家族経営(一族/同族経営/ファミリービジネス)はなぜ大変なのか?スリーサークル(3円)モデルで解決する方法をご紹介。

清水直樹
今日は、「家族経営はなぜ大変なのか?」という話をしていきます。

 

※動画でも解説しています。

 

日本企業のほとんどは家族経営

家族経営という言葉は、別の言葉で言うと「同族経営」とか「一族経営」と言われたりします。実は、日本企業の殆ど、90%ぐらいと言われていますけれども、それくらいの確率で家族経営で行なわれているということです。

特に中小企業なんかは、ほとんど家族経営かと思います。

一方で、家族経営という言葉は、結構、特徴的な言葉として使われるので、だから、スキャンダルが起こったりすると、家族経営が原因であるという事が、殊更に強調されて、報道されたりします。

なので、一般的には家族経営とか同族経営という言葉は、イメージが悪いかと思います。

ただ、さっきの通り、殆どの中小企業は、家族経営なので、その中小企業の中で、滅茶苦茶、成功している会社もあるし、成長している会社もあるわけです。

そういう会社も、実は、家族経営だったりするわけです。

一部の家族経営が起こしたスキャンダルが大々的に報道されたりするのですけれども、実は世の中の殆どは家族経営であるというわけです。

 

家族経営を複雑にするスリーサークル(3円)モデル

今日は、なぜその家族経営が大変なのかという話をしていきます。

うちのお客様でも、これから家族に会社を承継したいとか、もしくは、自分が後継社長であるという方が、結構、いらっしゃいます。

家族経営は、家族経営ならではの悩みというのがあって、それが原因となって、跡継ぎをした社長が、経営をしていくのが結構大変だみたいな話があったりするわけです。

では、なぜ家族経営をやっていくのが大変なのかという話をしたいと思います。

 

スリーサークル(3円)モデルとは?

これをスリーサークル(3円)モデルというもので解説していきたいと思います。この3サークルモデルというのは、家族経営をやっていくうえでは、絶対に知っておいた方が良い基本的な理論なのですよね。

多分、日本の中小企業の家族経営の人達は殆ど知らないと思うのですけど、ファミリービジネスを運営していくうえで、欠かせない理論のモデルって言うのが3サークルモデルなので、ぜひ、覚えておくといいのじゃないかと思います。

日本の家族経営の中で、非常に成功している事例として良く言われているのが星野リゾートさんですけれども、今の星野社長ですね。星野社長も、最初に引き継いだ時、非常に苦労されたそうです。

ただ、彼は海外に行って、ファミリービジネスを学んできたのです。その時に、この3サークルモデルに出会って、これが、自分が悩んできた原因なのだと気づかれて、それで、そこから家族経営っていうので、その特徴を生かしながら成功させてきたという、そういう話もあったりするので、ぜひ皆さんも参考にしてもらえばと思います。

 

一般企業の経営における悩み

一般的な会社における社長の悩みは、業績向上とか組織づくりという経営における悩みです。

もう一つは、株主構成をどうするかとか、事業承継をどうするかという所有の悩みです。

なので、社長が考える悩みは、所有の問題、経営の問題。この二つですね。これが一般的な会社の悩みを分けた時のパターンです。

 

家族経営における悩み

家族経営の場合にはここにもう一個のサークルが入るわけで、それが家族になります。

普通の会社は、経営と所有の事だけやっていればいいのですけれども、家族経営の場合はここに家族という問題が入ってきます。

この三つ目のサークルが入り込むことによって非常にその会社全体をマネジメントしていくことの難易度が上がるというわけです。

これを見てても分かる通り、経営と所有だけだったら二つ重なる部分が一つあるんですけれども、三つになると重なる部分が7つに増えます。

サークルが1個、家族という要素が付け加えられただけで複雑性が増えます。

家族経営をやっていく時には、この経営・所有・家族という、この三つの視点から会社を見ていかないと課題を整理できませんよというのがスリーサークルモデルです。

このモデルがあったうえで家族経営を複雑にしている原因というのが二つほどあるかと思いますので、それをご紹介していきたいと思います。

 

家族経営が難しい理由①立場の違いによる意見の違い

一つ目が、立場による意見やスタンスの違いがあります。

スリーサークルモデルを見ると、会社にかかわっているメンバーは、サークルのうちのどこかに当てはまることがわかります。

AからA、B、C、D、E、F、Gと七つに分けられるということです。

皆さんの会社の中にいる人は、これのどこかに当てはまるという事です。どこに当てはまるかによって、その人が持っている意見や、主張というのは変わってきます。

皆で言いたい事を言うわけですから、それで会社の中が混乱するという話があるわけです。だから、立場が違えば、言ってくる意見も違うかという事を理解しないといけないという事です。

