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アジャイル型組織とは?100年続く組織の5つの特徴

アジャイル型」という言葉をご存知でしょうか?

テクノロジー開発分野でよく耳にする手法なのですが、最近このアジャイル型を組織に当てはめた「アジャイル型組織」が欧米で注目を集めています。

近年のグローバル化やテクノロジーの急速な発達によって、組織の在り方は変革を求められる中、未来の組織マネジメントの手法として取り入れる企業が増えています。

本記事はそんなアジャイル型組織についての「アジャイル型組織とは?」「特徴は?」といった疑問に丁寧にお答えしていきます。

ぜひ最後までご覧ください!

1. 組織は生き物

今までの組織は機械のように考えられていました。

ヒエラルキー化された組織構造の中でトップの命令によって下が動き、社員はコントロールされるべきものと捉えられてきました。

しかし近年の急速な社会・経済の発展によって、意思決定のスピードが遅れがちな機械的な組織は成長が難しくなり、組織改革は多くの企業にとって喫緊の課題となってきました。

2017年〜18年のマッキンゼーの組織改革に関する調査によると、1900の企業のトップのうち3年以内に組織構造を改革した企業は82%に及ぶそうです。

そこで組織の新しい捉え方として注目を集めているのが、機械ではなく「生き物」のような組織です。

誰かの指示がなくても環境に合わせて勝手に進化していき、安定性とダイナミックさの絶妙なバランスを保つ組織です。

イメージとしてはスマートフォンのようで、ゆっくりと成長していくデバイスがありながら中身のソフトやアプリといったサービスはどんどん進化していく。

そういった生き物型の組織の一つがアジャイル型組織です。

 

2. アジャイル型組織とは

では、具体的にアジャイル型組織とはどのような組織を指すのでしょうか?

上述の通り、従来の機械的な組織はトップに権力が集約されていたので、組織の骨組みは強固だったのですが、意思決定に時間がかかりすぎたり柔軟性に欠けるという問題点が指摘されてきました。

一方でアジャイル型組織とは、組織をフラットなチームの集合体と捉え、トップだけでなく各社員に権限を分散することで、迅速な意思決定や素早い開発サイクルを可能にした組織モデルです。

アジャイル型組織では、チームごとに素早く、かつ効率的に戦略・構造・人材・プロセス・技術を形成できるために、市場の変化に対応できるだけでなく、全員の向かう方向性や目的が非常に明確であるために組織の安定性を保つことが可能となります。

図の右側がアジャイル型組織のイメージ図です。

アジャイル型組織

(出展:By Wouter Aghina, Karin Ahlback, Aaron De Smet, Gerald Lackey, Michael Lurie, Monica Murarka, and Christopher Handscomb, The five trademarks of agile organizations

マッキンゼーの2500人の組織リーダーに対するアンケートによると、回答者の3/4がアジャイル型の導入を社内の優先事項としており、40%は既に導入の動きを始めているそうです。

このように、アジャイル型組織は今後確実に主流となっていく組織モデルだと言えるでしょう。

 

3. アジャイル型組織の特徴

さて、ここからはアジャイル型組織に見られる5つの特徴をお伝えしていきます。

①戦略

アジャイル組織はステークホルダー(利害関係者)の絶え間なく進化するニーズを長期に渡って満たすために、2つの戦略を組み合わせます。

1つ目は、価値を想像するための柔軟なアプローチの設計です。

例えば、製造業のモジュール製品とソリューションやUberやAirbnbに代表されるようなモジュール型のビジネスモデルでは、安定した製品/サービスがありながらも顧客に合わせた多様なカスタマイズの両方が可能になります。

このようなビジネスモデルでは、顧客のニーズに変化が生じても製品やサービスの大元を変えずに機敏に対応することができます。

2つ目は、「北極星」の設定です。

ここで言う北極星とは、ビジネスのやり方や方向性に一貫性を持たせるために組織全体で共有する「目的」や「ビジョン」を指します。

北極星は従業員の働き方やUX設計といった重要な意思決定をする際の指針になります。

例えば、AmazonやPatagoniaといった企業では、北極星をステークホルダー中心に設定しているため、社員は”ステークホルダーにとって何が一番良いのか”というベクトルで意思決定を行なっています。

