リーダーシップとは?意味や定義をご紹介

清水直樹
リーダーシップとは何か?その意味や定義についてインターネットで検索すると、非常にたくさんの結果が出てきます。これだけたくさんの結果、かつ異なる理論や考え方が出てくるということは、リーダーシップとは何か?ということについて、世間一般的な合意は得られていないとみるのが良いでしょう。そこで本記事ではリーダーシップとは何かについて、様々な視点から意味や定義をご紹介していきます。

 

リーダーシップとは?

リーダーシップについては様々な研究が行われており、人によって定義が様々です。そこで最初に、著名人がどのような定義をしているのかを見てみましょう。

ピータードラッカーによるリーダーシップの定義

リーダーシップとは、人のビジョンを高い目標に引き上げ、人のパフォーマンスをより高い水準に引き上げ、通常の限界を超えて人格を構築することです。

ジョンマクスウェルによるリーダーシップの定義

リーダーとは、道を知り、道を行き、道を示す人である。

ドワイト・D・アイゼンハワーによるリーダーシップの定義

リーダーシップとは、あなたがやってほしいと思っていることを、その人がやりたいと思っているからこそ、他の人にやってもらうという技術である。
※これは意味が分かりにくいですが、「リーダーやりたいこと=他の人がやりたいこと」となるように環境を設定することで人を動かし、結果としてリーダーがやりたいことを実現する、というわけです。

ウォーレン・G・ベニスによるリーダーシップの定義

リーダーシップとは、ビジョンを現実に移す能力である。

シェリル・サンドバーグによるリーダーシップの定義

リーダーシップとは、自分がいることで相手がより良くなり、自分がいないときもその影響が続くようにすることである。

ケヴィン・クルーズによるリーダーシップの定義

リーダーシップとは、目標の達成に向けて他者の努力を最大限に引き出す、社会的影響力のプロセスである。

リーダーシップの定義でわかりやすいのがコレ

以上、何人かの定義を見てみましたが、やはり人それぞれですね。そもそもリーダーシップを一言でまとめるのが難しいのかも知れません。そこで、よりリーダーシップをわかりやすくするために、本記事では以下の定義をお勧めします。

リーダーシップとは、以下のことを行うために必要なスキルをまとめたもの。

  • 刺激的な未来のビジョンを創造する。
  • そのビジョンに取り組むように人々を動機づけ、鼓舞する。
  • ビジョンの実現を管理する。
  • ビジョンの達成に向けて、チームを指導し、構築する。

これは「変革的リーダーシップ」と言われるものの定義ですが、ほぼ多くの人がイメージする優れたリーダーの意味合いに近いのではないでしょうか。

次に、上記の項目についてより詳しく見てみましょう。

刺激的な未来のビジョンを創造する

ビジョンとは、自社や関わり人たちの将来の姿を描いたものです。ビジョンがあることで、どこに向かうのかという方向性がわかり、優先順位が明確になり、いまどこにいるのかという位置づけがわかります。

ビジョンは、分析的な側面と、情熱的な側面の両面から描き、人々にとって、魅力的であり、かつ実現かもしれない、と思うにすることが大切です。

 

そのビジョンに取り組むように人々を動機づけ、鼓舞する

ビジョンを実現するためには、リーダーが人々を動機づけ、鼓舞する能力が必要です。そのためには、ビジョンと個人個人のメンバーの目標、願望を結びつけることが大切です。

ここで考えることは、努力すれば良い結果が得られるという期待を持たせることです。

良い結果というのは、魅力的な報酬やインセンティブ、自己成長、顧客の利益につながる、という期待です。これにより、人々は内発的、外発的に動機づけされ、ビジョンを目指して働くようになります。

 

ビジョンの実現を管理する

リーダーは、ビジョンを実現するために必要な仕事が適切に行われていることを管理しなければなりません。リーダー自身が直接管理する、またはその責任を委任した専任のマネージャーが管理するかのいずれかです。

ここでよく使われるのが、MBO(目標管理制度)やKPI(重要指標)といったツールになります。

ビジョンの達成に向けて、チームを指導し、構築する

個人の成長を促すことと、チーム開発は、リーダーが行う重要な活動と言えます。そのためには、定期的にフィードバックを与えたり、逆にチームからフィードバックを受け取ったり、トレーニングやコーチングを行ったりする必要があります。

また、リーダーとしての仕事の中には、他の人をリーダーとして育てていくことも含まれます。それが出来ると、自分がチームや組織を離れた後も、長期的に成功を継続できる環境を作ることができます。

実はそれこそが、優れたリーダーの本当の役割と言えます。以下に関連記事をあげていますので、合わせてご覧ください。

スティーブジョブズの最大の功績はiPhoneじゃない?

 

リーダーシップとは何でないか?

