最高のチームを作るマネジメント能力とは

最高のチームを作るマネジメント能力とは

今回のテーマはマネジメント能力です。

組織やチームにおいて、従業員が真に力を発揮し、成長できる環境を作るのに欠かせないのが高いマネジメント能力を持ったマネージャーです。
一般的にマネジメント能力というと、タイムマネジメントやプロジェクトマネジメントなどのスキルを指すことが多いのですが、本当に優れたマネージャーはチームに挑戦とサポートを与え、成長意欲と責任感を促進できる存在です。

本記事では、最高のチーム/組織を作るために必要なマネジメント能力について、マネジメント能力とは何か、マネジメント能力のない人の特徴、マネジメント能力を決定づける17の資質、マネジメント能力を向上させる方法を詳しく解説します。

マネジメント能力とは

マネジメント能力とは、チームや組織を管理する能力を意味します。リーダーシップと間違われる場合もありますが、リーダーシップとはチームを牽引して新しいビジョンや目標を示し、啓蒙する能力であるのに対し、マネジメント能力はビジョンや目標を実現するために、必要なリソースをうまく管理し、動かす能力を意味します。

特に本記事では、主に人に重点をおいて、従業員が最も力を発揮し、責任感を持って自発的に行動し、モチベーションを維持できる環境を作る能力をマネジメント能力と定義しています。

マネジメント能力のない上司や経営者の特徴

マネジメント能力のない上司や経営者がいると組織やチーム全体の生産性が悪く、人々が安心して、モチベーションを持って働くことができない環境につながります。

マネジメント能力のない上司や経営者には以下のような特徴があります。

  • マネージャーとして、自分の行動が従業員に及ぼす影響を理解していない
  • 従業員へのサポートが足りない
  • 感情のコントロールができず、チームを不満のはけ口とする
  • 従業員が失敗をさらけ出せない雰囲気がある
  • チーム全体とマネージャー間で透明性がない
  • 会社のビジョンやバリューとマネージャーの行動が合っていない
  • 従業員に0〜100まで細かく全ての指示を出し、成長や挑戦のチャンスを与えない

こういったマネージャーはチーム全体にネガティブな文化を生み出し、従業員のモチベーション向上や責任感、チームへの信頼感を阻害します。

マネジメント能力の高い人の特徴

一方で、マネジメント能力が高い人は、チームに心理的安全性を生み出します。

Googleが行ったチームの生産性を決定づける要因の調査によると、従業員の心理的安全性(=ネガティブな行動や失敗をしても大丈夫だと思わせるチームへの精神的信頼感)がチームの生産性向上に最も寄与することがわかっています。

マネジメント能力の高い人は、以下の3つの特徴によって心理的安全性をもたらし、最高のチームを作ります。

セルフマネジメントができている

マネージャーはチームにとって、頼れる存在であり、チームはマネージャーに支えられていると感じられるのがベストです。ただ、マネージャーも人間なので、苦悩や不満を感じるのは当たり前です。

しかし、マネージャーが不満をそのままチームに伝えていたら、メンバーはマネージャーの支えを感じ辛くなり、安心できる環境は整いません。

マネジメント能力の高い人は自分の苦悩や不満をチームには持ち込まず、仕事場では自分でコントロールしています。

従業員がマネージャーに求めることを理解している

従業員はマネージャーとの安心できる関係性を求めています。常に一番責任感を持って、全体像を把握できるのが良いマネージャーに求められるポイントです。

一方で、従業員に対しても責任感を持ってもらう必要があります。そのため、マネージャーはメンバーを責任感のある大人として扱い、成果を労ったっり、ミスを学びにつなげたり、適宜フィードバックを行いながら成長できる環境を作ります。

マネジメント能力が高い=業務の全てを熟知した完璧な存在である必要はありません。むしろ、従業員の質問に完璧に回答し、指示を出すことは、「チームの能力を信じていない」というメッセージに繋がります。チームが挑戦し、ミスしてもOKな文化を作り、フィードバックから成長できる環境を用意することこそ、マネージャーに求められています。

ロールモデルとなっている

マネジメント能力が高い人は、自分の行動がチームにもたらす影響を理解しています。

意思決定のやり方や人への接し方など、全てにおいてチームのロールモデルとなるよう行動することがいいマネージャーの特徴です。

マネジメント能力を決定づける17の資質

では、最高のマネジメント能力を決定づける具体的なポイントは何か?

