お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
さて、昨日もご案内しましたが、今週から拙著「仕組み化の経営術」がアマゾンならびに全国の書店さんにて販売されることになりました。
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その名の通り、会社を仕組みで成長させていく方法を体系的に解説した内容になっています。
昨日は本書の補足説明動画の第一本目をアップしました。
今日は第二本目、「最もトラぶる人依存パターンと解決策」をアップしましたので、ご案内します。
人依存で起こる症状
私たちのところにご相談に見える社長は、何かしらの人依存による課題を抱えていらっしゃいます。
それら課題のパターンを「仕組み化の経営術」の中で解説しています。そして、課題の中で、最も深刻になりやすいパターンがあることを発見しました。
このパターンは最も深刻になりやすいだけではなく、最もリカバリーが難しいものでもあります。
そしてさらに厄介なのが、事態が発覚するまでは、とてもうまく回っているように見えることです。
そのため、事態が深刻になるまでは、社長も気が付かないのです。
あなたの会社がこのパターンにはまっていないか、またはリカバリーするためにはどうすればいいか、ぜひ以下の動画からご確認ください。
動画&書き起こし:最もトラぶる人依存パターンと解決策
こんにちは。今日は私が出版した「仕組み化の経営術」の内容についてご説明します。前回の動画では、経営の視点を変えることが重要だというお話をしましたが、今回は特に前半部分について補足していきたいと思います。
初めてご覧になる方のために、「はじめの一歩を踏み出そう」という本についても少し触れたいと思います。この本は、私の師匠であるマイケル・ガーバーさんが書いたもので、世界で700万部以上売れているベストセラーです。経営の仕組み化の重要性を世界で初めて解いた本です。この本の実践編として「仕組み化の経営術」を出版しました。
会社が停滞する人依存の7つのパターン
今日の話題は、「会社が停滞する人依存の7つのパターン」です。会社が停滞する理由は様々ですが、その中でも特に大きな原因は、経営が特定の人に依存していることです。例えば、社長や特定の社員に依存することによって、その人がボトルネックになり、会社の成長が妨げられるのです。
この「人依存」にはいくつかのパターンがあり、今回は7つのパターンに分けて解説します。詳しくは本にも書いてありますが、ここでは補足説明をしていきます。
- 職人型経営:社長や一部のベテラン社員しか高品質の仕事ができず、その人たちがボトルネックになる。
- ハブ型経営:意思決定が全て社長を経由しないと進まない。
- 他責型経営:ミスや目標未達成の際に人を責める文化がある。
- 三者三様型経営:顧客対応が社員個人に依存し、サービスの質にばらつきがある。
- 偽委譲
- 型経営:社長が経営の大部分をナンバー2に任せすぎてしまう。
- ハローグッバイ型経営:離職率が高く、採用・退職対応に追われる。
- 烏合の集型経営:社員の自主性を重視するあまり、会社としての一貫性や方向性が失われる。
これらの人依存のパターンから抜け出すためには、経営を「人依存」から「仕組み依存」に変える必要があります。仕組み依存の会社では、まず会社の仕組みを変えることで、自動的に人が変わることを目指します。
仕組みには自社独自性と再現性が大事
仕組みとは、単なる再現性のある仕事の仕方ではありません。自社独自の強みや方法を確立し、それを再現可能にすることが重要です。仕組みは、一度作ればコントロール可能な独占的資産となり、会社の永続的な成長につながります。
仕組み化の全体像としては、以下の要素があります:
- 経営者の人生観
- 理念体系
- 組織戦略
- 目標・追うべき指標
- 価値提供プロセス
- サポートプロセス
- マネジメントプロセス
これらの要素を整備し、統合することで、経営者が意図したような会社を作り上げることができます。
人依存から仕組み依存への転換は、会社の持続的な成長と発展のために不可欠です。是非、この考え方を参考にして、自社の経営を見直してみてください。