「求人広告を出しているのに応募者が来ない」
「応募者は来たが会社とマッチしない」
こんな求人に関する悩みを抱える中小企業/スモールビジネスの経営者は多いのではないでしょうか?
実は、このような問題は多くの場合、求人広告の書き方/出し方に問題があるのです。
そこで本記事では、求人広告に人が来ない理由を説明した後、会社の求める人材を見つけるための求人広告の書き方を例と共に紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
求人に人が来ない理由
求人広告に人が来ない理由は、ズバリ「広告の目的を履き違えている」ことです。
求人広告は、社員との最初のコミュニケーションであり、非常に重要なものです。
しかし、大半のスモールビジネス/中小企業の経営者は、一人社員が辞めると何も考えず、すぐに代わりの人を雇おうとします。
「とにかく早く募集して、来てくれた人の中から選ぼう」
という気持ちになってはいませんか?
しかし、広告の目的は、単にコンタクトをしてもらうことだけではなく、経営者と心を共有し、波長が合う人を探すことです。
一番に応募してきた人から雇おう!という気持ちではあまりにいい加減なコミュニケーションではありませんか?
「私はあなたがどのようなことを望んでいるかを知っています。なぜならば、私も同じようなことを望んでいるからです。あなたがどのような人であるかを知っています。なぜなら、私もそのような人間だからです。
あなたは、よりいい仕事を求めていることを知っています。さらに、トレーニングを望んでいること、スキルを伸ばせる機会を求めていることを知っています。あなたは成長したいと思っていることを知っています」
以上が伝わるようにしなくては、求人広告は無駄に終わってしまいます。
求人広告を出す前に
求人広告の書き方を説明する前に、広告を出す前に経営者がやっておかなければならない根本的な準備についてお話しします。
会社のビジョンと人材マネジメントシステムの構築です。
会社のビジョンとは、経営ミッションや企業理念と同じで、経営者がどんな目的で、何を目標に会社を経営しているかということです。
一方人材マネジメントシステムとは、雇った人材をどのように育成・評価するのかといった従業員を管理する仕組みのことです。
上述した2点がなぜ必要かというと、採用活動に当たって応募者の求めるものと会社の求めるものの擦り合わせを行うためです。
さらに言えば、ビジョンに共感し、マネジメントシステムに満足してくれる人材でなくては、すぐに離職されるか、そもそもオファーを断られます。
人を雇う前にまずは会社の基盤をしっかりと整えること、これが効果的な採用活動の第一歩となる訳です。
読み手に響く求人広告の書き方
では、具体的な求人広告の書き方を紹介していきます。
求人広告の書き方①欲しい人材を定義する
実際の広告を出す前に、どのような人材が欲しいのかきちんと定義しましょう。
まずは募集しているポジションについて、なぜ募集しているのかを考えて書き出してみます。
具体的には、
- この職種があることで会社として何を達成しようとしているのか
- なぜこの職種が用意されているのか
- この職につく人に具体的に何を成し遂げて欲しいのか
- この職種を雇うことで会社にどんなメリットがあるのか …etc.
会社にとってこの仕事があることで何が可能になるのかという視点で見ると、希望の人材が見えやすくなります。
次に、業務リストを作成します。
雇用が決まった際に具体的に行ってもらう仕事を書き出します。
ここでは、毎日のルーチーンはもちろん、戦略的で頭を使う仕事も、漏れのないようしっかり書き出していきましょう。
- 毎日やる業務は何か
- 技術者/マネージャーどちらか
募集したい職種の業務内容が明確になることで、欲しい人材の人物像が見えてきます。
求人広告の書き方③実際に広告をかく
ここからが本番です。
実際にのせる求人広告にはたっぷり時間をかけて、より魅力的になるよう心がけましょう。
書くべき情報を以下に書き出していきます。
①求人の概要
募集しているポジションを簡単に説明します。
どのような責任・業務があり、どんなスキルがある人に向いているのかを手短に書きます。
また、会社の説明や企業理念もここに入れましょう。
業界のトレンドや業界内の会社の位置付け、会社の成長フェーズ、そして最終的にどんなことを目指している企業なのかを魅力的に伝えることで応募者に具体的なイメージを伝えることができます。
また、会社で働くことで応募者が得られるメリットについても軽く触れるとより魅力的に映ります。
②職種名
職種名は、何をする仕事なのかがすぐわかるように詳しく、しかし簡潔にしましょう。
③仕事の概要
応募者が特に注目して読む部分なので、ユニークで目に留まるような内容を心がけましょう。
- 具体的な業務内容の簡単なリスト
- 応募者に仕事上で期待すること
- 社風についても少し触れ、なぜあなたの会社で働くことのメリットが伝わるように
- 一日の仕事の流れなど
④労働条件
- 雇用形態(アルバイト/正社員/派遣など)
- 就業時間
- 休日
- 福利厚生
- 勤務地
- 各種保険について
- 研修制度について
⑤応募要件
具体的に必須となる実用的なスキルや学歴などを記載しましょう。
- 学歴
- 求める経験や資格・スキル
⑥求める人物像
ここではスキルではなく、人間性の部分を記載してください。
性格や大事にしている価値観など、会社の文化やコアバリューに合った項目を用意することで、ミスマッチを大きく防ぐことができます。
⑦応募方法
詳しい応募方法を記載します。
この方法で応募してこなかった人は雇わないようにしましょう。
いかがだったでしょうか?
求人に人が来ないと求人広告の書き方について紹介してきました。
とにかく一番大切なことは、求める人材を明確に定義し、システムを整えてから募集を開始することです。
その上で会社のビジョンや魅力が十分伝わるような広告を作成していきましょう!