最高のマネージャーに必要な17の資質を紹介します。

ビジョンと夢見る力

最高のマネージャーは大きなビジョンと夢掲げ、そこに向けて行動します。ビジョンがあるからこそ、苦悩や課題も乗り越えることができるのです。

統合的に考える

問題が起きた場合、多くのマネージャーは原因を誰かや何かに求めます。しかし、マネジメント能力の高い人は、本質的な原因を探り、解決するために統合的な仕組みを考案します。

小さな要因ではなく、全体像を見て仕組みの改善を行う方が効果的です。

誠実さ

全ての情報をシェアする必要はありませんが、正直に情報を伝えることはチーム全体の透明性と信頼性向上に繋がります。

強さ

マネージャーは時に従業員に嫌がられる意思決定もする必要があります。会社の方針の変化やルールなど、必ずしもチーム全員の理解を得られない場面もあるでしょう。このような時も強さを持って自らが会社の意思決定を推進する立場であることを忘れないのが重要です。

平等で筋が通っている

平等性を欠いたマネージャーは、チームに不要な競争をもたらし、モチベーション低下に繋がります。

徹底的に、粘り強く

素早い意思決定や行動は重要ですが、時に結果が出るまで粘り強く待つ必要もあります。

傾聴力

従業員がアイデアや不安を表現した際に、集中し、気遣いを持ち、助けたいという気持ちを持って聞くことはマネジメント能力の1つです。

落ち着き

良いマネージャーは混乱時やカオスに対して落ち着いて対処することが求められます。

一貫性がある

チームはマネージャーを頼っています。信頼できるマネージャーは価値観に一貫性があり、少しの変化や気分で価値観や考え方が変わるようでは、チームから信頼を得ることはできないでしょう。

保護する

チームメンバーはもちろん自身の仕事に責任を持ちますが、マネージャーはチームの一部として各人の仕事の責任の一端を負っています。業務がうまくいかなかったり、ミスがあった場合も責任の一部を背負い、メンバーを守ることもマネジメント能力の人つです。

忍耐強い

マネージャーはチームメンバーのミスに対して忍耐強さを持つ必要があります。もしもミスした場合に我慢できずに感情が出てしまっては、メンバーはマネージャーを不快にさせないという不要なゴールを掲げ、問題の本質から学びを得る機会を失ってしまいます。

チームのミスに忍耐強く耐え、共に解決しながら学びの機会に繋げることが重要です。

ケア

マネージャーがメンバーを気遣うには、まず自分自身をケアするところから始めます。自分自身が圧迫感を感じていると、周りを気遣うことができません。セルフケアはマネジメント能力の重要な1つです。

ビジネスへのコミット

ビジネスを卓越したものへ育てるには、継続的なイノベーションが不可欠です。良いマネージャーは常に社外で起きていること、世界の最新の情報をキャッチして、最上の結果へコミットします。

好奇心

好奇心はビジネスへのコミットに直接的に関係します。周りに興味を持ち、チームにも継続的な学びの影響を与えます。

逆境をチャンスに変える

良いマネージャーは問題や逆境を跳ね返し、チームを鼓舞します。

エンゲージメント

組織の一番形は、従業員が会社のバリューやビジョンを自分自身の人生のゴールと関連づけて共感している状態です。このような従業員にとって、マネージャーは会社のバリューを体現している必要があり、そうでなくてはチームのエンゲージメントは見込めないでしょう。

皮肉的な要素を避ける

皮肉屋とはどんな状況からも最悪の結果を期待して不満を持つ人たちです。彼らはチームのモチベーションを低下させます。マネージャーが皮肉的ではチーム全体がネガティブな雰囲気となってしまうので絶対に避ける必要があります。

マネジメント能力を向上させるには

マネジメント能力を向上させるには、まずは自己評価から始めましょう。
現在の自分が上記に挙げた17の資質をどの程度体現できているかを評価します。

そして、自分の中で最も成長が必要だと思われる資質を1つか2つ選んで、取り組みを始めることをお勧めします。改善したい資質を見つけるために、まずは過去のマネージャーとしての行動をとった場面を思い出し、良い面と、基準を下回っていた状況を考えてみてください。特に良くない行動を取った場面では、どのようにすれば状況は改善したのかも合わせて想像するといいでしょう。

そして、実際の仕事の中で、これを実践し、習慣の改善につなげていきます。

1つの資質が実践できるようになったら、次は他の改善したい資質を選んで同じプロセスを繰り返します。

新しい習慣を身につけるには時間がかかるかもしれませんが、あきらめないで粘り強く続けることが重要です。

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