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社長の仕事10選

清水直樹
清水直樹
私たちが提唱している”経営の仕組み化”がある程度出来てくると、皮肉にも今度は、”あれ、社長としてどんな仕事をすればいいんだっけ?”となることがあります。多くの社長は目の前の仕事で精いっぱいのことが多いですが、いざ仕組み化出来て目の前の仕事が減ると、何をしていいのかわからない。というわけです。そこでこの記事では「社長の仕事」とは何か?をご紹介していきます。

 

社長の仕事365日チャンレジ!

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ビジョンがない限り、どんな仕事も意味を為さない

社長の仕事とは、一言で言えば、会社の将来的な姿、すなわちビジョンと現在のギャップを埋めることです。社長はそのギャップを埋めるために様々な活動をしたり、組織を作ったり、人を育てたりするわけです。

したがって、社長の仕事はまずはビジョンを明確にすることです。そもそもビジョンが明確でなければ社長として何をすべきかが定まらないわけなのです。

あなたの会社にはビジョンがありますか?もし明確に文書化されていなければ、まずそれを作るところから始めましょう。

▶ビジョン策定のヒントはこちら

 

成長ステージによって変わる社長の仕事

次に以下の図をご覧ください。こちらは仕組み経営で定義している会社が成長する5つのステージです。これを見ていただくと、それぞれのステージにおいて、会社としての成功要因が異なります。すろと当然ながら全社の優先事項も変わり、社長の仕事の優先順位も変わってきます。

ステージ1.個人事業

スタートしたばかりでまだ社員もいない状態。顧客も数えるほどしかいない状態です。この段階での成功要因は、時間とアイデアです。自分自身が全てをやらないといけないので、限られた時間をいかに使うか?が成功のカギを握ります。また、事業自体のアイデア次第でその後順調に成長するかしないかが決まってきます。

ステージ2.初めての採用

顧客と仕事が増え、ひとりでは業務が回らなくなってきます。この段階で初めての採用を試みます。同時に、その人件費をカバーするためにこれまで以上に多くの顧客を見つけてくる必要があります。そのため、セールスやマーケティングが成功要因となります。

ステージ3.安定運用

社員も定着し、顧客も継続的に付き合ってくれるようになり、経営が安定してきます。実際のところ、多くのスモールビジネスはこの段階にとどまっていると言えるでしょう。この段階は売上も安定してくるので、何か新しいことをしようとか、もっと成長しようとか、そういった動機が無くなることもあります。要するに居心地の良いステージ(コンフォートゾーン)なのです。

ステージ4.テイクオフ

コンフォートゾーンを越えてさらに成長を進めるとこのステージになります。多くの場合、複数のサービスや商品、または事業が確立され、業務内容が多様化してきます。また、人事や財務などのバックオフィス業務の重要性も増してきます。そのため、これまでは何となく組織になっていた状態から本格的に組織作りが必要になります。そのため、組織戦略、また全メンバーをまとめていくためのビジョンの再確立が大切になってきます。

ステージ5.成長企業

さらに成長を遂げると、このステージになります。いわゆるスモールビジネスから脱却し、中小企業、または中堅企業への足掛かりとなります。このステージにおいては、多種多様な人材が参加してくるため、確固たる企業文化の確立が大切になってきます。また、経営をチームで行うためのリーダーシップチームの構築も必要になってきます。

 

暇になったらこれをやろう【社長の仕事10選】

会社が組織としての体を為してきて、社長が「自分が何をすべきか?」を自問しだすのは、大体青年期。つまり人が増えてきて社内で色々なトラブルが発生してくるタイミングです。この段階で仕組み化に取り組んでいれば、社長が現場にたって仕事をするということはほとんどなくなってくると思います。

ただし、社長が現場から抜けたとしても、まだまだ社長自身が組織図上の多くの役割を担っています。その中でも、特に重要な役割は以下の通りです。

1.スーパー・クローザー

大規模案件や大口取引先との契約をまとめる役割です。いわゆるトップ営業で、法人向けビジネスの場合には、特にこの役割が大きくなります。

私も会社員時代は法人営業をしていましたが、相手が大手になるほど、自分だけでは成約が難しくなります。相手の役職に合わせてこちらも取締役や場合によっては社長を連れ出すことになります。

2.CFO(またはCFOのサポート)

経理業務などは人に任せても良いですが、財務面の面倒を見るのは最後まで社長の役割と言えるでしょう。

3.ビジョナリー

会社の方針、ビジョン、長期計画。これらも社長の役割として重要であり、誰かに委任することはできません。

4.メンター

組織内の各メンバーのメンターとしての役割です。ほぼ全メンバーが社長直属の部下の場合には、彼らのメンタリングをしますし、もっと組織が大きくなって自分が会長的立場になったとしてもリーダー層へのメンタリングをするのは自分の役割になります。

5.チアリーダー

業務面の指導は自分でしないまでも、みんなのチアリーダーとして士気を高める役割です。実例でいえば、ホンダの本田宗一郎氏やヴァージングループのリチャードブランソン氏なんかはこの役割が強いかも知れません。

6.基準値の維持向上

各業務が会社としての基準値を満たしているかどうかをチェックする役割です。マニュアルがあれば基準値は周知出来ますが、それが守られているかどうかをチェックします。

7.リレーションシップ・ホルダー

カギとなる重要な人間関係を維持する役割です。日本の某老舗建設会社では、過去お世話になった人たちや重要な顧客の連絡先が書かれたノートがあり、それが代々受け継がれているそうです。

世代交代があった時には、ノートに書かれている人たちに挨拶に行き、関係性を維持するようにしているとのこと。

8.フロントマン

組織の顔となる役割です。ドナルドトランプ氏なんかはまさにこの役割ですね。

9.新規事業家

船頭をきって新規事業を立ち上げる役割です。

10.各分野のチーフ

マーケティング、技術、サービスなど社長自身の得意分野の最高責任者としての役割です。たとえば、ビルゲイツはマイクロソフトの社長をいったん退いてから技術部門のトップになりました。

 

社長の仕事まとめ

いま10個の役割を挙げてみました。これら全部をやるということではなく、自分の会社の場合、自分がどの役割を担えば、最もうまく機能するのか?と考えることが大切です。

社長の仕事は〇〇だけ、というようなコンサルタントもいるようですが、今見てきたように、社長の優先順位は組織の成長ステージによって大分変ってきます。だから一概には言えないのです。

まず、自社の成長のステージを理解すること。そして、さらなる成長のための優先事項は何かを把握することが大切です。

さらに、ある程度現場を抜けることが出来たら今度は組織の状態や自分の性格、強み、能力を考え、ここに挙げた10個のうち、どの役割を担えばいいのかを考えてみると良いでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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