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コロナウィルスによる経営の不安と心配に立ち向かう方法

清水直樹
清水直樹
新型コロナウィルスによる心配と不安が世界中を覆っています。特に自分だけではなく社員の生活も背負っている経営者の方は人一倍でしょう。そこで本記事では、私が海外のコーチから学んだ、コロナウィルスによる経営の不安と心配に立ち向かうためのヒントをご紹介していきます。ここで挙げる方法はコロナウィルスに限らず、平常時の経営においても役に立つ考え方だと思いますので、ぜひご参考にされてください。

不安と心配は人間の本能的な”能力”であると知る

「人は意識を向けているものを手に入れる」といわれています。何かを手に入れたい、と年がら年中思い続けていれば、無意識のうちにそこに向けた行動をとるようになり、結果として臨むものが手に入ります。これは科学的に実証されているわけではありませんが、昔から言われている、物事のほぼ確からしい真理、といえるでしょう。なので経営するときには自分たちが望むものをビジョンとして掲げることが大切なわけです。

「人は意識を向けているものを手に入れる」のが本当ならば、不安と心配に意識を向けてしまうと、実際に不安と心配な状態が続き、悪いことが起きるものです。また、身体的にもストレスがたまり、健康上の問題をきたします。

一方で、不安と心配というのは、人間のDNAに刻まれた本能だとも言えます。なぜ私たちは心配と不安を感じるのか?それは生命の危険を感じているからです。まだ文明が生まれる前、私たちは多くの敵に囲まれて生活していました。それは肉食動物かも知れませんし、自然災害かも知れませんし、敵対している隣の村の人間かも知れません。私たちは昔から、そのような敵に備えるために、不安と心配を感じ取る能力を身に付けたのです。これはすべての動物に備わっている生存のための能力だと言えます。

これから不安と心配に支配されるのではなく、前向きに経営出来るヒントをご紹介していきます。が、とはいえ、不安と心配が私たちの本能に刻まれている以上、完全に取り除くのは難しいわけです。逆に不安と心配を感じているということは、何かを変えなくてはいけない、という兆候であると考えるようにしましょう。

 

意識を前向きに変える習慣

言った通り、不安と心配は私たちの本能なので、放っておくと意識がそっちに持っていかれます。また、テレビを付ければネガティブなニュースばかりなのでさらに意識が持っていかれます。そうならないように、今日から意識を前向きにする習慣を身に付けましょう。これはいまのようなパンデミック状態ではないときにも続けることをお勧めします。

やることは簡単です。まず手帳かノートを用意しましょう。そして、以下のような感じで表を創ります。(1日一個)

後は毎日、この表に書き込むだけです。

前向きになる習慣

  • 今日達成したこと・・・そのままです。小さなことでもいいので、今日できたことを書きます。たとえば私の場合、ブログを書いたりメルマガを書いたりするのが重要な仕事の一つなので、それが出来たら書きます。また、”朝いつもより早く起きて運動できた”、”部屋の掃除が出来た”、”商品が売れた”、”読みたかった本を読み終わった”などでも良いでしょう。
  • それが重要な理由・・・これもそのままなのですが、たとえば”メルマガを出すことで読者の人とつながりを保てる”とか、”運動することでメンタルの調子が整えられる”などがあります。理由を書くことで、それを続けようという気持ちになります。
  • さらに向上させるために出来ること・・・”明日はもっと早く起きよう”、”ブログを書くためのインプットをしよう”など、明日に向けてのアイデアを書きます。

1日5分。これをやるだけでも不安と心配ではなく、”自信”に焦点を当てることが出来ます。ぜひ試してみてください。

 

不安と心配を機会に変える考え方

不安と心配を抑える習慣を身に付けたら、次はいまの状況を機会に変える考え方を身に付けていきましょう。

 

”自分”ではなく、”他人”に焦点を当てる

苦しいときにはみんな自分に焦点を当てます。自分が何とか生き残るため、自分が得するための行動を取るものです。さっき言った通り、こういう行動は本能なので、これ自体を責める必要はありません。

一方、優れた起業家やリーダーというのは普通の人と逆のことをやるものです。みんなが苦しいときに人を助け、みんながネガティブなときにポジティブに振る舞い、みんなが退いているときに前に出るわけです。

組織のリーダーはその言動で皆に影響を与えていることを忘れてはなりません。これはいい方向にも動きますし、悪い方向にも動きます。平常時には顧客のため、社員のためなどと都合の良いことを言っておいて非常事態に自分の保身に回ってしまえば、外部要因のせいではなく、内側から崩壊してしまいます。

 

”商品”ではなく、”関係性”に焦点を当てる

非常時には何を売るか?よりも周りの人たちとの関係性を強化することに焦点を当てましょう。顧客との関係性、社員との関係性、家族、友人との関係性です。非常時には生活必需品を除いて、なかなか商品を売ろうとしても売れるものではありません。それよりも関係性を強化することに力を入れ、平常時に戻ったときにまた戻ってきてくれるようにしましょう。

 

