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第四条 崇高な意義を掲げる

世界をより良い場所にしようとする志こそが、単なる価格競争からの脱却を可能にします。

インパーソナルドリームは、顧客のための利他的な夢の事ですが、ここで顧客が求めるものと顧客のためになるものの違いを知っておくことが必要です。
 
顧客が求めるものの中には、短期的な快楽を得るためのものもあります。これは顧客が本能的な欲求から欲っするものであり、それを提供すれば短期的に彼らは喜ぶかもしれませんが、長期的には彼らに害を与えるものもあります。
 
一方で、顧客のためになるものは、彼らが口に出して欲しいとは言わないかもしれませんが、彼らの人生の質を上げるものを指します。顧客のためになるものが何かを考え、それを提供し続ければ、会社が衰退する道理はありません。
 
顧客のためになるものが何かを考え続けていれば、必然的に自社は何のために存在しているのかという崇高な意義にたどり着きます。
 
意義に基づいた経営が行われている会社は、外部からでもそれを感じることができます。顧客はあなたの会社が自分の感性や価値観に合っているかどうかを即座に感じ取ります。意義に基づいた経営が行われていない会社は、価格競争に陥らざるを得なくなります。
 
これは社員にとっても同じです。彼らは歯車になるのではなく、自分が関心のある環境で働きたいと思っています。当然、意義を感じる職場では、より努力し、より長くとどまり、責任感を持って働くようになります。
 
意義ある会社をつくること、そこで働くことは、その人の人生にとって、欠かせない存在になることを意味します。
 
そうなったとき、経営者は、会社が社員にもたらす影響、商品やサービスが市場やコミュニティにもたらす影響の大きさを感じることができます。経営者がそのような革新的な環境を作り上げたとき、事業はあなたの情熱を世界に届ける乗り物へと進化します。
 
崇高な意義の見つけ方
 
顧客のためになるもの、そして崇高な意義はどこに行けば見つかるのでしょうか?
 
外に出ればわかります。犯罪、悲劇、苦難、不誠実、不平、喪失。
 
これらに問題を事業で解決するにはどうすればいいか?と考えることから起業家の仕事は始まります。
 
全ての人の内には、起業家精神が秘められています。起業家精神とは、この世をより良い場所にしようとする志の事です。
 
顧客のための権利章典を創造してください。彼らが本来持つべき、しかし得られていない権利は何ですか?
 
顧客のための独立宣言をしてください。彼らは何から自由になる必要があるのでしょうか?
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