パート、アルバイトがすぐ辞める理由と対策

清水直樹
清水直樹
今日は「アルバイトやパートがすぐ辞める理由と定着率を上げる仕組み」について解説をしていきます。

 

動画でも解説しています。

 

※書き起こしは以下から

共通の悩み:パートやアルバイトを雇ってもすぐ辞めてしまう

私たちのお客様は、サービス業のお客様が結構多いです。例えば、飲食店、健康系ビジネスなどです。そういった会社に共通の悩みとしては、人が集まらない、雇ってもすぐ辞めてしまうということです。日本は、これからどうしても少子化になりますので、人材不足はどんどん進んでいくと考えていいかなと思います。そうすると、サービス業にとっては、いかに少ない人数で、業務を回していくかも勿論大事ですが、同時にどうやって人を集めて、且つ、定着させていくかが大きな悩みになってくるというわけです。

 

採用と定着における負のスパイラル

一方で、多くのサービス業では、この図にあるような「負のスパイラル」に陥っている会社が多いのかなと思うんです。

まず、業務が増えてきて、とにかく人が足りないという状況になる。そして、とにかく採用をするということになるわけです。とにかく頭数がいれば良いということで、ハローワークだったり、チラシだったり、もしくはウェブの求人の媒体に求人を出して採用をすると。そこで、たまたま採用できたとしても、入った後に、既存の社員とかパートやアルバイトが忙しくて、その人を面倒見ることができないということになるわけです。もともと忙しくて人が足りないということで採用していますので、人が入ってきても、その人をちゃんと育てていく時間もなければ仕組みもない訳です。そうすると、新人がほったらかしになってしまって、又すぐに辞めてしまうということになる訳です。

そうすると、もう一回最初のところに戻ってきて、辞めてしまって人が足りないということになるわけですね。そしてまた、とにかく採用しないといけない。

この負のスパイラルがぐるぐる回ってるっていうのが、多くのサービス業でありがちなわけです。どこかで負のスパイラルを抜け出さないといけないわけです。

 

パート、アルバイトがすぐ辞める会社には 「すぐ辞める仕組み」がある

私たちは中小企業とか成長企業の仕組み化をするお手伝いをしていますが、仕組みというと皆さん良いイメージがあると思うんですね。

仕組みがあることで常に一貫した良い結果が出る事になるわけです。一方で、悪い仕組みというものも、実はあるわけなんですよね。何年か経営されている会社であれば、それが意図したものであれ、意図してないものであれ、会社の中に仕組みがあるわけですね。その仕組みの中には、たまたま良い結果を出しているような仕組みもあれば、たまたま悪い結果を出しているような仕組みもあるわけです。

そして、人がすぐ辞めてしまう会社には、人がすぐ辞める仕組みがあるということなんです。その仕組みを変えない限り、毎回同じ様な事が起こるということなわけです。多くの社長が人依存の考え方をしていますので、人が入ってきてすぐ辞めてしまうのは、その人本人の問題であると考えがちなんですね。でも毎回毎回、入ってきては辞めているということは、自分の会社の中に人が辞める仕組みがあるということを、まず認識しないといけないわけですね。それを変えない限り、毎回毎回同じ様な事が起こるということです。仕組みを変えない限り、いつも同じ問題に悩まされるという話の典型例なわけです。

この悪い仕組みを変えていくためにどこから始めるか?まず、原因を特定し、それに対処するための仕組みを考えていきます。

 

辞める3つのフェーズ

 

今日は大きく3フェーズに分けて考えていきます。まず、面接を辞退する。応募して来たんだけど面接に来ないという人が結構いたりします。次に面接して、採用しますということになっても、その内定を辞退してしまうということ。そして、入社をしてきたんだけれども一カ月以内に辞めてしまうということです。

今回は、この三つのフェーズに分けて考えていきたいと思います。

 

面接辞退の理由

アルバイトの求人雑誌のデータなんですけれども、面接辞退の理由のアンケート結果です。

なぜ面接に行かなかったのか?

