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「事業の”お堀”の掘り方」2023年11月8日号



お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。

さて、私どもは日頃、 “仕組みで勝手に成長する会社を創る” ことを提唱しております、

そのために、業務を仕組み化し(再現可能にし)、自分がやっている仕事を任せていくことが大切なのですが、それだけでは十分ではありません。

自分の仕事を任せるだけでは、現状維持に過ぎませんからね。

そこでもう一つ考えるべきことがあります。

それが持続的に成長する仕組みを持つことです。

これを言い換えれば、

事業を続ければ続けるほど、自社の優位性が高まり、安定的な収益を上げ続けることです。

事業を続ければ続けるほど、というところが大事です。

1年目より2年目、2年目よりも3年目、というように自社の良さが際立ち、他社よりも自社が選ばれるような存在になっていくことです。

この概念を事業のお堀(Moat)と言います。

有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が企業に投資する際に重視する要素とされています。お堀が深く掘ってある会社に投資するのです。

そうすれば長期にわたって投資からの収益が得られますからね。

では、どうやって“お堀”を掘ればいいのでしょうか。



詳しくは来月開催の仕組み経営サミットでご紹介したいと思いますが、今日は簡単に概念をご紹介させていただきます。

仕組み経営サミットはこちら:

https://lp.shikumikeiei.com/summit2023winter

■お堀を掘る方法

お堀を掘る方法を端的に示すと以下のようになります。

1. 良い場所にお店を出し

2. その場所を守り続け

3. 資本力と信用力を高める

4. 1に戻る

1. 良い場所にお店を出す

良い場所にお店を出すというのは、ポジショニングの例えです。業界内で他社が見逃している市場を対象にして事業を行います。目標は可能な限り目立たずに、他社との戦いを避けて収益を上げることです。

2.その場所を守り続ける

どんなに良い場所を見つけても、いずれは他社の目に留まり、隣にお店を出される可能性があります。そこで、どんな強者が隣に来ても、勝てるように、組織能力を高めます。

組織能力を高めるとは、業務を改善して効果効率を高めること、人材育成の仕組みを作ること、顧客理解を深めスイッチングコスト(顧客が他社に乗り換える際の金銭的、心理的コスト)を高めること、商品力を磨くこと、ノウハウを蓄積することなどを指します。



3. 資本力と信用力を高める

1と2の結果として、資本力と信用力が高まります。そうなると、さらに良い場所にお店を出せる可能性が高まります。そこでまた1のステップに戻るわけです。

このサイクルを回し続けることで、シャベルで削るようにお堀は徐々に深くなり、持続的に成長する仕組みが出来ます。

■良く間違いがちなこととしては、以下のようなパターンがあります。

・1だけを繰り返す

儲かりそうな市場を見つけて参入するもののが、組織能力を高めることを怠り、短期勝負に終わります。いつも儲かりそうな市場を探し続ける、当たりはずれの多い会社になります。

・1を飛ばして2に取り組む

経営努力を続けているものの、なかなか高収益にならないという場合、1を飛ばしています。つまり、悪い場所にお店を出してしまっているのです。そのため、他社との過度な競争に巻き込まれ、社員がムダな血を流します。

・サイクルを回さない

1と2を一回しして終わりにしてしまうのも間違いです。そのお店が時代の価値観に合っているうちは良いですが、そのうち衰退していきます。今のお店が繁盛しているうちに次のお店を出さなければ持続的に成長する会社にはなりません。

というわけで今日はお堀を掘る方法についてご紹介しました。



より具合的な計画づくりは、仕組み経営サミットでご紹介&実践していただこうと思っていますので、ぜひお見逃しなきようご活用ください。

仕組み経営サミットはこちら:

https://lp.shikumikeiei.com/summit2023winter

※特典として、「新規事業開発の仕組み化プログラム」を追加しました。

新規事業に取り組んでおられる会社様も多いと思います。一方で、その立ち上げ方や自社なりのやり方がない会社も多いと思います。そこで新規事業を開発するための仕組みを解説したプログラムをご提供します。


では本日は以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。

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