経営理念

真に持つべき経営理念とは何か?経営理念の作り方の心得



今日のテーマは、仕組み化のための理念体系です。

一般的に、企業理念や経営理念と言われるものですね。

いつもお伝えしていることですが、会社の「仕組み」とは、何かしらの目的をもって作られるものです。

業務の効率化なのか、仕事時間の短縮なのか、顧客満足なのか、色々と目的はあります。

ただ、最終的には、仕組みとは、その会社が目指しているもの、経営理念を実現するために創られます。

そんな経営理念・企業理念ですが、仕組み経営の中では、会社の

・存在意義
・あるべき姿
・価値観

の3つを総称して「理念体系」と呼んでいます。

すべての仕組みは、この理念体系を実現するために創られます。

そして、それぞれ、

・存在意義・・・ドリーム
・あるべき姿・・・ビジョン
・価値観・・・コアバリュー

と名付けています。

今日はこの中から、マイケルE.ガーバー氏が、

会社の存在意義・・・ドリーム

について語っている記事をご紹介させていただきます。

ちなみに、日本企業では一般的に「会社の存在意義=ミッション」と定義しているところが多いようです。

ただ、私たちは、マイケルE.ガーバー氏からの学びによって、存在意義をミッションではなく、ドリームと呼んでいます。

正直、この呼称は、自分たちでしっくり来るものであれば良いので、ドリームにしたほうが良い、ということではありません。

では、この

会社の存在意義・・・ドリーム

とは何なのか?

以下、マイケルE.ガーバー氏がインタビューで語ったメッセージをご紹介させていただきます。

ぜひご参考にされてください。

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価値ある会社は明確で説得力のある「夢(ドリーム)」無しにはスタートできない。



これは起業家たちの世界でも広く知られていることだ。しかし、それはこれから議論する意味合いでは理解されていない。

ここで言っている夢とは、億万長者になったり、プライベートジェットを買ったり、自分の島を買ったり、異国の地を旅したり、と言ったこととは関係がない。これらは魅力的に見えるかも知れないが、私たちが追求しようとしていることに燃料を与えるものではない。

むしろ、それは私たちの心をかき乱すものである。

ここでいう真の起業家の「夢」とは個人的(パーソナル・ドリーム)なものではない。それは他人のためのもの(イン・パーソナル・ドリーム)である。夢を見る本人のためのものではなく、顧客のためのものである。

イン・パーソナル・ドリームとは、他人についての夢である。インパーソナル・ドリームは、貢献することに焦点を当てているが、パーソナル・ドリームは何かを得ることに焦点を当てている。

私はこれまで偉大な創造者や起業家たちを見てきて、彼らには他の人とは大きな違いがあることを知った。彼ら、偉大な人たちはインパーソナル・ドリームを創造することに楽しみを見出していることを知った。

インパーソナル・ドリームとは、あなたが創る会社が、この世の中に生み出す「偉大な結果」のことである。

あなたの圧倒的なエネルギーや資本を投下する価値のある夢を見つけるのは、そう簡単ではない。

何より、それはあなたが考えているような方法では始まらない。つまり、これが自分の運命だったのだ、これが神の導きだったのだ、というようにいきなり目覚めることはない。映画のように突然視界が開けるようなことはない。

もっとも大きな問題は、大勢の人たちは、夢を創造する方法を誰にも教えてもらっていないことである。

実際のところ、世の中では正反対のことが起こっている。創造性やインスピレーションは、子供のころに芽を摘まれてしまう。クリエイティブな子供は問題を起しがちだ、問題のある生徒だと思われてしまう。型にはまらない社員は、問題がある社員だと思われてしまう。

誰もが平均的であることを望んでしまう。“部屋を片付けなさい、黙りなさい、食べるときはしゃべっては駄目”といったようなことだ。

■100億円企業を創った人は、まだビジネスをスタートしていない人よりもたくさんのことを知っているだろう。それは間違いない。しかし、経験だけが人生の教師とはいえないのである。

全ての人は打ち破らないといけない箱の中に入っていて、それによって、考え方に限界が生まれている。私たちは自由になる代わりに、何かの奴隷になってしまっているのだ。その何かとは私たちが自ら創り出した物である。

100億円企業のオーナーは、それを失うことを恐れているかも知れない。それを創るのに多大な労力を費やしたからだ。そうなると、成長することよりも、現状維持に陥りがちになる。つまり、彼は自分を囲んでいる箱から抜け出すのではなく、箱を強化しようとする。

私たちは限られた時間しか生きることができない。だから、ここでどんな歴史を残したいのかと考えなくてはならない。大きな会社を創ればオーナーの個人的な貪欲さを満たしてくれるかも知れないが、それ以上の喜びを満たしてくれることはないのである。

生きる意味を見つけなくてはいけない。これは100億円企業のオーナーでも、これから始める人にも同じことが言える。

■夢がすべての基盤を創ることを理解いただけたと思う。

明確で説得力のある夢がなければ、どこかにたどり着いたとしても、そこに望むものはないだろう。前に進むための力は得られない。

ビクター・フランクルが「夜と霧」の中で書いた「意義」は得られない。

偉大な成長企業は出来ない。

夢とは、偉大さを生み出すものなのだ。

夢とは、あなたの存在そのものである。

夢こそ、あなたの会社が存在している理由である。

マーチンルーサーキングは”私には夢がある”と言った。



あなたもそうしなくてはいけない。

暫定的でも良いので夢を発見し、確信したら、次にそれを形にしなくてはいけない。

あなたの探求を行動に移すのだ。

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以上、いかがでしたでしょうか。

私がマイケルE.ガーバー氏から最初に学んだのも、ここに出てくるパーソナルドリームとインパーソナルドリームの違いでした。

経営者の方の中には、完全なるパーソナルドリームで起業した方もいらっしゃると思います。

最初はそれでいいと思うのですが、だんだんとビジネスが広がるにしたがって、それだけでは、顧客や社員が付いてこれなくなり、成長が停滞していきます。

その後、インパーソナルドリームを発見し、それに向かって突き進んだ方は、大きく成長されています。

ぜひあなたも、ご自身のインパーソナルドリームを探求してみてください。

では、本日は以上となります。
引き続きよろしくお願いいたします。

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