お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
さて、このメルマガをご覧の方は既にご認識かと思いますが、
経営リーダーは現場の仕事は可能な限り任せ、自分は会社の未来を形作り、それを実現するための仕組みづくりに取り組む必要があります。
とはいえ、
社員に任せると品質が落ちる。
自分が営業をしないと売り上げが落ちる。
人が入ってきては辞め、いつまでも現場から抜けられない。
現場を任せても不安、心配が付きまとう。
と言ったような悩みもあろうかと思います。
そこで今回、新たに、オンラインセミナーを企画しました。
詳細はこちら:
⇒https://edu.shikumikeiei.com/genbawebinar/
現場を任せられない、任せたら売上が落ちる、という社長が多いのですが、自分が現場から抜けると売り上げが落ちるというのは本来の姿ではありません。
社長が現場を任せていくということは、いままで自分1馬力だったものを2馬力、3馬力というように増やしていくことですね。
なので現場を任せれば売上が上がるのが本来の姿なのです。
そうならないのであれば、考え方ややり方にどこか誤りがあるのかもしれません。
■私の師匠のマイケルE.ガーバー氏は、
社長が現場仕事を出来ない方がうまく行く
とも言っています。
これは現場主義が浸透している日本ではなかなか受け入れられない考え方かもしれません。
しかし、これは適材適所の考え方なのです。
経営も現場仕事も役割の違いに過ぎません。
経営に相応しいものが経営を行い、現場仕事に相応しいものが現場仕事を行うということなのです。
社長が現場仕事を出来ないとなると、社長は経営に専念するしかありません。
逆に現場の仕事は、社員との信頼関係を築き、彼らに任せることになります。
こうすることで、各自が自分の仕事に専念でき、会社が発展するということなのです。
■このことを体現している人がいます。
ガーバー氏の考え方を取り入れて、複数の会社の経営を歴任したプロフェッショナル経営者、ロジャーフォード氏です。
ロジャー氏は、1970年代に最初の会社、アルファグラフィック社を創業。これは店舗型の印刷ショップで、世界に260店舗展開させて売却。
2社目は、ペット向けのホテルを運営するPetsHotelを創業。同じく店舗展開を加速させ、こちらもPetsMart社に創業後わずか2年で売却。
さらに、潰れかけている人工心臓のメーカー、SynCardia社の社長に就任し、V字回復を達成。
現在は、アンセム・エクイティ・グループという投資会社の共同創業者として活躍しています。
■興味深いのは、彼がまったく違う業界で、立て続けにビジネスを成功させてきたことです。
見知らぬ業界には手を出さないほうが良いというのが、私たちの通常の感覚だと思います。
自分が現場仕事に精通していなければ会社経営を成功させることが出来ないのであれば、彼が様々な業種、様々な会社で成功を収めたことが説明が付きません。
なぜ彼がこのようなことができたのか?
彼はインタビューの中で以下のように語っています。
私たちの会社では、オールを漕がない人は、いる場所がありません。私の役割は、みんながオールを漕いでいる、その船のかじ取り役です。会社のかじを取り、漕ぎ手の力加減やリズムを調整するのです。
ビジネスが完成したとき、どうなっているのか?という明確なビジョンがなければ、職人的な知識、マネージャー的な知識があっても、組織図の一番下のところで、枝葉末節のことを繰り返しているに過ぎません。私が潰れかけているビジネスを立て直すときや、新しい会社を作るときでも、最終的なビジョンが必要なのです。
要約すれば、経営リーダーは現場仕事をやり続けるのではなく、”現場仕事を設計すること”が大切なのです。
現場作業が効果的、効率的に回り、社員が成果を出せるような仕組みづくりに注力すべきだということです。
今回企画したセミナーでは、ステップバイステップで、実際にそのやり方をご紹介していきます。
ぜひ以下からご参加ください。
⇒https://edu.shikumikeiei.com/genbawebinar/
では本日は以上となります。
引き続きよろしくお願いいたします。