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会社を5社やっている弁護士がマイケルE.ガーバー氏から受けたアドバイス

本日のテーマは、「私がマイケルE.ガーバー氏から学んだこと その2」です。

その1はこちらから↓

マイケルE.ガーバー氏から学んだ会社の進化を阻む最大の障害

 

会社を5社やっている弁護士

今回も私がガーバー氏の講座に参加した時のエピソードから始めましょう。たしか、私が3回目に参加した講座でした。時期でいうと2012年、かなり活動初期の頃です。

その時のエピソードが印象深くて、いまでも教訓として覚えています。

その講座は、参加人数がそれほど多くなく、10数名程度でした。ガーバー氏の講義が始まり、受講生に対して、”あなた方の起業家としての夢やビジョンとは何か?”を問い始めました。

そこで一人の男性(50代くらい?)が発言をしました。

「私は弁護士の資格を持っていて、会社を5社やっています。どの会社のビジョンを言えばいいでしょうか?」

※ちなみに米国では弁護士資格は日本ほど希少性が無く、弁護士を本業にしていなくても資格を持っている人が結構いる。

この質問からガーバー氏とのやり取りが始まりました。

 

ガーバー氏:なぜ5社もやっているのですか?1つにしてください。

男性:全部そこそこ順調なのです。ビジネスパートナーもいるので。

ガーバー氏:では、たとえば、そのうちの一社の業績がどうだったか教えてください。

男性:サプリメント販売は昨年と比べて5%伸びました。

ガーバー氏:サプリメント販売の業界全体の成長率はどれくらいですか?

男性:正確にはわかりませんが、10%くらいだと思います。

ガーバー氏:ということは、あなたのビジネスは成長しているのではなく、相対的に衰退していますね。

男性:そうかも知れませんが、そのビジネスにはあまり時間を使っていないので、続けても大丈夫だと思います。

ガーバー氏:みんなそう言うのです。しかし、時間は使っていなくても、頭のどこかでは無意識にそのビジネスのことが気になっているはずです。ほかの4つの会社についても同じことが言えます。そのせいであなたは、ひとつのことに集中できていません。

ONE DREAM, ONE VISION

(続き)

ガーバー氏:いいですか。「ONE DREAM」がゲームのルールです。起業家はひとつの夢だけを追求しなくてはいけません。あなたは5社もやっていて、弁護士もやっているせいで、それが出来ていません。

集中できていないために、本来、あなたが成し遂げられるかも知れなかったことを成し遂げられていないのです。

だから一つ選んでください。そのほかのビジネスについては、いまビジネスパートナーに電話して「今日限りでもう止める」と告げてください。

 

というやり取りがありました。

だいぶ強引ではありましたが、結局その男性は講座中に、会社をひとつに絞り、他のビジネスは辞めることにしたのです。

というわけで、「私がマイケルE.ガーバー氏から学んだこと その2」は、「ONE DREAM(ひとつの夢だけが許される)」の法則です。

「いっぱいビジネスやっている人=スゴイ人」はウソ

世の中には、いろんな社長がいて、小さなビジネスをいくつもやっている人がいたりします。

かくいう私も、20代前半の頃は、いろいろな交流会に出入りし、そういう人たちに会ってきました。

「僕はいろんな事業やっているんだよね」とか「この人はいくつも会社持っているんだよ」とか聞くと、すごいな~と思ってました。世間一般的にも、会社をいくつもやっていると言うとスゴイ人だと思われますね。

しかし、このONE DREAMの法則を知ってからは、そういう人は全部中途半端にやっているに過ぎないことがわかってきました。”スモールビジネスオーナー”ではあるかもしれませんが、ガーバー氏が言うところの”起業家”ではありません。本気で追及している夢がないのです。

ONE DREAMを追求していると、他のことをやっている暇はない

実際のところ、本気で追及すべき夢やビジョンを持っている人は、他のことをやっている暇がありません。

私が好きな起業家は何人かいますが、いまだとイーロンマスク(テスラ、スペースX等)とリチャードブランソン(ヴァージングループ)の二人が挙げられます。

この二人、傍から見るといろいろやっているように見えます。イーロンマスクはテスラで自動車、スペースXで宇宙開発、SolarCityでソーラー発電もやっています。

CBinsightsより

リチャードブランソン氏は、グループ会社を何百社も持っていて、まさにいろいろやっている人のように見えます。

ヴァージングループHPより

しかし、この二人でさえ、追求しているのは実はONE DREAMなのです。

イーロンマスクはインタビューで以下のように答えています。

21世紀に地球が直面する最も大きな問題は、持続可能な方法でエネルギーを生産し、消費しなければならないということだ。もっと長期的に見れば、今後1000年の間に人類は宇宙を行き来するようになる。ただ、歴史を振り返れば、技術の水準はつねに向上し続けているわけではなく、時として落ちることもある。技術レベルが落ちないうちに能力を高め、火星や月に自給自足できる拠点を作る必要がある。確かに困難も多いし、仕事も山積みだ。だが、EVの普及を促すこと、人類が複数の惑星に暮らし、宇宙を行き来する文明を築くことは極めて重要だ。(東洋経済オンラインより)

このインタビューを見ると、テスラもSpaceXもSolarcityも彼の一つの夢に向かっていることがわかります。

リチャードブランソン率いるヴァージングループは、同じブランド名で他分野に進出しているという世間的に見ても稀有な存在です。宇宙開発から鉄道まで色々やっていますが、そのいずれも、ビジネスを通じて人々を楽しませるというところに目的が集約されています。

このように、起業家にとっては、ひとつの夢だけが許されます。

そして、その夢とは、個人的な夢(パーソナルドリーム)ではなく、顧客のための夢(インパーソナルドリーム)です。

ぜひあなたも自分たちの一つだけの夢とは何なのか?を考えてみてください。

では本日は以上となります。