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コアバリューとは?コアバリューマネジメントへの7ステップ

コア・バリューシェアード・バリューという言葉が最近、盛んに言われています。

これらは概念としてはかなり昔からあったものですが、

最近特に注目され始めたのは、ザッポスなどの有名企業が積極的にコアバリューに基づく経営を推進しているからかも知れません。

今回はそんなコアバリューに基づく経営、コアバリューマネジメントをテーマに、

コアバリューとは何かを説明し、コアバリューの例を紹介した後、コアバリューマネジメントを行うための7ステップについて解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください!

コアバリューとは?

コアバリューとは、組織の核となる価値観です。

強力な会社の価値観は、創業者の心から生まれ、組織へと浸透していきます。

コア・バリューとは、組織の本質を突き、決して変わることのない信条や価値観を指し、組織の「魂」とでもいうべきものです。

市場の状況や、競争要因や、流行りの経営手法などに関係なく、自らが「これ」と信じるものを定義し、会社の全員で共有し、それに徹底的にこだわる必要があります。

コアバリューの例

コアバリューを大切にしている会社の例を3つ紹介します。

コアバリューの例①ザッポス

ザッポスとは、アメリカの通販会社でおそらく世界で一番コアバリューに基づいた経営を実践している企業です。

そんなザッポスのコアバリューの例がこちらです。

1. サービスを通じて感動を届ける

Deliver WOW Through Service

 

2. 変化を起こし、喜んで受け入れる

Embrace and Drive Change

 

3. 楽しさと少し風変わりなものを作り出す

Create Fun and A Little Weirdness

 

4. 冒険し、クリエイティブに、そして心を開く

Be Adventurous, Creative, and Open-Minded

 

5.成長と学びを追い求める

Pursue Growth and Learning

 

6. コミュニケーションでオープンで嘘のない関係を構築する

Build Open and Honest Relationships With Communication

 

7. 積極的なチームとファミリースピリットを作り出す

Build a Positive Team and Family Spirit

 

8. 少量で多くをこなす

Do More With Less

 

9. 情熱的に、意志を固く

Be Passionate and Determined

 

10. 謙虚に

Be Humble

コアバリューの例②PwC

ビジネスコンサルティング業界ビッグ4の一つであるPwCもコアバリューを大切にしています。

PwCは5つのコアバリューを持っています。

1. Act with integrity(誠実に行動する)

2. Make a Difference(差別化する)

3. Care(気遣う)

4. Work Together(協力しながら皆で働く)

5. Reimagine the possible(可能性を忘れない)

コアバリューの例③ソフトバンク

ソフトバンクでは、コアバリューをソフトバンクバリューと呼び、仕事にはもちろん、採用プロセスでもコアバリューに関する質問が多く聞かれます。

1. 挑戦

2. スピード

3. 執念

4. 逆算

5. No.1

コアバリュー経営のメリット

コアバリューを基盤とした経営にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

コアバリュー経営最大のメリットは、社員が経営者と同じやり方で仕事をするようになることです。

“自分がお客様に接しているのと同じように、社員にもお客様に接してほしい”

と思っている経営者の方は多いでしょう。

コアバリュー経営ではそれが可能になり、ゆくゆくは“社長不在”で経営を行うことも出来るようになります。

そして原則として、社内のみんなが同じ価値観に基づいて活動していればしているほど、細かいマニュアルやルールで社員の行動を規定する必要がなくなります。

たとえば、ザッポスのコールセンターには、トークスクリプト(電話対応の原稿)はありません。これはコア・バリューに基づく経営がしっかりと行われているからです。

そのため、誰が対応しても、電話をかけてきたお客様に同じような感情を与えることができます。

スターバックスの接客がマニュアル的に感じられないのも同じ理由だといえるでしょう。

(ただし、これは彼らの社内にマニュアルがまったく存在しないということではありません。むしろ、その他のことについては、ほかの企業よりも圧倒的にしっかりとしたマニュアルと教育制度があります)

コアバリューマネジメントの7ステップ

では、どうやって価値観に基づく経営、コアバリューマネジメントを実践するのか?

米国の中小企業向けに行われた調査によると、88%のビジネスオーナーは、価値観に基づく経営の重要性を理解しているものの、日々の意思決定や顧客対応にその価値観が反映されている、と答えたオーナーはそのうちの44%しかいませんでした。

ザッポスなどを真似て、“誠実さ”や“チャレンジ精神”などの標語を掲げている会社もあると思いますが、

実際のところそれがどれだけ経営者や社員の本心に根付いているのでしょうか?

学べばすぐに実践できるマーケティングやセールスのテクニックとは異なり、コア・バリューやシェアード・バリューは、概念を知ったからといって、すぐに社内で活かすことができるわけではありません。

ということで、以下から、中小企業でコア・バリューマネジメントを実践するための、最初のステップをご紹介します。

1.経営者個人の価値観を明確化する
ガーバーが常々言っているとおり、ビジネスとはそのオーナーの人生の反映です。これは特にコアバリューに関して当てはまります。会社のコアバリューは、何よりまず、ビジネスオーナーの個人的な価値観に基づいている必要があります。

先ほどのザッポスのCEOトニー・シェイやヴァージングループの創業者リチャード・ブランソンなどを見れば、彼らの個人的な価値観が会社に反映されていることがすぐにわかります。

なので、最初のステップは、経営者が自分としっかりと向き合い、自分の人生で大切にしているものは何か、5-10個程度の言葉にすることです。

2.それぞれの価値観の定義をする
たとえば、“一貫性”といったとき、それはいったい何を意味するのか?自分の中での定義を明確にし、文章にします。

3.行動を振り返る
次に、それをすぐに社内に告知するのではなく、それがどのように自分の人間関係、仕事、ビジョンに反映されているのかを振り返ってみます。つまり、本当に自分はその価値観で生きているのかを評価します。

4.個人の価値観から会社の価値観へ
ここからのやり方は、会社の規模にもよりますが、基本的に、鍵となる社員や幹部社員には、あなたと同じようにやってもらい、彼らの個人的な価値観を明確にします。そして、彼らと話し合い、最終的に5-10個程度の会社のコア・バリューを定義していきます。

5. 話し合いながら必要であれば修正していく
社員と話し合いながら、日々の仕事のやり方が、決めたコア・バリューに沿っているのか、または沿っていないのかを検討し、言葉を固めていきます。

6.オフィシャルな書類にする
最終的にコアバリューが定まったら、それを社員ハンドブックや入社時のオリエンテーション資料など、会社のオフィシャルな書類に盛り込んでいきます。

7. コアバリューに基づいて生きる
経営者自身がコアバリューのとおりに生きているのか?“社長は背中で語る”ものであり、自らがコアバリューの源泉となる必要があります。

 

いかがだったでしょうか?

コアバリューはブランド戦略、人材採用、企業文化、顧客サービスなど、社内のあらゆる活動に元になるものです。

大切なものですが、焦って創るようなものでもありません。

まず、経営者自身の人生をじっくりと振り返ることからはじめてみてはどうでしょうか。