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シリアルアントレプレナーとは?8つの特徴とたった1つの成功の鉄則

シリアルアントレプレナーまたは連続起業家という言葉をご存知ですか?

広く知られている概念ではありませんが、欧米ではシリアルアントレプレナーとして成功している人が何人もいます、近年日本の若い起業家の間で拡大しています。

今回はシリアルアントレプレナーについて、シリアルアントレプレナーとは何か、日本の事例、従来の起業家ではなくシリアルプレナーに見られる特徴を解説した後シリアルアントレプレナーとして成功する鉄則を伝授します。

ぜひ最後までご覧ください。

シリアルアントレプレナーとは

シリアルアントレプレナーとは、絶え間なく新しいアイデアを思いつき、それを新ビジネスとして始める起業家のことを指します。

シリアルアントレプレナーは普通の起業家と大きく異なります。

通常の起業家は練り上げた一つのビジネスアイデアで起業し、社長として日々の業務をこなしながら会社の成長に全力投球しますが、

連続起業家は次々と考えつく新しいアイデアで新しいビジネスを始めるために、過去に始めた会社を売却/経営権を誰かに託して自身は新たな会社の設立に着手するサイクルを繰り返します。

日本の有名なシリアルアントレプレナー

では、シリアルアントレプレナーとして日本国内で有名な人の事例を見てみましょう!

日本のシリアルアントレプレナー①古川健介

プロフィール

・1981年生まれ

・2004年に受験情報掲示板「ミルクカフェ」を開設

・学生時代には掲示板システム「したらばJBBS」を運用するメディアクリップの社長に就任

・その後「したらばJBBS」をライブドアに売却

・2006年にリクルート入社

・2007年ロケットスタート社起業

・2009年リクルート退社&nanapiをスタート

・2014年nanapiをKDDIへ売却

・2015年KDDI傘下のSupership社の取締役就任

・2019年漫画情報共有サービス「アル」を始業

学生時代からインターネットサービスでの起業を始め、これまで10年以上に渡って同じ業界で起業を繰り返してきた古川氏。

まず早稲田大学在学中に受験情報を交換できる掲示板サービス「ミルクカフェ」を開設し、月間1000万PVに達するまで成長させました。

その後レンタル掲示板「したらばJBBS」を運用するメディアクリップを創設するも、翌年にはライブドアへ売却。

新卒でリクルートに入社した後ロケットスタート社を設立し、2009年の退社後に生活に関するハウツーメディア「nanapi」をスタートさせました。

nanapiは月間1000万PVに達する巨大メディアに成長しましたが、古川氏は2014年にKDDIへの売却しました。

売却額は非公開ですが、評価額は77億円と言われていました。

その翌年には株式会社スケールアウト・株式会社ビットセラーと合併し、KDDI傘下のSupership株式会社の取締役に就任し、2019年に漫画情報共有サービス「アル」を始めました。

アルは彼の漫画好きと、デジタル化によって衰退の可能性を秘める漫画業界への危機感から開設を決めたようです。

プロフィールだけ見るとかなり華々しく見える古川氏でうが、実際にはもっと沢山のサービスをスタートし、その多くが失敗に終わったそうです。

彼によると、起業の成功率を見てみると、会社が5年以上生き残る確率はたった15%ほどなので「結果が出るまで8個くらいはサービスを作らなきゃな」という考えでなるべく多くのアイデアを形にしていたそうです。

