一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
さて、最近よく受けるご相談として、
社員に対して優しさを持つ(許容する)べきか?
または
厳しく注意する(叱る)べきか?
というものがあります。
たとえば、
かつては出来る社長ほど厳しいというイメージがあり、
一方、最近ではほめて伸ばすのが良い、
厳しくしすぎればすぐに辞めてしまうし、
でも優しすぎれば社員は堕落し、
ではどうすればいいのか?ということになってきます。
■この問題は、昔からある一つの言葉で解決できます。
それが、”仁義”です。
一つの言葉と言いましたが、正確には、”仁”と”義”
”仁”とは、無条件の思いやりや愛情のことです。
天が何の見返りも求めずに、
言い変えると、我が子に対する母性愛と言えます。
仁は優しさにつながりますが、組織を仁だけで運営していては、
そこで必要なのが”義”になります。
”義”は正義の”義”ですが、”責任”とも言えます。
リーダーにはいくつかの重要な責任があります。
顧客に対する責任、会社を存続させていく責任、そして、
この責任を果たすために、厳しく規律を正すのが”義”
このように考えれば、
部下に対して本当に”仁(愛情)”を持っているならば、
つまり、自分自身の中に、
厳しさの中に優しさがあるから効果があり、
■私の師匠のガーバー氏は、
ですがそれは、相手の内に、
厳しく指摘し、起業家精神を眠りから覚まさせることで、
ちなみに稲盛さんも両極端を合わせ持つ、
■同じようなことを言い表した言葉に、「小善は大悪に似たり。
自己満足のために行う善行(小善)が、
また、それに対して、本気で相手のことを考えて行う善行(大善)
■私が子育て中に学んだ言葉に、
「しっかり抱いて、下におろして、歩かせる」
というものがあります。
「しっかり抱いて」
赤ちゃんや幼児期の子どもは、安定した感覚的・
「下におろして、歩かせる」
成長するにつれて、
これをリーダーと部下との関係性に置き換えることが出来ます。
まずは愛情を示すこと(優しさ)。つまり、
次に、彼らが自立してやっていけるために厳しさを持つこと。
理想としては、この両方を会社として仕組みにすることです。
まとめますと、優しさと厳しさ、仁と義、愛情と責任。
それを踏まえて、