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マイケルE.ガーバー氏が69歳で再度起業し、ドリーミングルームを始めた理由

これまでマイケルE.ガーバー氏の書籍を翻訳されているもの、未翻訳のもの合わせてご紹介してきています。

今回から、もう一冊ご紹介させていただきます。

「あなたの中の起業家を呼び起こせ!普通の人がすごい会社をつくる方法」
原題:Awakening the Entrepreneurship Within

です。

この本、実は2013年に翻訳されているので、持っている方もいるかも知れません。

「はじめの一歩を踏み出そう」と比べると内容が難しく、正直、私もメルマガの文面だけで正しく解説出来るか?不安な面もあったため、解説を避けてきました。

ただ、最近、本を買った人からあの本も解説して欲しい、というご要望をいただくようになったため、今回トライさせていただきます。

昨日は翻訳者の方にもインタビューをさせていただきました。その内容もあとで配信しますので、ぜひ楽しみにしていてください。

今日はこの本がどんな本で何が書いてあるのか、概要をご紹介させていただきます。

この本の内容に入る前に、この本が誕生した背景を説明しなくてはいけません。そうでないと、「はじめの一歩を踏み出そう」とテイストがかけ離れているので読者の方が混乱するかも知れないからです。

 

本が誕生した背景

ガーバー氏が最初の会社を創ったのは、1977年。その後、「はじめの一歩を踏み出そう」の前バージョンを出したのが、1985年。

その後、本に書いてあった「自分がいなくても会社が成長する仕組み」というコンセプトが衝撃的で、一気にベストセラーになります。

一方で、仕組み化という言葉が独り歩きし、とにかくマニュアル化、システム化したいという人たちも増えてきました。

同時に、そういったテクニック論を教える書籍やコンサルタントたちもたくさん増えたのです。

ガーバー氏の本当の意図は、そういったテクニック論を教えることではなく、ビジネスとは、まず世界中の人たちに価値を与えるような夢やビジョン、つまり起業家精神が必要であり、その実行手段として仕組み化があるということだったのです。

実際、ガーバー氏の意図通りに会社を成長させて、大成功した起業家も続出しました。

たとえば、メルマガでもご紹介してきましたが、年商200億円超のゴミ収集会社「1-800-GOT-JUNK?」や160億円で売却されたマネジメントサービス会社「オーデジーグループ」、世界最大の異業種交流グループ「BNI」などなど。

一方で、夢やビジョンが無い起業家は、テクニックを手に入れても、ほどほどのビジネスにしかならなかったのです。

そういった背景もあり、ガーバー氏は、69歳の時に自分で作った会社を退職した後、新しいビジネス「ドリーミングルーム」を始めました。

前の会社では伝えきれなかった、起業家精神を世界中に広め、価値ある会社を支援するためです。

私がガーバー氏と出会ったのは、ちょうどその頃で、ドリーミングルームを日本語訳して展開をスタートさせました。

 

起業家の4つの役割

ドリーミングルームでは、起業家の4つの役割、ドリーマー、シンカー、ストーリーテラー、リーダーについて学びます。

「はじめの一歩を踏み出そう」の中には、職人、マネージャー、起業家という経営者が担うべき3つの人格の話が出てきます。

じゃあ、その起業家とは何をする人格なんだ?という問いに対する答えが、上記4つの役割と言えるかもしれません。この4つの役割については次回以降で詳しくご紹介していきます。

そういったわけで、ドリーミングルームでは仕組み化の詳しい話はありません。それを期待して当時ご参加された方は、正直、期待と全く違う内容でびっくりされたかも知れません。

残念ながらドリーミングルームは、数年前に全世界的にオフラインでの提供が中止になり、当然日本でも提供中止になりました。

そして、いま、そのドリーミングルームの内容を日本語で知るためのリソースが、今回からご紹介する本、「あなたの中の起業家を呼び起こせ!」なのです。

 

インパーソナルドリーム

詳しい内容は次回以降に譲りますが、私がガーバー氏に会って最初に学んだコンセプトをご紹介しておきます。

それは、

「パーソナルドリーム(個人的な夢)」と「インパーソナルドリーム(顧客のための夢)」

の違いです。

パーソナルドリームというのは、

●●が欲しい、有名になりたい、●●を買いたい、または社長であれば上場したい、社員を何人にしたいというような個人的な夢のことです。

一方のインパーソナルドリームは、それとは正反対で、顧客のためだけの夢です。

ガーバー氏によれば、偉大な会社を創る本当の起業家は、このインパーソナルドリームを追求することで喜びを得られる人たちです。

このインパーソナルドリームの発見がドリーミングルーム、またはこの本の中で、最初にして、最大のテーマになります。

たとえば、ドリーミングルームを受けた後、会社を急成長させたIT企業、INFUSIONSOFT(現Keap)社という会社があります。

彼らは、当初、会社を売却することが目的でした。そのためにドリーミングルームに参加したのですが、そこでインパーソナルドリームという概念を知り、自分たちのインパーソナルドリームを探し出しました。

そして、中小・スモールビジネスを成功させることこそ、自分たちのインパーソナルドリームだと気が付き、それ以降、そのためだけにサービスを開発してきました。結果、他の会社と圧倒的な差別化が可能になり、業界でトップを走る会社になったのです。

当初は10億円くらいで会社を売却できればいいな、と思ってたそうですが、今では年商100億円を優に超える会社になっています。その間、わずか数年です。

これは自分の欲望は抑え込まないといけない、ということではありません。会社を本当の意味で成長させるためには、自分の個人的な夢だけでは不十分だということです。

「あなたの中の起業家を呼び起こせ!」の中では、こんな文章があります。

”インパーソナルドリームに目を向けてみよう。一人、二人、三人、できる限り多くの顧客にフォーカスを当ててみよう。顧客が今まで手に入れることが出来なかったもの、いまだかつて顧客の欲求を満たすことが出来なかったものに焦点を当ててみよう。”

ぜひこの週末、あなたのインパーソナルドリームに焦点を当ててみてください。

では本日は以上となります。