“販売”ではなく、”価値創造”に焦点を当てる

これは平常時にも全く同じように当てはまる原則ですが、非常にはより重要性が高まります。対価をもらうことを脇に置いておいた場合、あなたがいま顧客や世の中に提供できる最大の価値は何ですか?それを提供しましょう。それが先述の関係性強化につながり、結果としてのちの売上にもつながります。

ご存じの通り、ビジネスは基本、価値の先出しが必要です。つまり、先に価値を創り、その後にお金をいただくわけです。平常時には価値を生み出せばすぐにお金をいただけるケースが多い、つまり時差が少ないのですが、非常時にはその時差がちょっと長くなると考えましょう。

 

“未来”ではなく、”いま”に焦点を当てる

これはちょっと意外な項目かも知れませんね。明るい未来に焦点を当てたほうが良いのでは?と思うかもしれません。それはそうなのですが、非常時には未来が予測しにくいのも事実です。ですから、明るい未来を思い描きつつも、いまに集中しましょう。これは私たちがダブルビジョンと呼んでいる考え方です。

過去も未来もなく、”いま”の連続があるだけだ、という思想もあります。あらゆる物事は入れ子構造になっています。なので、”いま”を大事に過ごすことが出来れば、1日大事に過ごすことが出来、1か月大事に過ごすことが出来、一生大事に過ごすことが出来ます。

 

”過去の自分”ではなく、”本当の自分”に焦点を当てる

社長の多くは、日ごろ仮面を被って仕事をしているものです。(これは社員の人にも言えますが)要するに、社長はこうあるべき、社長だからこうしないといけない、という感じで、周りから期待されている自分として生きています。平常時にはそれでもいいかも知れませんが、緊急時には仮面を脱いで、本来の自分として社員や顧客に向き合わないといけないときがくるものです。

以前の記事にも書いたのですが、経営者がすべての答えを知っていないといけない、というわけではありません。それより大切なのは、メンバーと綿密でオープンなコミュニケーションを取り、意思決定を行うことです。この機を本音でメンバーや顧客と話をするチャンスだと考えましょう。

 

”正しい判断”ではなく、”コミュニケーション”に焦点を当てる

緊急時の政府の対応に不満が集まるのは、彼らが正しい判断をしないから、というよりも、正しくコミュニケーションをしていないということに大きな理由があります。つまり、国民の意見を聞いていない、決定の背景にある理由を言わない、意思決定のプロセスが不明瞭であることなどが国民の不安と不満を煽るのです。

緊急時にまずすべきことはコミュニケーションです。社員や顧客がいま何を求めているのか率直に聞いてみましょう。そのうえで判断を下せば、自然とそれが正しい判断になるはずです。

 

”外部成長”ではなく、”内部成長”に焦点を当てる

会社の成長には二通りあります。一つ目が売り上げや社員数、拠点数を増やしていく外部成長です。二つ目が組織や仕組み、品質などを強化する内部成長です。イケイケの社長は外部成長にしか目が行っていないため、ほとんどのケースで途中で成長が鈍化、悪い場合には内部崩壊します。なので、両面の成長が必要なのです。

いまの状況化では外部成長を望むのは厳しいでしょう(通販やデリバリーなど一部業態を除く)。逆に言えば、外部成長に時間を当てなくてもいいので、内部成長に焦点を当てるチャンスだとも言えます。私たちの提供しているサービスは「会社の仕組み化」なので、どちらかというと内部成長を支援しているのですが、実は「この機に会社の仕組みづくりに取り組みたい」、というお問い合わせやお申込みが増えています。普段は営業やら顧客対応やらで時間が無いので、いまがチャンス、ということなのだと思います。

外部成長が出来ない、という不安や心配があったとしても内部成長を目指すことで視点を前向きにすることが出来ます。

また、実は個人面でも外部成長と内部成長というのがあります。個人の外部成長というのは、何か新しいスキルや知識を身に付ける、ということです。

一方、個人の内部成長というのは自分の”考え方”、”感情”、”精神”、”健康”を成長させるということです。不安と心配に打ち勝つには、個人面での内部成長が非常に大切だと思います。この機に普段読まないような自分の内面を成長させるような本を読んだり、ゆっくりと過ごす時間を増やしたり、家族との絆を強めたりすることに焦点を当ててみましょう。

 

まとめ:ヒーローは緊急時に生まれる

以上、コロナウィルスによる経営の不安と心配に立ち向かう方法と題してご紹介してきました。

最後に私のコーチが教えてくれた言葉を引用しておきましょう。

それは、

ヒーローは緊急時に生まれる

ということです。平常時にはヒーローの存在価値はないんですよね。どんな映画や物語でも、ヒーローが登場するのは緊急時です。これは史実を見てもわかります。偉大な経営者が生まれるのは恐慌時や企業が深刻な不振に陥ったとき。

こんな時こそ、不安と心配に支配されるのではなく、他の人の不安と心配を払しょくする存在になりたいものです。

なお、このサイトでは中小企業経営者に役立つコンテンツやサービスを提供していますので、ぜひ以下の情報もチェックしてみてください。

▶Eブック「社長不在で成長する会社の創り方」

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