Facebook創業者マークザッカーバーグ氏がテレワーク(リモートワーク)に関する取り組みを発表



現在、テレワーク(リモートワーク)を強制的に余儀なくされている会社も多いと思います。本日5月23日時点ではいつまで緊急事態宣言が続くのか明確にはなっていませんが、多くの社長は緊急事態宣言明け、自粛明けに向けて色々と準備されていることと思います。

中でもひとつ、大きなテーマはテレワーク(リモートワーク)をどう扱うか?ではないでしょうか。今現在テレワーク(リモートワーク)をされている会社では、試行錯誤しながらも、なんとか業務が回っているという状態かも知れません。

そのため、今後をどうするのか?

通常出金に戻すのか?

または一部をテレワーク(リモートワーク)で継続するのか?

と考えているかも知れません。

今日はそんな方に向けて一つの参考になると思い、Facebook創業者マークザッカーバーグ氏が自身のFacebookアカウントでアップした投稿をご紹介させていただきます。

この投稿の中で彼は、自社のテレワーク(リモートワーク)に対する現在の取り組みと今後の方向性を語っています。

皆さんにとってもひとつの判断材料になるかと思いますので、ぜひ参考にされてください。

 

動画でも解説しています

 

 

マークザッカーバーグ氏の投稿ほぼ全文

以下がマークザッカーバーグ氏の投稿のほぼ全文です。一部、要約したり、省いている箇所もあります。

今後5年から10年の間に、社員の50%がリモートで働くようになると思います。この規模の会社ではリモートワークに最も前向きな企業になると思います。どうなるかまだ未解決の疑問がありますので、学び、改善し続ける必要があります。

リモートワークで大都市以外にいる人材にアクセスでき、経済的な機会をアメリカ全土や世界に広げられます。同時に、多様性も生まれます。通勤時間が短縮されるため、環境にも良いはずです。多くの人がオフィスの外のほうが生産的にはたらけると感じているため、地域社会への貢献度が高まるはずです。

これは将来の技術開発を前進させることにつながります。当社は、メッセージングアプリ、ビデオチャット、ワークプレイス、仮想現実や拡張現実など、どこにいても人と人がつながっていると感じることができるようにすることを支援しているため、当社のカチカンに従うことで、技術開発を加速させることができます。

社員に聞いたところ、半数以上が、少なくともオフィスで仕事をしているのと同じくらいの生産性があると答えています。約40%がフルタイムのリモートワークに興味を持っていますが、50%以上が早くオフィスに戻りたいと考えています。リモートワークを希望する人のうち、約75%が別の場所に引っ越すかもしれないと答えており、そのうち38%は大都市に引っ越すと答え、残りの人は別の場所に住むと答えています。

良いことばかりではありません。家に子供がいれば、ワークライフバランスは難しいかもしれません。また、同僚間、特に新入社員間の絆が弱くなっていることも気になります。ほとんどの人は、できるだけ早く直接会いたいと思っていると思います。

未解決の疑問がたくさんありますが、今後何年もかけて解決していかなければなりません。会う機会が少なくなってきている中で、どうやって創造性を高め、文化を維持するか?誰もがキャリアアップの機会を平等に与えられ、つながりを平等に感じられるようにするにはどうすればよいのでしょうか?

オフィスにいたほうが成功を収めるであろう野心的な人々のために、どのようにしてキャリアのハシゴを設計することができるでしょうか?より多くのトレーニングを必要とする大卒の新入社員はどうでしょうか?

これらすべてを解決するには時間がかかるので、まずはリモート採用から始めます。エンジニアリングオフィスがある都市(フィラデルフィア、ピッツバーグ、ポートランド、サンディエゴなど)から4時間以内にいる存在する経験豊富なエンジニアを採用することに焦点を当てることから始めようとしています。また、アトランタ、ダラス、デンバーにも新しい拠点を作っています。

過去、数十年にわたり、大手企業は一握りの大都市圏で採用することが多かったのです。つまり、たまたま主要都市以外に住んでいる優秀な人材を逃してきたことを意味しています。大都市以外での採用機会を創出することも景気回復の一因になるかもしれません。

この数ヶ月の間で、私の考え方が変わりました。チームは物理的に一緒にいたほうが良い仕事ができると考えていました。しかし、テクノロジーはこれを克服するのに役立つと思います。ロックダウンによって、現在の技術で何が出来るのかがわかりました。

現在、大多数の社員はリモートで仕事をしており、数ヶ月はこの状態が続くでしょう。年内のあいだ、在宅勤務を望む人には、それが可能になります、と発表しています。最終的には、希望すれば長期的なリモートワークが出来るようにしたいと考えています。

私たちは、個人のキャリアアップを支援し、チームが効果的に連携して業務をできるようなプログラムに多くの時間を費やしてきました。製品は数ヶ月で作れますが、文化は何年もかけて作られます。なので、長期的なアプローチをとっています。

同時に、多くの人が早くオフィスに戻りたいと思っていることも知っています。優先したいのは、自宅で仕事をすることができない人です。ハードウェアの作業をしている人、データセンターの技術者たちです。



彼らがオフィスで安全にはたらけるようにするには、ほかの人たちがオフィスに戻ってきても安全であることが明らかになるまで、社会的な距離を置くことです。今年は社員の25%しかオフィスに戻ることができないと予想しています。

私たちは幸いにも仕事の多くをリモートで行うことができます。誰もがそのような柔軟性を持っているわけではありません。しかし、テクノロジーが向上するにつれて、完全にリモートでできる仕事は、増えていくでしょう。多くの人が場所の影響を受けにくくなり、どこにいても本当に自分が存在していると感じることができるテクノロジーを手に入れることができるようになるでしょう。これは世界の重要な方向性だと考えています。

 

以上、いかがでしたでしょうか。少し長かったですが、次にまとめてみます。

 

テレワーク(リモートワーク)のメリットとデメリット

ザッカーバーグ氏は、テレワーク(リモートワーク)のメリットとして次のような点を挙げています。

  • 大都市圏以外の人材の確保
  • 自社を実験台にした技術開発
  • 通勤時間の減少
  • 地域社会の貢献

このうち、「自社を実験台にした技術開発」以外は他の企業でも同じく当てはまるメリットかなと思います。

一方のデメリットといいますか、課題としては次のような点を挙げています。

  • 家で生産性が下がることもある
  • オフィスにいたほうがうまく働ける人への対応
  • 社員間の絆(文化の構築、維持)

これも他の企業でも共通する課題ですね。

 

自社ではテレワーク(リモートワーク)にどう取り組んでいくか?

では自社ではどう取り組んでいくのが良いでしょうか?

もちろん、Facebook社とは業界もビジネスモデルも違うので、他の会社で同じようにテレワーク(リモートワーク)を推進するわけにはいかない、という方が多いと思います。

しかし、私がすべての会社で共通してやれることがあるな、と思いました。

それは、ザッカーバーグ氏がやったように、社員と話し合う、ということです。

今回の投稿は、彼が社員から話を聞き、話し合った内容を要約したものだということだそうです。

もちろん、社員と話し合ったところで、全員の意見や主張を通すわけにはいかないでしょう。しかし、会社としての方向性を決めるために実際に働いている人たちの意見を尊重するというのは非常に大事ですし、どの会社でも実践できることだと思います。

ぜひご参考にされて、自社の取り組みに反映していただければ幸いです。

 

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