ヒーローズジャーニー(英雄の旅)とは?

ヒーローズジャーニーの概要
ヒーローズジャーニーのテンプレートと例
| ステップ | 概要 | ターミネーター2の例 |
| 1.普通の世界 | 冒険が始まる前の主人公の通常の生活 | ジョンはロサンゼルスに住む問題を抱えた若者です。 |
| 2.冒険への呼びかけ | 主人公にチャレンジまたはクエストが提示されます | ジョンを殺すためのT-1000ターミネーターが到着します。 |
| 3. 呼びかけの拒否 | 主人公は最初は冒険への呼びかけに抵抗します | ジョンは当初、将来についてのT-800の主張に抵抗します。 |
| 4.メンターとの出会い | 主人公は賢明で経験豊富なガイドに会います | T-800はジョンのメンター兼プロテクターになります。 |
| 5.境界を越える | 主人公は旅にコミットし、おなじみの世界を去ります | ジョン、サラ、T-800は精神病院から脱出し、審判の日を止める任務に乗り出します。 |
| 6.試練、味方、敵 | 主人公は挑戦に直面し、味方と敵に会います | ジョンは様々な課題に直面し、サラとT-800と同盟を結ぶと同時に、T-1000に立ち向かいます。 |
| 7. 最奥の洞窟へのアプローチ | 主人公は中心的な対立や問題に近づきます | ジョン、サラ、T-800はサイバーダインシステムを破壊し、審判の日を防ぐ準備をします。 |
| 8.最高の試練 | 主人公は危機や闘争の重要な瞬間に直面しています | ジョンはT-1000との最終決戦に直面し、サイバーダインシステムの破壊に重要な役割を果たします。 |
| 9. 報酬 | 主人公は旅から大きな価値のあるものを手に入れます | ジョンは審判の日をうまく防ぎ、サラとT-800との関係を新たなに、感謝の気持ちを獲得します。 |
| 10.帰り道 | 主人公は帰りの旅を始めます | ジョン、サラ、T-800が故郷への旅を始めます。 |
| 11.復活 | 主人公は旅によって変身します | ジョンは変容を遂げ、より強く、より自信のあるリーダーになります。 |
| 12.帰還 | 主人公は普通の世界に価値のあるものを取り戻します | ジョンは、新たな目的意識を持って人生に戻ります。 |
ヒーローズジャーニーとアーキタイプ(元型)
ヒーローズジャーニーで社員を魅了する方法
- ドリーマー
- シンカー
- ストーリーテラー
- リーダー
このうち、ストーリーテラーはその名のとおり、物語を語る役割です。なんの物語かと言いますと、自分の夢やビジョンについての物語です。
通常、夢やビジョンは、経営者の頭の中に、非論理的なものとして存在します。論理的でないがために、その内容や大切さを社員に伝えようとしても、なかなか伝わらない。
そこで登場するのがストーリーです。ガーバー氏は、ストーリーテラーの役割とは、自分の想いを、子供にもわかるように伝えることだ、と言っています。
自分がどのようにして夢やビジョンを発見したのか?なぜそれが大切なのか?を物語として伝える、ということです。
物語には、事実をエンターテインメントにする力があります。エンターテインメントにすることで、人が興味を持ってくれ、記憶に残りやすくなります。
あらゆる宗教の聖典が物語で創られているのは偶然ではありませんし、我が国の歴史書である古事記も物語になっていますね。
あれが年号と出来事の箇条書きだったら、誰も覚えられません。
まず天之御中主神が成り、伊耶那岐神&伊耶那美神から天照大御神が生まれ・・・
というように物語で書かれているので、まだ覚えられるわけです(古事記の場合、神様が多くてそれでも覚えにくいというのもありますが)。
創業者を主人公に、ヒーローズジャーニーを書く
何代と続く老舗企業では、それが創業ストーリーとして語られ続け、会社のDNAとして今に生き続けています。
なぜその事業が生まれたのか?なぜその商品が生まれたのか?どのような想いを大切にしてきたのか?
それらを物語として語り継ぐことで、価値観が醸成され、会社の文化が出来上がっていきます。
人間だれしも、その人の生い立ちからの物語を全て知れば、その人に対して親近感や好意を抱くものです。
同じように、社員の方々が会社の生い立ちを知ることで、会社を好きになっていきます。
ガーバー氏自身、創業時の物語を40年間、ずっと語り続けてきました。
私も何度も聞かされました。もう忘れられないほど頭に残っています。
なので、あなたの夢やビジョンを物語として残していくことに挑戦していただくと良いと思います。
もしあなたが二代目、三代目などの後継社長で、創業者の創業ストーリーが存在していない場合は、あなたの代でそれを創り上げ、後の代まで語り継いでいくことをお勧めします。
特に、創業者がカリスマであればあるほど、自身の物語や考えを文書に残していない傾向にあるようです。
であれば、あなたの代で、会社の歴史を紐解き、文書として残していくというプロジェクトを完成させれば、後の代で感謝されるはずです。
実際、聖書や論語などもキリスト、孔子自身が書いたものではなく、後進の人たちが編纂してきたものなのです。
ヒーローズジャーニーを使った創業物語の例
ちなみにガーバー氏の創業物語は以下のようになります。
- 平凡な世界:普通の営業マンとして働いており、40歳くらいになって田舎で牧歌的な生活をしようと計画していた。
- 冒険への呼びかけ:親戚からシリコンバレーのIT企業の社長の手助けをしてほしいと頼まれる。
- 呼びかけを拒否する:ITや経営なんて知らないので、手助けなんて出来ない、と躊躇する。
- 境界を越える:IT企業の社長と話してみると、”営業が仕組みである”ことを知らない、ということに気が付く。
- 試練、味方、敵:IT企業の社長から営業のコンサルティングを依頼されるが、紹介してくれた親戚から猛反対され、その親戚とは二度と会うことが無くなる。
- メンターとの出会い:ガーバー氏の夢に賛同してくれる共同創業者トーマス氏との出会い。
- 最奥の洞窟へのアプローチ:会社経営を仕組み化をしていく方法の体系化に取り組む。
- 修練:共同創業者であったトーマス氏と方向性が合わず、永遠の別れになる。
- 報酬(剣を手に入れる):成果を出し、多くのクライアントを獲得し出す。
- 帰り道:世界的に有名になり、成功を収め、創業した会社を引退する。
- 復活:まだやり残したことがあると気が付く。
- 帰還:起業家の役割を世の中に伝えるため新たな冒険を始める。
ヒーローズジャーニーを様々なシーンで活用する
製品開発物語を語る
リーダーの育成
日々のスピーチで活用する