以上の2つの戦略を組み合わせたアジャイル型組織では、下記の2つが可能となります。

価値創造の柔軟なアプローチによって素早く試作商品やサービスを提供できるために、チャンスを逃さず物にする

 

②社員全員が北極星によって数多の情報のどこに注目すれば良いかを認識しているため、自社が掴むべき新たなビジネスチャンスを迅速に感知する

②構造

アジャイル型の組織構造は非常にフラットで、権限や責任を持つ各チームのネットワークで形成されています。

一見するとこういった組織はまとまりがなく安定性に欠けると思われがちですが、正しく構造を設計・管理すれば非常に安定した組織を形作ることが可能です。

アジャイル型組織として有名なSpotifyGoreなどは以下のような特徴を持っています。

  • 組織のバリューに沿ったフラットな構造
  • 社員一人ひとりがやるべき仕事に集中できるよう、非常に明確な役割を与える
  • アクティブなパートナーシップエコシステムを作り出す
  • 業務の透明性と効率を高めるためにオープンな環境を作り出す

③プロセス

アジャイル型組織では、思考⇨実行⇨学習のプロセスが非常に早いのが特徴です。

例えば新たな商品企画がある場合、アジャイル型ではすぐにプロトタイプを作って市場に出し、顧客のフィードバックからの学習しながら改善し、また市場にだす。

このようなスピード感のあるサイクルは、サービス提供だけでなくアジャイル型組織の中の様々な分野で見られます。

例えば、従来の年次計画⇨予算編成⇨レビューではなく、四半期サイクルやOKRsなどの動的管理システムの利用などです。

企画や計画に長々と時間を割いてから、「さあ実行に移そう!」というのではなく、方向性の大枠が決まったらすぐに実験をして、その結果から次の目標を設定して改善していくというプロセスによって、やり直しのコストや無駄な会議に費やす時間を節約することができます。

④人材

アジャイル型の組織文化は、価値を迅速に作り出すために人々を中心に置き、組織内の全社員に権限を与えます。

これを実現するために、アジャイル型の組織の人材マネジメントには以下の3点が必要になります。

1つ目は、社員をコントロールするのではなく、育成するリーダーシップです。

社員それぞれが必要なスキルを伸ばし、仕事に関する戦略的/組織的な意思決定が出来るようになるよう教育するリーダーシップが理想とされています。

2つ目は、組織全体を同じ文化を共有する一つのコミュニティにすることです

つまり、会社の企業文化やコアバリューを社員にしっかりと浸透させ、コアバリューが社員の意思決定の規範となるように人材マネジメントを行うということです。

アメリカの靴通販会社ザッポスでは、企業文化に見合った人々を集めるために既存人材だけでなく、採用プロセスにまで気を配っています。

※ザッポスの採用に関してはこちら⇨「内定直後に30万!?ザッポス、成功企業の採用法とは

3つ目は、社員に様々な経験を積ませることで人材開発を積極化することです。

アジャイル型では、社員が個人のキャリア目標に合わせてチームや部署間を移動することを奨励することによって人材の新たな能力開発を推進しています。

⑤テクノロジー

アジャイル組織では、顧客や競争環境の変化に合わせて柔軟に製品やサービスを提供しようとします。

その分野においてもちろんテクノロジーは外せません。

そのため、アジャイル組織では既存の製品やサービスのデジタル化、オペレーションシステムの進化に合わせた新しい運用ツールやシステム、テクノロジーアーキテクチャを導入しています。

もしあなたが会社をアジャイル型に変革しようとしているなら、まずはリアルタイムのコミュニケーションや作業管理ツールを活用するところから始めると良いでしょう。

特に、使用するテクノロジーはモジュールベースのものにすると、応用がきくので他の部署が開発したシステムを複数の部署で使用することができるためコストが抑えられるのでお勧めです。

また、新しいテクノロジーを開発・設計・サポートするために、アジャイル型組織では次世代のテクノロジーの開発と配信プロセスをビジネスに組み込みます

具体的には、事業部の社員とテクノロジー部門のエンジニアの両方が混じったチームを形成し、製品企画や戦略立案の段階から最新のテクノロジーの利用・開発・展開を考えます。

これによってテクノロジーの進化に遅れることなく、顧客に価値を提供することが可能となります。

 

いかがだったでしょうか?

未来の組織モデルとなるアジャイル組織、今のうちにぜひ深く知り、会社の組織改革の参考にしてみてください!

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