マインドフルネスでビジネスが変わる。その真意とは?



マインドフルネスでビジネスが変わる。その真意とは?

起業家・経営者のバイブル「はじめの一歩を踏み出そう」の著者マイケルE.ガーバーが語る、マインドフルネス/禅とビジネスの関連性について紹介します。

彼はもちろん、ビジネス界の人ですが、若い時、グルジエフなどの精神世界に傾倒していたこともあり、禅やマインドフルネスについてももちろん学びが深いです。

そういった精神と経営を融合させているユニークさが、ガーバー氏の思想がこれだけ世界で広まっている理由でもあります。

今回は「マインドフルネスとビジネス」というテーマで、まずはマインドフルネスとは何かを定義した後、マインドフルネスとビジネス/企業の関係性を解説していきます。

ぜひ最後までご覧下さい!

マインドフルネスとは?

マインドフルネスとは、現在に存在する、瞬間瞬間を生きることを指します。

つまり、目の前にある状況に全神経を集中させ、自分の周りで起きていることや過去、そして未来に影響を受けずに自分が現在どこにいて、何をしているのかにフォーカスするということです。

また、マインドフルネスは全てを受け入れることも意味します。

つまり「あれは正しい」「これは間違っている」など、自分や人の考えや気持ちを固定概念や偏見からジャッジするのではなく、ありのままを受け入れるということです。

マインドフルネスは仏教の瞑想にルーツを持ち、瞑想などでマインドフルネスを鍛えることによって、

  • ストレスや負の感情が減る
  • 幸福度が高まる
  • 集中力がアップする

などのメリットがあります。

では、ビジネスや企業の経営においては、マインドフルネスはどのような効果を発揮するのでしょうか?

マインドフルネスとビジネス/企業

マインドフルネスとビジネスの関連性について、冒頭で紹介したマイケル・E・ガーバーが語っているビデオの書き起こしを紹介します。

以下、マイケルのビデオからの引用です。


 

私の知り合いにヨガのインストラクターがいます。
また、世界的に有名な格闘家もいます。
また、起業家やテクノロジーの世界にも一流の知人がたくさんいます。

よく聞かれるのは、彼らが持つ独特の特性は何か?

ということです。

言い換えれば、武術家が知らなくてはいけないこと、
ヨガのインストラクターが知らなくてはいけないこと、
起業家が知らなくてはいけないこと、それらは何かということです。

真実を言えば、それらは全く共通するものなのです。

彼らはみな同じ環境、状態にあります。

それは

日常の仕事に対して散漫になっているか、没頭しているか?

