拡張可能性 ~指数関数的に成長する~【仕組み化の原則】
会社を創る目的のひとつは、会社を売却可能にすることです。
実際に売却するかどうかは別にして、“ぜひあなたの会社を買いたい”と思わせるような魅力的な会社を創ることです。
そのためには、会社は指数関数的に成長する力を秘めていることが大切です。指数関数的成長とは、以下の図で示すような成長をすることです。
直線的成長(リニア)とは、投入したリソースとほぼ比例して成長することです。たとえば、営業マンを一人雇えば、それに比例して会社の売上が上がるというモデルです。このようなビジネスは確かに成長していきますが、その分、人員が増え、管理コストが増えるので指数関数的成長とは言えません。成長しても大して利益が出ないこともあります。
一方の指数関数的成長(エクスポネンシャル)とは、それほどのリソースを追加しなくても指数関数的に成長することです。このようなビジネスは拡張可能であり、ある時点を超えると、爆発的に儲かるモデルとなります。ITビジネスなどはその典型です。
自社が直線的成長なのか、指数関数的成長なのかは、”いまのリソースで5倍の顧客に対応できるか?”と自問してみるとわかります。答えがNOであれば直線的であり、YESであれば指数関数的です。
マイケルE.ガーバー氏の最新刊には次のような言葉が書いてあります。
ここに書いてある通り、拡張可能性を秘めたビジネスでなければ、買い手は魅力を感じることがありません。
仕組み化によって拡張可能性を実現する
仕組み化することで、成長のスピードを上げることが出来ます。
さほどの労力をかけなくても、うまくいったモデル(販売の仕組みや店舗運営の仕組みなど)を複製できるからです。たとえば、連続起業家のロジャーフォード氏は、ペット用ホテルを創業した際、会社を仕組み化し、創業わずか2年で売却しました。
買い手が“このビジネスは爆発的に成長する”と判断したからです。
成長だけがすべてじゃない?
ところで、、、、
「成長だけがすべてじゃない。無理に成長してもうまくいかない」
と思っている人はいませんか?
しかし、あなたが本当に正しいことをしている、と思うのであれば、世の中があなたの会社の成長を求めるのです。
マイケルE.ガーバー氏は次のように言っています。
会社を大きくしたくない、自分が生活できればよいという人は、飲み水をつくる方法を見つけて、それを自分で飲んでいるだけです。彼らの人生はそれ以上豊かなものにはならないでしょう。多くのスモールビジネスオーナーは、まだ自分が創ったビジネスのすばらしさに気がついていません。彼らがそれに気がつくのは、人々のうちに秘めた能力を開放し、普通の人でもすばらしい結果を残せるシステムを作り、自分のビジネスが世界中に広がっている姿を見たときです。- マイケルE.ガーバー
起業家とは、飲み水を創る方法を見つけ、それを世界中に広げる仕組みを作る人のことです。仕組み経営では、そういった起業家精神を持つ人たちを支援したいと考えています。