例えば、応募をその仕事内容が嫌になったとか、既に他の仕事に就くことが決まったため。面倒くさくなったため。その会社、お店からの連絡や対応が遅かったため。他の用事が出来たためということです。いろいろ理由は有りまして、学生アルバイトなのか、もしくはフリーターなのか、もしくは主婦のパートなのかで、だいぶ理由も変わってくるのですが、全体で言うと、今話したようなことが面接辞退した理由であるということなんです。

上位の方の理由をまとめますと、要は、応募してから、その会社からの最初の連絡が遅かったために面接辞退が起こっているとわかります。

応募してから折り返し連絡が来る前までに不安になっちゃうということです。

 

面接辞退を決めたタイミング

次のデータを見てみますと、内定辞退を決めたタイミングは、折り返しの連絡が来るまでが47.3%です。面接の日も決まっていたんだけれども、面接の前日までにもう行くのをやめたのが36.7%。当日に行くのをやめたのは16%です。

 

折り返し連絡の希望タイミング

さらにデータを見てみますと、折り返し連絡の希望タイミングとして、6時間以内に返信して欲しいという人が9%いるということです。例えば、webの媒体から応募があった時に6時間以内にその会社から返事がないと遅いと感じる人は9%いるということです。

6時間以内から、6時間から当日内は19%。したがって、当日に連絡が来ないと遅いなと思う人が19%いるということですね。翌日中に欲しいという人は41.5%。ここでもう過半数超えていますよね。遅くとも翌日には連絡しないと、もう遅いなと感じて、面接に行くことをやめたということになってしまうということです。これが面接を辞退してしまう理由ということです。

次のフェーズとして、面接に行ったんだけど、内定を辞退するというパターンがありますので、その理由も見ていきたいと思います。

 

内定辞退する理由

t次に内定辞退の理由を見てみましょう。アンケートの上位は、別の仕事の方が仕事内容や条件が良かったから、仕事内容が想定していたものと違っていたため、求人原稿に載っている条件と実際が違っていたため、職場や店長、社員、面接者の雰囲気が悪かったため。という感じです。内定辞退の理由は、面接辞退と比べると、多様ですので、それぞれの理由に応じた仕組みが必要になるでしょう。

 

「面接時のバッドポイント」

面接辞退に大きく影響するのが、面接時のマズイ対応です。

  • 怒号が聞こえる・・・面接している最中に他のベテラン社員が、アルバイトとかを叱ってるみたいな感じですかね。
  • 汚い・・・お店の中が汚い、オフィスの中が汚い。
  • 面接官やスタッフが疲れている
  • 標語やノルマが貼ってある・・・そういうのが貼ってあると、厳しい会社なんじゃないかと思われるということです。
  • 時間に遅れてくる・・・時間に遅れてくるというのは論外だと思うかもしれませんけれども、忙しい中で面接やっていると、面接に遅れてしまうということがよくあるということですね。求職してくる人が遅れてくることに関しては、厳しいと思うのですが、一方で、会社側が面接に遅れる事に関して、結構ルーズというか気にしていないケースが多いという話なんです。これは注意点かなと思います。

 

すぐ辞める理由

次に、1カ月以内に辞めてしまう理由ですね。これは別のアンケートで、パーソル総合研究所によるデータです。1カ月以内に辞めた人は、実は22%もいるという話なんですね。

そして、理由としては、

1位 面接時の対応が悪かった

2位 職場の雰囲気と合わない

3位 業務の忙しさで

4位 ベテランの態度の悪さ

5位 給与への不満

1カ月以内だとそこまで、給与の不満ていうのがないというのが見るべきポイントです。1カ月以内というのはどっちかというのと、仕事に馴染む、仕事を覚えるのに精一杯なので、あんまり給与に関して気にしないし、最初から給与がわかってやっていますんで、そこまでは気にならないということです。

次に、1カ月~6カ月以内に辞めた人です。

1位 ベテランの態度の悪さ

2位 業務の忙しさ

3位 給与への不満

4位 面接時の対応

5位 フォローの不足

 

パートアルバイトがすぐ辞めないための対応

という感じで、今、三つのフェーズで見てきました。

面接辞退してしまう理由と、内定辞退してしまう理由と、あと1カ月以内に辞めてしまう理由ていうのを見てきたんですけれども、そうならないためにどうすればいいかということを考えていきましょう。

 

一時対応

まず、面接辞退を防ぐための一時対応です。応募があった時の対応。これに関しては、まずさっき申し上げた通り、素早い対応が必要だと。さっき、データにもありましたけれども、翌日以内には連絡が欲しいという人は過半数なので、もう遅くても翌日以内に来た応募をね、メールなり何なりに対応する仕組みをつくっておかないといけないということです。これは一回そういう仕組みを作ってしまえば、あとは運用していけばいいので、すぐできることではあるかなと思います。

 

