お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
さて最近よくある悩みが、
仕事の質と生産性(採算や仕事スピード)
ということのようです。
ちょうど何人かの社長からこのテーマで話がありました。
”細かいことにまでこだわる社員がいて、
逆に、
”自分は細部までこだわって仕事をしてほしいのだが、
という話もありました。
■
個人的な話をすると、
これは関わってきた仕事の性質によるのかもしれません。
私の場合、
この分野、
たとえば、自分が”素晴らしく書けた”
10時間かけて書いた広告よりも、
であるならば、まずは1時間で書いて出し、それを調整する、
モノづくりと異なり、広告やデザインなどは、”これで良し”
質にこだわろうとすれば、いくらでもこだわることが出来、
そういった特徴があるために、
■しかし、何年か前から、それはどうも違うのではないか?
質を軽視し、生産性を重視することによって、
たとえば、質よりもスピードを重視し、
”成果が出なかったら後から改善すればいいや”という感じです。
しかし、ウェブページの訪問者とは一期一会の関係性です。
ページを開いて3秒くらいで、”
文字のフォント、使っている画像、
ラフに作るとそうった細部まで考えて作りこむことが出来ません。
そのため、
そういったことが積み重なり、
そこで数年前から、
■
これは他のどの仕事にも当てはまると思います。
各社員の仕事の品質が高いことによって、仕事の手戻り(
仕事の質が高ければ、評判によって顧客が集まるため、
仕事の質が高ければ高単価を実現することが出来るため、
クレームやトラブルに付随する修理費用や交換コスト、
そして、社員の方も時間に追われるよりも、
■結果として、仕事の質の追求をすることは、
そこで、仕事の質と生産性(採算や仕事スピード)
という冒頭の質問に立ち戻ると、仕事の質を優先させるべき、
ただし、質を優先させるばかりに、
そのためには、自社の各業務における仕事の質とは何か?
を決めておくことが大切です。
■私たち仕組み経営のプログラムでは、
これによって、こだわるべきところが明確になります。
そして、
たとえば、スティーブ・ジョブズ氏は、
「近代美術館レベルの品質」
を要求したそうです。
消費者の手に渡る商品は、伝説的なUXでなければならない。
すべてのデバイスが完璧に機能しなければならない。
そして、触れるものはすべて、
アップルが、iMacを開発しているときのこと。
iMacのデザインがほぼ完了し、
そこでジョブズは、次のようにチームに言ったと言われています。
”確かに外観は優れたデザインだが、内側がまだ駄目だ”
内側というのは、パソコンの中身、
普通のユーザーであれば、
しかし、ジョブズは、
するとデザインチームのメンバーは、
”内側なんて誰もみませんよ”
と当然の反応を示します。そこでジョブズは、
”確かにユーザーは見ないかもしれない。でも、
この言葉にジョブズの哲学が現れています。
■実はこの言葉は、彼が幼少の頃、
ジョブズが小さい頃、彼の父親が、家の庭の壁をペンキで塗り、
ジョブズはいやいやながらも壁を塗り、父親に報告します。
そこで父親はジョブズにこう告げました。
”まだ半分しか出来てないじゃないか。内側の壁がまだだ。”
ジョブズは街ゆく人から見える、
そこでジョブズはこう言います。
”内側の壁なんて誰にも見えないじゃないか”
父親は、
”でも我々は見るだろう?”
というのです。
この幼少期のエピソードがジョブズに大きな影響を与え、
アップルのファンは、このようなこだわりを重要視しているため、
というわけで今日は、仕事の質と生産性について考えてみました。
ぜひ自社にとっての仕事の質とは何かを見直してみてくださいね。
では本日は以上となります。
引き続きよろしくお願いいたします。