【動画】脱・「社長が憲法」



お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
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これまでのメルマガで、拙著「仕組み化の経営術」の補足説明動画シリーズをアップしております。

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今日は第四本目、

「社長が憲法」から脱却しましょう。

をアップしましたので、ご案内します。

​【動画】脱・「社長が憲法」&書き起こし

 

書き起こし

今回は、仕組み化の経営術における重要な要素である「理念体系」について解説します。理念体系は、ドリーム(夢)、ビジョン(長期的に目指す姿)、コアバリュー(大切にする価値観)の3つから構成されています。これらは経営者の人生観をベースに作られ、会社全体の方向性を決定する重要な要素となります。

まず、ドリームについて考えてみましょう。ドリームには2種類あります。パーソナルドリームとインパーソナルドリームです。パーソナルドリームは経営者個人の夢で、大きな家や高級車の所有などが例として挙げられます。一方、インパーソナルドリームは他者のための夢、理他的な夢を指します。

このインパーソナルドリームは、さらに2つに分類できます。一つは顧客の短期的な快楽を満たすもの、もう一つは顧客の人生のステージを引き上げるものです。重要なのは、単に顧客の短期的な欲求を満たすだけでなく、長期的に顧客の人生に良い影響を与えるような夢を持つことです。

次に、ビジョンについて考えてみましょう。ビジョンは、事業の最終的な姿、完成形を表します。これは、ジグソーパズルの完成図に例えることができます。

ビジョンとジグソーパズルの関係性は非常に興味深いものです。ジグソーパズルを組み立てる際、完成図がなければ非常に困難です。同様に、事業においてもビジョン(完成図)がなければ、日々の意思決定や方向性の設定が難しくなります。完成図があれば、現在欠けているピースが何かを明確に識別できます。事業においても、ビジョンがあれば、現在不足している要素や次に取り組むべき課題が明確になります。

パズルの完成図があれば、各ピースをどこに配置すべきか分かります。同様に、ビジョンがあれば、各業務や取り組みがどのように全体に貢献するか理解しやすくなります。パズルのピースを正しく配置するたびに、完成に近づいていることが実感できます。事業においても、ビジョンに向かって進んでいることを従業員全員が感じられ、モチベーションの維持につながります。

さらに、共通の完成図があれば、チーム全体で協力してパズルを組み立てられます。ビジョンも同様に、全従業員が同じ目標に向かって協力する基盤となります。ビジョンを明確に持つことで、日々の業務の意義が明確になり、社員全員が同じ方向を向いて効率的に働くことができるのです。

最後に、コアバリューについて考えてみましょう。コアバリューは、会社の核となる価値観であり、憲法のようなものです。これにより、社長個人に依存しない一貫した判断基準が確立され、社員との関係性が改善されます。また、採用や昇格の基準としても活用でき、会社文化の形成にも大きく寄与します。

理念体系(ドリーム、ビジョン、コアバリュー)を経営者の人生観と紐づけて作成することで、会社全体に一体感が生まれ、社長と社員の間の信頼関係が強化されます。これは、次のステップである組織作りや仕組み作りの基盤となります。

理念体系をしっかりと構築することで、「社長が憲法」という状態から脱却し、より健全で持続可能な経営を実現することができます。この過程を通じて、経営者は自身の価値観と会社の方向性を一致させ、従業員はより明確な目標と基準を持って働くことができるようになるのです。



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