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人材育成に必要な考え方「出藍の誉れ」

今日は「人材育成のために最重要な考え方」というテーマでお伝えします。

2015年のワールドカップで南アフリカ戦をご覧になった方もいると思います。

見てない方にご説明しておくと、最後のシーンで日本は3点差で負けていました。

その場面で、日本はペナルティキックのチャンスを得ました。

ラグビーの場合、ペナルティキックでゴールすると3点入るので、同点になります。

当時の日本監督、エディ・ジョーンズ氏が思い描いていたシナリオは、キックを決めて、同点でゲームを終える、というものでした。強豪の南アフリカ相手に同点で終えられるだけでも日本にとっては非常に大きな成果だったからです。

しかし、選手たちは監督の指示とは反して、キックではなく、トライで5点を決め、逆転勝利するという判断をしました。

そして、実際にぎりぎりのところでトライを決め、逆転勝利をします。

結果としては勝利したものの、監督からすれば選手たちが指示に従わず、勝手に判断した、ということになります。

■この件について、エディ・ジョーンズさんは自身の本の中でこう振り返っています。

”本当の成功とは、部下がリーダーを超えた時に起こる”

つまり選手たちは自分の指示に従わなかったが、実はそれこそが成功だった、というわけです。

実はエディ・ジョーンズさんが日本の監督になった時、困っていたことがありました。それは選手たちの自主性が無いことでした。日本の教育では、生徒は先生の指示に従順になる、というのが優等生とされます。それを大人になるまで引きずっていて、ラグビーの試合でも同じだったのです。

これはラグビーに限らず、社員に自主性が無いことを嘆く経営者の方は多いと思います。

そのため、エディ・ジョーンズさんは、練習の中で、監督が答えを出すのではなく、問題に自分で気づかせるということを徹底して行っていきました。

その結果、南アフリカ戦のゲームの最後の最後で、選手たちが自主的に判断し、リーダーである監督を超えたのです。

■古くからの格言では、「自分の周りに自分より優秀な人を置きなさい」というものがあります。

これは、採用の時にも当てはまりますし、人材育成についても当てはまります。

弟子が師匠を超える。

これは”出藍の誉れ”と言われていますが、人間社会はその繰り返しで発展してきました。

会社も同じで、師匠である社長を超える社員が出てこなければ永続的な発展がありません。

もちろん、すべての面において超えるのは難しいかも知れませんが、ある面においては社長より優れた人を採用し、または育成していくことが大切だと思います。

そして、社長としては、そのような人材が育っていくことを許容する器がなくてはいけないのは当然です。

同じように、部下を持つ管理職は、自分よりも優秀な人を育て上げることが大きな目標になりますし、それが評価される仕組みになっている必要があります。

ぜひ自社がそのようなポリシーで運営されているかを考えてみてください。

では本日は以上となります。