考え方を変えることが必要だ。そうすれば、ビジネスは後からついてくる。オーナーが考え方を変えずに、ビジネスを変えようとしても、決して、ビジネスは姿を変えることはない。だからあなたの考え方を変えたいのだ。