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「戦略編【遠交近攻】」2023年12月5日号



お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。

さて、前回のメルマガでは、先日行った研修、


「漫画キングダムから学ぶビジネス」


の研修テキスト内のコラムの二つ目をご紹介させていただきました。


コラムでは、リーダーシップ、チームビルディング、戦略のそれぞれについて、主に歴史から学べる経営の教訓について書いております。


前回はチームビルディングのパートをご紹介しましたので、今日は戦略編をお届けします。


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戦略編【遠交近攻】

「遠交近攻」は、遠くの敵と協力関係を築き、近くの国を攻めるという戦略です。

キングダムの合従軍編において、秦は他の六国から同時に攻められる危機に陥ります。

しかし、遠くの敵であった斉を説き伏せることで合従軍から脱退させ、危機を乗り切ります。

合従軍は斉という秦の同盟国がいることで、背後を付かれるリスクが生じ、長期戦に持ち込むことが出来なかったのです。

その後も斉が秦に中立的な立場を取ることで、秦は安心して近くの国を攻めることが出来るようになりました。

この戦略は、現代のビジネスにおいても応用できる戦略です。

たとえば、異業種の会社とパートナーシップを組むことで、同業他社とは異なる価値提案を顧客に出来るようになるかもしれません。

また、海外や遠方の会社と提携をすることで、新商品や新事業の開発が可能になるかもしれません。

さらに、リモートワークやアウトソーシングを進めれば、地元では獲得できない優れた能力を持った人材を活用できるかもしれません。


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⇒これは飛耳長目に近い考え方です。目の前のことを正しく判断するために、遠くを見聞することが大切であるという考えです。

私個人としては起業して以来、海外のものを日本にご紹介するということでやってきましたので、この戦略の有効性が良く分かります。

(ちなみに現在は、ほぼ日本オリジナル化しておりますため、海外とのやり取りはあまりしていません。)

経営者の方々は、日頃、同じ業界や同じ地域の会社との付き合いが多いと思います。
たとえば、同じ業界の勉強会や地域イベント、地域の交流会(商工会や同友会など)です。

そのため、自然と考え方や価値観が同質化し、他とたいして変わらない会社になってしまうリスクがあります。

逆に伸びる会社の社長はそういった付き合いも大事にしながらも、他エリア、異業種の展示会やイベントに出席し、
新しい商材、新しいパートナーシップを常に探しています。

現地に行かなくてもいまはYoutubeなどで十分に情報が得られますので、
それから実際に足を運ぶということでも良いでしょう。

最近私が実践しているのは、地元の図書館に行って、いろんな業界新聞や業界雑誌を一気に通し見することです。
一字一句詳しく読むわけではないので、だいたい1時間もあれば見終わります。

ネットだと自分が興味のある分野の情報しか入ってきませんが、雑誌や新聞だと自分のアンテナが全く
届いていなかった分野の情報が入ってきて、思わぬアイデアが浮かんだりします。

ぜひ遠くと交わり、身近な人により大きな価値を提案できるような戦略を考えてみてください。


では本日は以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。



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