以上、リーダーシップとは何か?をご紹介してきました。最後に、逆にリーダーシップとは何でないか?をご紹介したいと思います。これを確認いただくことで、リーダーシップの意味がより深く理解できると思います。

リーダーシップとは役職や地位ではない

会社組織の上のほうの階層にいるからと言って、必ずしもその人にリーダーシップがあるとか限りません。

私が学びを得ているロビンシャーマ氏は、「肩書無しのリーダーになる」という主張をしています。リーダーになるために、またはリーダーシップを発揮するために、肩書や地位は要らないのです。

たとえば、私自身、会社員時代に初めて名刺にリーダーという肩書がついたときのことを覚えています。とはいえ、その時には部下がおらず、単に役職としてのリーダーだったにすぎません。リーダーとしての役割はなかったわけですね。

誰でもリーダーになる機会はある

一方、子供のころから、グループになると自然とリーダーの役割を担う人というのがいましたね。彼らは役職上のリーダーではありませんが、グループ内でリーダーの役割を担っていたと言えます。

そういう意味で、グループや組織の中では、リーダーとしての「役職」は無くても誰でもリーダーの「役割」を担う機会があると言えます。

たとえば、会議中に議論が停滞した場合、あなたが前に出て議論を先に進めることが出来れば、その時点ではリーダーとしての「役割」を果たしていると言えるでしょう。

優れたリーダーになりたいと思ったら、そのような「自分がリーダーになれる機会」が生じたときに、それに気づき、行動できるようにしましょう。そうすれば、リーダーになる練習をしてリーダーシップの能力を高めることが出来るはずです。

 

リーダーシップとはカリスマ性ではない

リーダーというと、多くの人は威圧的で責任感の強いカリスマ的な人物を思い浮かべます。起業家であればスティーブジョブズが典型例でしょう。しかし、リーダーシップを発揮するために、カリスマ性が必要なわけではありません。むしろ、カリスマ性の高さとリーダーシップ能力の高さは反比例するという説もあるくらいです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

第五水準のリーダーシップとは?

 

リーダーシップとはマネジメントではない

良く言われますが、リーダーシップとマネジメントは同義ではありません。 リーダーシップとはビジョンを設定することから始まりますが、マネジメントとは、そのビジョン実現に向けて物事を管理することを指します。本来はリーダーシップを発揮すべき立場にある人が、マネジメントしかしていないことで多くの問題が起こります。残念ながら日本の政治家を見ても、それが良くわかりますね。

これもこちらの記事で詳しく書いています。こちらの記事ではスキルの診断項目も付けていますので、ぜひご参考にされて下さい。

リーダーシップとマネジメントの違いを完全解説(スキル診断付)

リーダーシップとは意思決定することではない

これは半分正解で、半分間違いです。たしかにリーダーは意思決定をする立場ですが、優れたチームでは、他のメンバーも同じように意思決定を行います。

かつては、リーダーと他のメンバーの間に情報の格差があり、確からしい情報を持っているリーダーが一人いて、リーダーがその情報に基づき意思決定をする。そして、他のメンバーはリーダーの言うことに従う、というのが一般的な組織でした。(いまもあるかも知れませんが)

しかし、いまでは情報はグループや組織内で等しく共有されているため、リーダー1人が意思決定をするのではなく、他のメンバーも自分で意志決定をし、グループや組織に貢献したい、という想いを持つようになりました。

そのため、各メンバーが自ら目標に貢献したい、と思うようにすることがリーダーシップの大きな役割になるのです。

リーダーは必ずしもすべての事柄について自分で意志決定をする必要はありませんし、自分で全てことを行う必要はありません。しかし、チームメンバーが必要な意思決定をし、確実に行動できるようにしてあげる必要があります。

ちょっと話がややこしくなりましたが、まとめると、

  • 旧来型のリーダーシップは、メンバーに「あなたの決定についていきます」と言わせれば成功だったのに対し、
  • いまのリーダーシップは、メンバーに「この目標(目的)を達成したいです」と言わせること

だと思います。

 

リーダーシップとはメンバーを監視することではない

リーダーはチームメンバーを監視し、彼らの働きぶりをチェックすることだと思われることもありますが、これは間違いです。むしろ、監視されているのはリーダーです。

チームをリードするときには、自分がリーダーであると見られていることも意識する必要があります。他のメンバーは、あなたが何に注意を払い、何を無視しているかをしっかりチェックしています。

例えば、いくら仕事でミスを犯すな、と伝えても、実際にミスが起こってもそれを指摘しなかったら、メンバーはあなたの言動に一貫性がないと無意識のうちに判断し、仕事でミスを犯すことを気にしなくなってしまいます。

リーダーは他のメンバーを監視しているように見えて、実は逆なのです。他のメンバーこそがリーダーを監視しているのです。言動一致が見られなければ、リーダーは信頼を失い、あなたと一緒に働くことの意義を失ってしまうでしょう。

そのため、リーダーは常に基準を高く持ち、それをまず自分で守る必要があります。

 

リーダーシップを身に付けるには?

以上、リーダーシップについて解説をしてきました。仕組み経営では、経営者、経営陣のリーダーシップ能力を向上させながら、会社を仕組み化し、最終的に会社を売却可能、承継可能にするためのご支援をしています。詳しくは以下からご覧ください。

 

 

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