です。



散漫と没頭について考えてみてください。

その二つの言葉の違いを感じ取ってください。
その二つの言葉の対立を感じ取ってください。

没頭とは、現在に集中している、ということです。

格闘家は現在に集中していなければ、格闘家といえません。

起業家も同様に、現在に集中して、自分がコミットしたビジネスを創ることに没頭していなければいけません。

ヨガのインストラクターは没頭していなければ、現在に集中していなければ、緊張感や焦点や技術、魅力を失います。

ですから、散漫か没頭か、その状態が大切なのです。

意識をその場所、今現在に向けることで、邪魔になるものを消し去ることができます。

そして、没頭でき、物事をあるがままにみて、驚異的なことを成し遂げられます。

私たち人間は、そのために存在しているのです。

私は何年も人々をそういった状態に戻すのを手助けしてきて、とても驚くような結果が出ています。

本来彼らがいるべき場所、本来の彼ら自身に戻すのです。

私の書籍、記事、講演で、その他の創造物で、普通では見通すことの出来ないものを捉えることが出来ました。

それは現在に集中していたからです。

あなたも同じようにすることができます。

私が書いてきたもの、行ってきたことは、すべてそのような方法によるものなのです。

それは革新的で、自己を超越する体験です。

自己を変革させる道のりの中で、周りのもの全てを変革させることが出来ます。

私にとっては、それこそが真の起業家精神です。

周りのものの在り方を一変させるのです。

ありえないように聞こえるかも知れませんが、私はこのようなことを何年も行ってきた経験から、79歳になった今、心の底から確信を持って言えます。

あなたも可能性に対して心を開いた分だけ、偉大なことを成し遂げられます。

人によって禅に対する見方や考え方は違うと思いますが、私が「禅」について学んだことからすると、私にとって禅とは、I AM(私は私である)ということです。

これがスモールビジネス、または人々に欠けていることなのです。

実際のところ、みんなI AM NOT(私が私でない状態)になっています。なぜなら、みんな注意散漫になっているのです。



いまやっていること、やりたいこと、ほしいもの、そういったもので自分自身を失っています。

尊厳と意義ある人生を創るために自己を見つけるのではなく、自分自身を失っているのです。

私は、スモールビジネスにかかわる人たちは、ほかのどんな仕事をしている人よりも、起業家精神を発揮することが出来ると信じています。

起業家精神によって、ほかの仕事やキャリアでは出来ないような、深いインパクトを人々に与えることが出来ます。

それは芸術のようなもの、創造物のようなものです。

活力があり、生き生きとして、やるべきことに目覚めていて、何かを作るために現在に集中している人たちと会うことは、とても素晴らしいことです。

E-Myth(はじめの一歩を踏み出そう)は29ヶ国語に翻訳され、スモールビジネスとアントレプレナーシップに関する最も重要な本といわれています。

それは私にとってとても誇らしいことです。INC誌が世界No.1と呼んでいることも誇らしいことです。

それは、私がビジネスについて他の誰よりも知っていたからではありません

マーケティングやテクノロジー、マネジメント、財務について他の誰よりも知っていたからではありません。

それは私が、極めて創造的で、生産的で、人々の琴線に触れるようなビジネスを作ることがどういうことか、その本質を理解していたからだと思います。

とてもよい例があります。

スティーブジョブズ、そして彼が開発したもの、アップル社の例を挙げましょう。

みんなジョブズと他の人の違いを聞きたがります。

彼は偉大な人物でした。彼はこの地球上で最も価値のあるブランド、アップルを創りました。

彼は大学を中退していますし、1年目の授業も終えていません。落第して、精神的な探求のためにインドに行きました。

そこでまた失望し、戻ってきました。そして似合わないエンジニアの仕事に就き、すぐに辞めて、家の父親のガレージにこもりました。

そして当時、他に類の見なかった会社、アップルを創りました。

彼はビジネス、マーケティング、テクノロジーについて詳しかったわけではありません。

みんなそういった知識がビジネスを成功させるために必要だと言っていますが、彼はそんなこと知りませんでした。しかし、彼はアップルを作ったのです。

なぜそんなことが出来たのか?

その理由がいまいったようなことなのです。

いまいる場所、この瞬間に集中すること、そしてそこから生まれてくる本当の情熱を感じることです。

そうすれば世の中のことが見えてきます。何を知らないのかに気がつきます。好奇心を抱き、なぜ自分が生まれてきたのかを探求し始めます。

なぜ生まれてきたのか?なにをするために存在しているのかを発見するのです。



その発見のプロセスによって、うちなるアントレプレナーシップが目覚めるのです。

スティーブジョブズがガレージの中でやったように、真っ白な紙と初心者の心に戻るのです。

私はすべての人に彼と同じことが出来る力が備わっていると信じています。

誰もがそれまで想像もしたことのないようなことを出来るのです。

あなたの知っている人たちが同じような力を持っていると思えば、素晴らしいことではないでしょうか。

 


いかがだったでしょうか?

マインドフルネスでビジネスはもっと魅力的なものになります。

これから起業を考えている人やすでに会社を持っている方、ぜひマインドフルネスの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか?

※本記事の基となった動画は以下をご参照ください↓

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