起業家の視点とは、会社を人依存から仕組み依存へと変革するための考え方です。「職人」ではなく、真の「起業家」としてのものの見方を身に付けることが大切です。
同じ数字でも、見る角度によって「6」にも「9」にも見えるように、会社や従業員、顧客、さらには人生そのものをどう捉えるかによって、経営のあり方は大きく変わります。
たとえば、会社をどのように捉えるかには、大きく分けて二つの視点があります。
一つは、会社を機械と考える見方であり、この場合、経営者は会社を利益を生み出す装置として捉え、不調な部分があればその要素を交換すればよいと考えます。この考え方に基づけば、経営者は常に会社のメンテナンスに追われることになります。
もう一つは、会社を生き物と捉える考え方です。この視点では、会社の目的は存続と成⾧であり、そのためには部分最適ではなく、全体のバランスを見ながら運営することが求められます。仕組みを構築すれば、経営者が常に介入しなくても会社は自律的に機能し、持続的な成⾧を実現できます。
このように、経営者の視点次第で、会社が変わります。