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IBMから学ぶ!失敗しない経営に必要な3つの視点!ターンキー革命基礎理論(2/5)

多くの中小企業の経営者が大きな目標と期待を持って会社を起こしたと思います。

しかし、残念ながら経営者の中で本当に成功する会社を作れるのはごく一部です。

ほとんどの中小企業の経営はうまくいきません

「業績がよくない」「利益率が向上しない」「従業員が離職してしまう」「人手が足りない」

多くの経営者はこのような悩みを抱えていることでしょう。

そして何より、経営者の多くは日々の業務に追われて会社の成長のために必要な経営戦略を描く時間や組織全体のマネジメントを見直す時間が取れていない場合が非常に多いのです。

では、なぜ多くの経営者が経営に失敗してしまうのでしょうか?どのように改善したら良いのでしょうか?

今回は、起業家・経営者のバイブルと言われる「はじめの一歩を踏み出そう」の著者であるマイケル・E・ガーバー氏が語る「ターンキー革命理論」を全5記事にわたって紹介します。

経営がうまくいかない理由、そしてそれに対しどのように対処したらいいのか、5記事全てを読むと理解できると思います。

第二弾である本記事では、あのIBMの創業者であるワトソンを事例に経営者に必要な視点について解説します。

この「ターンキー革命理論」はどのような業界の経営者にも当てはまるので、ぜひ最後までご覧ください!

※本記事は、1980年代にマイケル・E・ガーバー氏が行なった講演の内容を書き起こしたものです。

パート1→経営者必見!中小企業の社長が経営に失敗する決定的理由!ターンキー革命基礎理論(1/5)

パート2→IBMから学ぶ!失敗しない経営に必要な3つの視点!ターンキー革命基礎理論(2/5)

パート3→レイクロックから学ぶ!失敗しない経営術 – ターンキー革命基礎理論(3/5)

パート4→「経営の型作りで絶対失敗しない経営を」ターンキー革命基礎理論(4/5)

パート5→中小企業の社長必見!失敗しない経営システムとは?ターンキー革命基礎理論(5/5)

 

以下、ガーバー氏の講演の日本語訳

IBMの創業者ワトソンの事例

さて、ここで、きっと皆さんもよくご存知の人について話したいと思います。

少なくとも、その人が創った会社についてはご存知でしょう。

IBMの創業者、トーマス・ワトソンです。

中小企業のオーナーにIBMの話をし始めると、「なんでIBMの話なんかしてるんだ?うちらはIBMじゃないし、なりたくもない」と心の中で思う人もいるでしょう。

しかし、少し考えてみてください。IBMは比較的成功している企業です。この意見には皆さんも同意していただけると思います。

昨年のIBMの収益額は590億ドルです。

皆さんは590億ドル、いや、10億ドルがどれだけのものか想像がつきますか?

10億ドルというのは、1日あたり1000ドルもらったとして、それが3000年続くんですよ。少。

そして、IBMが去年稼いだ額はその59倍ですよ!見当がつきますか、皆さん?

「トーマス、一体どうやったんだ??どんな秘訣があるんだ??」って思うのは当然でしょう。

しかも、IBMの財力はほとんどの国家予算より大きいときている。仮にNo.1じゃないとしても、IBMは間違いなく世界中の企業の中で最も収益を上げている企業の1つです。

人類の歴史を振り返ってみても、これに匹敵する前例がありません。

ここで、自分自身に問わないとだめです。「トーマスは何を知っていたんだ?」とね。

誰かがトーマスに質問した時に、彼はこう答えたと言われています。

「私はほとんどの人がしないことをしました」と。

それは、3つあります。IBMが他社との差別化を図る上で非常に重要な3つのことです。

ワトソンが実践した3つのこと

まず、彼にはビジョンがあり、ビジネスを始める前から、そのビジネスが最終的にどのような形になるのか想像できていたんです。

よくビジョナリーという言葉を聞きますが、誰のことを指しているんでしょう?

それは、自分の頭の中で未来が見える人のことです。

トーマスには、自分の頭の中で見えていたんです。ビジネスが一段落した時に、どのようになっているかが。

今まさに創ろうとしているビジネスが、未来でとてつもなく巨大なサービス企業になっている姿が見えたんです。

いったん未来の姿が見えたなら、

2つ目にすることは、どんな人が集まっているかということを想像することです。

今度は、トーマスが描いたビジョンをIBMで実行してくれる人を想像します。

トーマスには、ダークスーツとパリッとした白シャツに身を包み、ピカピカの黒い革靴を履いた人の大群が見えました。

彼らこそが、今までにないコミュニケーションスタイルで世界を渡り歩くIBMの伝道師たちです。IBMマンという人たちなんです。

そして、最後の3つ目です。

会社のビジョンも見えた。その会社の成長に必要な人のビジョンも見えた。

じゃあ、次にトーマスが気付いたこととは?

それは、大企業と小企業には全く差がないということなんです。

トーマスに言わせれば、大企業というのは正しい方向へ進んでいった小企業のことなんです。

もしビジネスを正しく始め、あたかも世界で一番の大企業のように振る舞えば、もし最初からもうビジネスが確立されているかのように行動すれば、ビジネスを成功へと導くことができると、トーマスは言いました。

そして、こうも言いました。

「IBMの中で働きに行くんじゃなくて、私の頭の中で思い描いたビジョンを再現するためにIBMを作りに行くんだ」 とても重要なのでもう一度言いましょう。

「IBMの中で働きに行くんじゃなくて、私の頭の中で思い描いたビジョンを再現するために、IBMを作りに行くんだ」

皆さん、これこそが、世界中のビジネスの99.9%に欠けている起業家の視点です。

たいていの人はビジネスを形作るのではなく、ビジネスの中で働こうとします。

自分のビジョンを再現するためにビジネスを形作るのではなく、ビジネスの中で働こうとします。

そういう人が持っているビジョンは、本当の起業家の持つビジョンとまったく別物です。それが理由となって、この世にはビジネスの中で仕事をしている人が大勢いるんです。

この趣旨が理解できますか?非常にシンプルな点なんですが、理解するのは相当困難です。

トーマス・ワトソンは彼のビジネスのビジョンを、まるで自分の手の中にあるように見ることができました。

他の人の場合、たいてい彼ら自身がビジネスなんです。

自分自身をビジネスと切り離せない。毎日起きて、仕事。起きて、仕事。起きて、仕事。彼らにとって、自分たちなしで仕事を終えることなんか想像の範疇を超えています。

彼らは仕事をこなすことにすごくフォーカスしています。

一方、本当の起業家は上手く経営できるビジネスを創り出すことにフォーカスしています。

起業家とは何か?

起業家とは、成功するビジネスを創り出す発明家です。

起業家は世界の見方を心得ており、問題に対するソリューションを提供するためにビジネスを創り出します。

起業家熱に駆られた職人には理解することすら難しいでしょう。

では、どうしたらいいのか?

とても簡単なことです。視点を変えるんです。

私が今日一番したいことは皆さんの視点を変えることです。

ハウツーを教える気はありません。

そうではなく、上手く行くビジネスを創り出すためには何をする必要があるのかということを伝えたいんです。

ビジネスの中で仕事をするんじゃなくて、ビジネスを形作るために必要なこと

もし皆さんがいなくてもビジネスを軌道に乗せる方法を見つけたら、人生は一瞬にして変わります。自由の身になります。

>>次に続く。

編集注:この文章は、マイケルE.ガーバーが1980年代に行った講演「ターンキー革命」を文字にお越し、日本語化したものです。事例や数字などのデータが古いことがありますのでご了承ください。