これを理解しないと、なぜこの人はこんなことを言うのだろうみたいな事で悩んでしまうというわけなのですね。

ただ、立場を理解してあげれば、この人はこういう立場だから、こういう事を言っているのだなと自分の頭の中で整理できるわけです。

まずAの人達はどういう人達かというと、親族社員以外の株主です。この人達は株を持っているのだけども、家族でもないし、ビジネスにかかわっているわけでもないと、社員でもないという人達です。なので、第三者の株主という事になります。

Bの人達というのは資産を持たず、役員・従業員ではない親族という事ですね。オーナー家族なのだけれども、会社の株は持っていない。そして、会社の社員でもない。言ってみればただの家族ということです。この人達は特に関係ないと思われるかもしれませんけれども、実はそうじゃなくて、家族がいる方であれば分かると思うのですが、その家族の意見や、アイデアや価値観などは、オーナー経営者に影響を与えますので、彼らも関係者として、このBの所に入ってくるという事になります。

次はCですね。C は一般役員・従業員という事になります。この人達は家族経営の会社で働いているのだけれども、株主でもないしオーナーの家族の一員でもないという事なので、家族経営で働いている社員の人達という事になります。

Dは何かというと所有権を持っていて且つ家族であるという事ですね。株を持ち従業員ではない親族という事です。

Eは、株を持たない親族の役員、従業員という事になります。

Fは親族以外の株を持つ役員・従業員という事です。この人達は株主であり且つ社員でもあるという事で、例えば、社員の持株会等をやっているところではこういう人達がいるということですね。

最後Gの人達というのは、オーナー社長。株を持つ親族の役員・従業員という事です。こういう人達はその会社の株も持っているし、家族の一員だし、且つその会社で働いているということで、社長自身はこのGに当てはまるケースが多いのではないかと思います。

あとは奥さんが、会社の中で働いていて、且つ、株も持っているというのであればこのGの所に当てはまる。息子が会社の中で役員ぐらいになっている場合、そして、且つ株を譲っている場合には、このGの所に当てはまるという事ですね。

こんな感じで家族経営の場合には、七つのタイプの七つの立場に人が分散されるわけです。それぞれ皆さん自分の立場で物を言うわけだから、いろんな意見で会社がゴタゴタ揉めるという事になるわけです。

という事で、家族経営をやっていく場合にはこのスリーサークルモデルというのがあって、且つこの、それぞれの立場の人達がいるので、彼らの意見を尊重してあげるという事が一つ大切かなと思います。

 

家族経営が難しい理由②各視点からの発展・存続計画欠如

二つ目の大変な理由が、各視点からの発展・存続計画の欠如です。

家族経営をやっていく場合には、所有という観点と、ビジネス・経営という観点と、ファミリー・家族という観点、この三つありますね。

このそれぞれに対して、計画が必要だという事です。

普通の会社はビジネスの計画だけやっていますが、家族経営の場合には、この三つの計画が必要だという事で、そこを理解しないと、また揉めるという事になるわけです。

例えば、経営の観点からの計画は、会社のビジネスモデルはどうやって時代に合うものにしていこうか、人材をどうしていこうかとか、財務はどうしていこうか、経営チームはどうやって作っていこうかみたいな計画が必要なわけです。

オーナーシップの計画としては、株主構成もどうやっていこう、承継をどうやってやっていこう、相続をどうやっていこうみたいな話があるわけです。これらの計画を別途に立てていかないといけないという事です。家族経営の場合には、世代を経れば経るほど株主が分散していくっていう、大きな問題があったりするのですけれども、そういう事にも対処していくような計画も立てていかないといけないですね。

そして三つ目に家族の計画です。子育てだったりとか、跡継ぎはどうやって育てるか、もしくは家訓というのを作る場合には、それをどうやってやって行くかみたいな話になっていくわけです。

家族経営の場合には、時間軸がどんどん変化していくことで、経営も変化していきます。10年経てば、子供も大人になり、子供をどうやってビジネスに参加させていこうかという話も出てくるわけです。

そんな感じでこの三つがそれぞれ影響し合って、家族経営というのは運営されていくという事ですね。そこの難しさがあるので、 家族経営は大変だという事なのです。

なので、そのマネジメントがうまく出来ないと、家族経営というのはやっぱり良くないみたいな雰囲気になってしまうという事です。

というわけで、是非このスリーサークルモデルで皆さんのビジネスをとらえてみると、抱えている課題がすっきりするんじゃないかと思います。

 

家族経営がうまく行く仕組みづくりなら仕組み経営

以上、家族経営が大変な理由をご紹介してきました。仕組み経営では、スリーサークルモデルなどを参考にしながら、家族経営がうまく行く仕組みづくりをご支援しています。詳しくは以下からご覧ください。

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