参考ページ:「成果は、これから|アル 古川健介(けんすう)の履歴書

日本のシリアルアントレプレナー②平野美来

プロフィール

・1984年生まれ

・2006年にNaked Technologyを共同設立
・2011年ネイキッドテクノロジーをミクシィに売却
・2012年シナモンを設立

平野氏は東京大学大学院在学中に、学生仲間とNaked Technologyを創設しました。

その後モバイルフォンのミドルウェアテクノロジーを開発した技術が評価され、会社を2011年にミクシィに売却しました。

そして2012年に共同設立者と業務効率化のための人工知能(AI)システム開発会社シナモンをシンガポールで始めて、現在会社は東南アジアを中心に大きく成長中です。

彼女がシリアルアントレプレナーとして活躍するのは、実は同じことを何度も続けたくない、面白いことに次々チャレンジしていきたいという至極単純な理由だそうです。

何十年後の目標を定めて逆算しながら人生設計を行うのではなく、その時の衝動に従って“今”やりたいことに全力になる

そうすることで平野氏は自分の生きがいを見つけていると言います。

参考ページ:「何度も生きがいを見つけられる人は、何が違う? 2度目の起業、平野未来さんに聞く

シリアルアントレプレナーの8つの特徴

シリアルアントレプレナーと従来の起業家を比べた時、両者は異なるタイプの情熱を持っています。

シリアルアントレプレナーに見られる8つの特徴を紹介しましょう。

ビジネスアイデアに熱中する

シリアルアントレプレナーは、ビジネスアイデアに非常に情熱を注ぎ、アイデアを実現させるために全力を尽くします。

一度ビジネスアイデアを思いつくと、戦略を練り、リソースを集め、新しい会社を作り上げていきます。

そしてビジネスが軌道に乗って成長したところで、会社を他者に任せて、次のアイデアの実現に没頭するのです。

お金だけに動かされない

シリアルアントレプレナーは金銭的な目標には動かされません。もちろん利益に興味がない訳ではありませんが、お金にフォーカスしないのです。

というのも、彼らは数あるのビジネスアイデアとプランをどう成功させるかに最も注力し、アイデアの実現と成長こそが彼らを動かしています。

並外れた社会性

シリアルアントレプレナーは非常に外向的で、多くの人とコネクションを作る社会性を兼ね備えています。

シリアルアントレプレナーの並外れた社会性は、ビジネスの機会を見つけるのに非常に役立っています。

多様な人々とコネクションを持つことで、彼らから情報をすくい上げ、人々に価値を与えるにはどうすべきかを考える手掛かりにしているのです。

七転び八起き

新しいビジネスアイデアに資金をつぎ込むのは、常にリスクを伴います。従来の起業家ですら、失敗を恐れて投資できなかった経験がたくさんあったでしょう。

しかし、シリアルアントレプレナーはリスクを取って新しいチャレンジをすることを躊躇いません。彼らは自分のアイデアと能力に非常に自信を持っているからです。

また、複数のビジネスを始めることで、彼らは複数の関連市場の情報を組み合わせてより広い視点で市場を分析できる能力を身につけます。このことも彼らの自信に繋がっているのです。

チームワークに優れている

シリアルアントレプレナーと言えど、一人でビジネスアイデアを引っ張って行くのではありません。

シリアルアントレプレナーは、様々な人に起業を支援してもらい、目標を達成するチームプレイヤーでもあるのです。

起業したい業界に詳しい人、アイデアを実現できる技術を持った人、その時々で必要な人とタッグを組んでビジネスを創っていくのが彼らの特技です。

リソースを効果的に使う

スモールビジネスを営む多くの人は、コスト削減の観点から沢山の人を会社に巻き込むのを嫌がることが多いのですが、シリアルアントレプレナーは使えるリソースを全てを活用します。

特に、市場に溢れるフリーランスと低価格で契約をし、仕事を外注します。

例えば、ECサイトを作りたい時に、コスト削減の観点から自分で一からプログラミングを学ぼうとすると、膨大な時間がかかります。シリアルアントレプレナーであれば、資金を使って確実にプログラマーに外注することを選択するでしょう。

シリアルアントレプレナーの目的はビジネスアイデアを成功へ導き、早く次のビジネスアイデアの実現に全力を注ぐことなので、彼らは効率性と時間的価値をもたらしてくれる後者を選ぶのです。

イノベーターである

新しいビジネスアイデアが常に独自性のあるものだとは限りません。

しかし、イノベーティブな視点から、”普通”を”独自”のものに変えるは可能です。シリアルアントレプレナーは、初めのアイデアが普遍的なものであっても、その中でイノベーションを起こし、独自性のあるビジネスに変えるのが得意です。

例えば、普通の鉛筆を販売するにしても、そのサプライチェーンにイノベーションを起こし、発注から納品へのリードタイムをどんな会社よりも縮められるかもしれません。

シリアルアントレプレナーは、常にアイデアをどうしたらユニークなものにできるか考えるイノベーターなのです。

戦略的

複数のビジネスを運営、新しいビジネスの成長には、戦略やビジネスプランが欠かせません。

シリアルアントレプレナーは、ただ思いつくままに起業しているのではなく、しっかりと戦略を練った上でビジネスを始めます。

経営戦略を立て、それに付随するマーケティング戦略、IT戦略、さらに人材に関する人事戦略や組織運営の戦略も必要です。

成功するシリアルアントレプレナーの鉄則

最後にシリアルアントレプレナーという生き方に興味のある方に是非とも知っておいていただきたい成功の秘訣をご紹介します。

既に述べてきたようにシリアルアントレプレナーとは人生のうちに何度も起業を経験します。

上記で紹介した古川氏のように10回以上挑戦して当たるパターンもあれば、平野氏のように回数は少なくても一つ一つの事業を確実に成功させる人もいます。

しかしいずれの場合も、過去の会社から新しい会社へ移るには企業売却/M&Aが欠かせません。

そして新しいビジネスに全力投球するために資本金は多いに越したことはありませんよね?

つまりシリアルアントレプレナーを目指すには過去の企業をより高値で売ることがとても重要です。

M&Aの際には企業価値評価によって売却額が決まります。

上場会社であれば基本的に株価と株式数によって時価総額が決まりますが、非上場企業であれば厳密な評価指標はなく、事業の特性や成長ステージ、経営環境などから総合的に判断し、最後は個別交渉で決定します。

特に非上場企業の場合にM&Aの際企業価値を高く評価してもらうために重要なのが経営の”仕組み化“です。

仕組み化とは、社長がいなくてもそれまで通り会社を維持できるようプロセスをマニュアル化することです。

こうすることで売却後に買取側が会社の売上やコストパフォーマンスを低下させずに経営できるので、買取側の利益に貢献できるようになります。

要するに会社の価値=社長の価値ではなく、会社の価値=仕組み/システムの価値にすることがとても大切なのです。

新しい会社の設立を考える起業家の方は、まずは現在の会社の仕組み化を積極的に行なってみてください。

仕組み化と会社売却については下記の記事もご参考に↓

参考記事:

会社売却を創業後2年で実現した方法とは?

会社売却の相場を高めるには?米プール会社が4年で売却価値を10倍にした話

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