下見への対応

特にお店やっている場合、飲食店とかはそうだと思うんですけれども、パートアルバイトさんていうのは応募しようと思っているお店に下見に来ているっていう確率が結構あるっていう話があるんですよね。それで、そのお店の雰囲気とか、店長の感じとか、パートアルバイトの他の店員さんの感じとかを見てですね、応募しようかどうかを決めているということなんです。例えば、その店長が怒鳴り散らしていたりとか、態度の悪いバイトがいたりすると、ああ、このお店やめとこうかなっていうことで辞めてしまうということなんです。下見への対応は、結局のところ良い職場環境を作っていくっていう、地道な努力しかないと思うんです。短期的な対応でどうにかなるというものじゃないので、職場環境を良くして、働きやすい働く人がちゃんと前向きに働ける環境を作っていく、そういうことをやっていくしかないのかなと思います。

 

面接時の対応

次に面接した後に内定辞退されないための仕組みです。

まず、リラックスできる雰囲気づくり。さっき、面接時のバッドポイントとして、怒号が聞こえるとか、ノルマとかが貼ってあるとか、面接官が疲れているというバッドポイントがありましたけれども、そういう環境だと、やっぱり面接を受ける方も緊張しちゃうわけですね。そうならないようにリラックスできる雰囲気づくりをしましょうという事です。

そして、相手の求めている事を知るということです。これは、面接官が、求職者の人がどういう働き方をしたいのかとか、その職場にどういう事を求めているのかというのを、ちゃんとヒアリングをしてあげるということです。これはもう仕組みづくりというか、本当に基本的なことですね、人として。相手の人に興味を持つということです。そして、その相手の求めている事に合わせて自社の職場環境をアピールするということです。

そして、仕事内容や条件の丁寧な仕組みが説明ということです。リアリティショックの軽減、要は、応募する前と、実際に入社した後のギャップの事を指しています。入社する前は凄い期待感を持っていたんだけれども、入社してみたら、意外とこの会社は人間関係が悪いなとかですね、凄く厳しいなとかですね、そういうイメージとギャップ、現実とのギャップをリアリティショックと呼んでいます。これがあると、すぐ辞めてしまうので、そうならないように現実的な話を面接時に行うということです。

 

入社早期

この時にすぐに辞めないような仕組みにするにはどうすれば良いかということです。まず、座学プラスOJTアルバイトとかパートの人であっても教育制度があるっていう事は結構重視しているということなんです。単にOJTですね、先輩の背中を見て育つという事だけじゃなくて、座学で学べるようなものがあって、且つOJTで丁寧に教えてあげるということです。これをやるためには、教えるためのテキストがあったほうが良いです。そういうのを作っておいて、教育担当者が教えるということです。

ですので、教育担当者が同時に必要になってきます。教育担当者が任命さていないと、必然的にほったらかしになりますので、負のスパイラルに入ってしまいます。勿論、その専任じゃなくていいので、誰か担当をつけておくということです。

そして全体ミーティング。全体ミーティングで、全体の目標の確認ですとか、今の優先順位の確認というのをしていく。

さらに、談話スペースがあって、そこで他のパートアルバイトさんと情報交換できる機会も必要とされているということがあります。

職場貢献のチャンスも大切です。パートアルバイトの人も、職場に貢献したいと思っている人が多いということなんです。単に仲良しでワイワイ仕事をするだけじゃなくて、どうすれば職場が良くなるかっていう事を考えることを求めている人が多いということなので、そういうチャンスも与えてあげるということです。

最後に、困ったベテランへの対応です。困ったベテランは、要するに、長く仕事をしていて、その職場の中でリーダーみたいになっている人です。新人が入ってきたときに敢えて、仕事を教えないとか、敢えて情報を伝えないとか、そういうことをやってしまうベテランです。こういうベテランには毅然とした態度で対応しないといけない。そうしないと、新人はどんどん辞めていくということです。

 

パートアルバイトが辞めないための仕組みを創ろう

という感じで、パートアルバイトがすぐ辞めてしまう理由と、いくつかの対応策についてご説明をしました。冒頭にお話した通り、パートアルバイトがすぐ辞めるというのは、皆さんの会社の中に、すぐ辞めてしまう仕組みがあるからなわけですね。だから、その仕組みを変えて、良い仕組みに、すぐ辞めない仕組みに変えていく必要があるかなということです。これをいつまでも、その入ってくる人のせいにしたりとか、現場の店長のせいにしたりとか、現場をその先輩のせいにしたりしていると、いつまでたっても同じような悪い結果が出るということなので、良い仕組みづくりをしていくことで、この問題に対処していきましょうという話でした。

パートアルバイト(社員も)が辞めない仕組みを体系的に作っていきたいという方は以下から、ぜひ詳細をご覧ください。

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