お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
これまでのメルマガで、拙著「仕組み化の経営術」の補足説明動画シリーズをアップしております。
今日は第十二本目、
社長の仕事を仕組み化する – 経営はリズムでやろう
です。
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【動画】経営はリズムでやろう&書き起こし
書き起こし
この本の中では、会社の仕組みを大きく3つに分けています。
価値提供プロセス、サポートプロセス、マネジメントプロセスです。これまでの動画で、価値提供プロセスとは現場の仕事であり、商品を作って売ってサポートする活動だと説明しました。次に、サポートプロセスは現場の仕事を支援するもので、経理や総務、人事などが含まれます。今回は、マネジメントプロセスについてお話しします。
マネジメントプロセスとは、会社全体を運営するためのプロセスです。具体的には、経営チームの運営や経営会議、経営計画などが含まれます。これは社長の主な仕事であり、会社経営の中核をなすものです。こ
こを仕組み化することで、社長が経営の仕事を一人で行う状態から抜け出すことができます。また、社長を誰かに譲る際や会社を誰かに継承する際に、この部分が仕組み化されていると引き継ぎが非常に楽になります。したがって、会社を仕組みで成長させるためには、このマネジメントプロセスの仕組み化が非常に重要です。
では、マネジメントプロセスとは具体的に何を行うのか、詳しい内容は本に書かれていますが、今日はその中から「経営のリズム」についてお話しします。
経営のリズムとは、会社経営においてリズムが大切だということです。一定のペースで物事を進めることが重要であり、特に中小企業では、経営の仕事が社長の感覚や経験に依存していることが多いです。そのため、リズムを刻むことがなく、その時々の感情や状況で経営が行われることがあります。
この経営の仕事を仕組み化するためには、現在行っていることをリズムに沿って進めることが重要です。これにより、一定の頻度で業務がリズムを持って運営されるようになります。これが仕組み化を進めるための大きなステップとなります。
経営のリズムは大きく3つに分けられます。まず、「思考する」というリズムがあります。これは長期視点で、5年後や10年後に会社をどうするか、どういう理念や価値観で運営していくかを考えることです。
次に、「計画する」というリズムです。これは中期視点で、1年から3年のスパンで、長期視点で考えた目標を達成するために具体的な計画を立てることです。年間計画や中期計画を立てることがこれに当たります。
最後に、「実行する」というリズムがあります。これは短期視点で、毎日の業務を振り返ったり、市販期ごとに計画が実行されているかどうかをチェックすることです。
会社はこの「思考する」「計画する」「実行する」というリズムで成り立っています。これを回すことが経営するということです。皆さんも、頭の中で長期視点や短期的なことを考えていると思いますが、それをリズムに沿って進めることで、経営の仕事を仕組み化する大きなステップとなります。
リズムに沿って考えることができれば、次のステップとして、他の幹部メンバーを巻き込んで行う方法を考えることができます。これが仕組み化の進展に繋がります。
具体的な例として、長期視点での思考を1年に1回行う機会を設けることが挙げられます。計画するリズムも同様に、半期に1回の機会を設けたり、市販期に1回の実行のチェックを行う時間を取ることが考えられます。これにより、経営の仕事が整理され、他の人でも実行できるようになります。
仕組み経営のメソッドでは、経営のリズムに沿って会議やミーティングを設計し、経営の仕事を仕組み化していくことを支援しています。
皆さんも、自分が頭の中で考えていることをリズムに合わせて進めることで、他のメンバーと一緒に実行できるように考えてみてください。より詳しいことは書籍に書かれていますので、ぜひ参考にして、社長の仕事を仕組み化することに取り組んでみてください。