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ザッポスの仕組み特集その1(コアバリューと採用プロセス)

Zappos.com(ザッポス・ドットコム)は、ラスベガスに本社を構える靴の通販会社です。

ザッポスは創業以来、

・コアバリューを軸にする強力な企業文化

・卓越したカスタマーサービス

・アマゾンが同社の株式を1000億円で買収

・最大規模でのホラクラシー(階層構造ではない組織構造の一形態)

・ラスベガス旧市庁舎を本社に

などなど、その成長ぶりやユニークな経営手法で話題に事欠かない会社になっています。

この会社、職場は自由な雰囲気で溢れていますが、その裏では、非常にロジカルで、時には厳しい、しっかりとした仕組みが整えられています。

そこでこのレポートでは、私たちが過去5年くらいにわたって同社を視察し、知ったこと、感じたことをまとめていきます。

 

ザッポスの歴史

ザッポスは1999年にニック・スウィンマンという人物によって創業されました。現CEOとして有名なトニーシェイが創業したと思っている人も多いと思いますが、そうではないんですね。また、サイト名も元々は、ShoeSite.comというものでした。

創業当時はまだインターネットが黎明期で、靴がオンラインで売れるのか?と創業メンバー自身も懐疑的でした。

そこで彼らは、最初から本格的な通販サイトは作りませんでした。また靴の在庫もそろえませんでした。

本当に簡単なページを作って、そこで靴を紹介しました。そして、注文が入ったら、社員が近所の靴屋にその商品を買いに行き、それをお客様に配送するというワイルドなやり方でスタートしたのです。

リスクを軽減してビジネスのアイデアをテストする。いまでいうリーンスタートアップという手法ですね。

ネットで靴が売れることがわかると、トニー・シェイが最初は投資家として経営に参画。

2000年に160万ドルの売上を達成します。その後、2004年にはコールセンターを24時間にして顧客中心の文化を作り上げます。

2005年には本社をラスベガス郊外に移設。ちなみに本社をラスベガスにした理由は、この街が24時間眠らない街だったからというのも一因だそうです。コールセンターが24時間ということは、当然シフト制で勤務するのですが、どの時間に勤務開始しても、どの時間に勤務終了しても、社員が買い物が出来るなど、生活に支障がないようにと考えた結果だったのです。

2006年にはいまの文化の基盤となるコアバリューを構築。さらに顧客中心主義を加速させます。

そして、2009年にアマゾンが約1000億円でザッポスを買収したことで、一気にザッポスに対する関心が高まりました。

2013年に本社をラスベガスの旧市庁舎に移転します。ちなみに私たちは移転前後の本社、両方にいったのですが、移転前はまだまだ比較的小規模なオフィスで、有名ではあるものの、いち中小企業といった感じでしたが、移転後の本社は非常に立派で、一気に大企業になった感じがしました。

2015年にはホラクラシーを導入。世界に類を見ない組織規模での導入ということで、また話題を振りまきます。

※ホラクラシーについてはこちらの記事をご参照ください。

https://www.shikumikeiei.com/zappos-holacracy/

 

 

では、次からザッポスが急成長してきた大きな要因となる

・コアバリューと企業文化

・採用プロセス

・人材育成プロセス

・リーダーシップ

などについてみていきます。

 

注意1.記事の内容は私が見学/調査した時点での情報を基にしています。

注意2.彼らのビジネスのやり方は常に変化・進化しており、本記事の内容が必ずしも現在実践されているとは限りません。

注意3.記事の内容は、あくまで彼らのコアバリュー(共有されている価値観)をベースにした仕組みであり、他の組織において、これらの方法が最適解とは限りません。

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