今日はアマゾンのリーダー育成、社員育成のカギともいわれているリーダーシップ14か条をご初会させていただきます。
全社員をリーダーとして育成するアマゾンの哲学
先ごろ過去最高値を更新したアマゾン創業者ジェフベゾス氏の資産、なんと20兆円弱だそうです。米国では初の100兆円に到達するのでは?という噂も出てます。
資産の値上がりはもちろん、アマゾン株の上昇によるものですが、同氏は宇宙開発にも投資をしており、数十年後には上手く行けばそちらのビジネスのほうが盛り上がって、100兆円というのもあり得ない話ではないのかもしれません。
そこで今日は、ベゾス氏の成功の一因ともいえる、リーダーシップ14か条をご紹介したいと思います。
リーダーシップとあるので管理職だけのものかと思ってしまいますが、そうではないのです。アマゾンでは全ての社員をリーダーとして考えていて、この14か条は、”全ての”社員に求める人材の基準になっています。
自社なりのリーダー育成の基準を創ろう

実際に14か条を見てみる前に、考えておきたいことは、
私たちにとっては、この14か条の内容自体が重要なわけではない、
ということです。
この14か条は、”アマゾンにとっての”人材(リーダー育成)の基準であり、あなたの会社の基準とは異なるはずです。これは自社の理念や事業モデル、業態によって決まってきます。
なので、大切なのは内容ではなく、このような、自社にとっての「リーダーの基準」を作り上げることだと思います。
このような基準があることで、
- 採用の基準になり、
- 教育の基準になり、
- 評価の基準になり、
最終的に優れた企業文化の構築につながっていきます。
というわけで、そんな前提をお話したうえで、以下にご紹介したいと思います。
リーダー育成はアマゾンに学べ
「Our Leadership Principles」
(アマゾンの公式HPより)
Customer Obsession
リーダーはお客様を起点に考え行動します。お客様から信頼を獲得し、維持していくために全力を尽くします。リーダーは競合にも注意は払いますが、何よりもお客様を中心に考えることにこだわります。
Ownership
リーダーにはオーナーシップが必要です。リーダーは長期的視点で考え、短期的な結果のために、長期的な価値を犠牲にしません。リーダーは自分のチームだけでなく、会社全体のために行動します。リーダーは「それは私の仕事ではありません」とは決して口にしません。
Invent and Simplify
リーダーはチームにイノベーション(革新)とインベンション(創造)を求め、同時に常にシンプルな方法を模索します。リーダーは状況の変化に注意を払い、あらゆる場から新しいアイデアを探しだします。それは、自分たちが生み出したものだけに限りません。私たちは新しいアイデアを実行に移す時、長期間にわたり外部に誤解される可能性があることも受け入れます。
Are Right, A Lot
リーダーは多くの場合、正しい判断を行います。 優れた判断力と、経験に裏打ちされた直感を備えています。 リーダーは多様な考え方を追求し、自らの考えを反証することもいといません。
Learn and Be Curious
リーダーは常に学び、自分自身を向上させ続けます。新たな可能性に好奇心を持ち、探求します。
Hire and Develop the Best
リーダーはすべての採用や昇進における、評価の基準を引き上げます。優れた才能を持つ人材を見極め、組織全体のために積極的に活用します。リーダー自身が他のリーダーを育成し、コーチングに真剣に取り組みます。私たちはすべての社員がさらに成長するための新しいメカニズムを創り出します。
Insist on the Highest Standards
リーダーは常に高い水準を追求することにこだわります。多くの人にとり、この水準は高すぎると感じられるかもしれません。リーダーは継続的に求める水準を引き上げ、チームがより品質の高い商品やサービス、プロセスを実現できるように推進します。リーダーは水準を満たさないものは実行せず、問題が起こった際は確実に解決し、再び同じ問題が起きないように改善策を講じます。
Think Big
狭い視野で思考すると、大きな結果を得ることはできません。リーダーは大胆な方針と方向性を示すことによって成果を出します。リーダーはお客様のために従来と異なる新しい視点を持ち、あらゆる可能性を模索します。
Bias for Action
ビジネスではスピードが重要です。多くの意思決定や行動はやり直すことができるため、大がかりな検討を必要としません。計算した上でリスクを取ることに価値があります。
Frugality
私たちはより少ないリソースでより多くのことを実現します。倹約の精神は創意工夫、自立心、発明を育む源になります。スタッフの人数、予算、固定費は多ければよいというものではありません。
Earn Trust
リーダーは注意深く耳を傾け、率直に話し、相手に対し敬意をもって接します。たとえ気まずい思いをすることがあっても間違いは素直に認め、自分やチームの間違いを正当化しません。リーダーは常に自らを最高水準と比較し、評価します。
Dive Deep
リーダーは常にすべての業務に気を配り、詳細な点についても把握します。頻繁に現状を確認し、指標と個別の事例が合致していないときには疑問を呈します。リーダーが関わるに値しない業務はありません。
Have Backbone; Disagree and Commit
リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます。
Deliver Results
リーダーはビジネス上の重要なインプットにフォーカスし、適正な品質で迅速に実行します。たとえ困難なことがあっても、立ち向かい、決して妥協しません。
自社のリーダーを育てるなら仕組み経営へ
以上、ご紹介させていただきました。
申し上げた通り、これはあくまでアマゾンの14か条になっておりますので、ぜひ自社の基準を創る参考にしてもらえればと思います。
ちなみに、仕組み経営では、経営者の想いからこういった社内の基準までを一気通貫して作り上げる支援をしていますので、ぜひ以下からご相談ください。
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