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第十条 1万倍を目指す

より多くの人々にサービスを提供しようとする意図によって、自分自身だけでなく世界にも貢献する豊かな人生を創造することができます。

ビジネスは、正しく運営されていれば、今のサイズの1万倍に成長することが出来ます。
 
仕事が意味を持つためには、仕事が単なる作業という領域を超えるためには、成長する能力を持っている必要があります。
 
それが1万倍の原則です。
 
あなたが今の1万倍のお店、オフィス、またはあなたが持っているものが1万倍になると本気で信じたら、あなたは何をするでしょうか。
 
  • あなたのビジネスは拡張性があるでしょうか。
  • あなたは1万倍にするために、何をしなければならないでしょうか。
  • あなたの会社の全ての活動が1万回、同じように繰り返されるにはどうしたらよいでしょうか。
  • あなたと同じ経験、能力を持っていない人たちによって、1万倍の成果を出すにはどうしたらよいでしょうか。
  • なぜ私にはそれが出来ないのでしょうか。
  • 1万倍を妨げているものは何でしょうか。
  • 自分が関わっている仕事、業界、世界で、最も大きな機会は何でしょうか。
  • 人々が最も問題としていることは何でしょうか。
 
そう自問し始めたとき、あなたは職人ではなく、起業家な経営者として考え始めたことになります。
 
もしあなたが世の中の問題に気が付いて起業するならば、もしあなたが既存のサービスや商品で満たされていない人達がいることに気が付いて起業するならば、もしあなたのお客さんがあなたの商品やサービスに喜んでくれているならば、見知らぬ場所で、見知らぬ人が、あなたのことを待っていると思うのならば、あなたが四六時中考えていなくてはならない質問は次のとおりです。
 
どうすれば、いま提供していることを、2倍でもなく、3倍でもなく、100倍、1000倍、1万倍の人に届けることが出来るだろうか?
2012年セミナー@サンディエゴ
 
 
あなたが存在する理由は
 
“いえ、私は会社をそんなに大きくしたいとは思っていません。豊かなライフスタイルが送れれば十分です”
 
という人もいるかもしれません。
 
しかし、あなたがビジネスを指数関数的に成長させ、1億人の人々に同じようなサービスを提供できるのなら、なぜそうしないのですか?
 
彼らは皆、問題を抱えているのです。
 
彼らは皆ニーズがあるのです。
 
何故あなたは彼らに貢献することを拒むのでしょうか。
この世に飲料水が限られた量しかないとしましょう。しかし、あなたは飲めない水を飲めるようにする方法を見つけた。
 
あなたはその方法を秘密にしておきますか?
 
それともみんなに教えてあげますか?
 
もちろん、みんなに教えるでしょう。
 
教えてあげたときのみんなの喜びとあなたに対する感謝は、かつてあなたが経験したことのないものになります。人々はあなたのところに列を成し、あなた一人では対処できなくなります。すべてのビジネスに同じことが言えます。
 
 起業家の仕事とは、飲み水を見つけ、それを世界に広げる仕組みを作ることです。もし、あなたが本当に顧客の役に立つ商品やサービスを提供しているという自負があるならば、可能な限り多くの人に提供したいと思うはずです。
 
会社を大きくはしたくない、自分が生活できれば良い、という人は、飲み水を作る方法を見つけて、それを自分で飲んでいるだけです。彼らの人生はそれ以上豊かなものにはならないでしょう。
 
ウォールマートが創業したのと同じタイミング(1962年)で、店を開いた人はたくさんいたでしょう。それから50年たったとき、ウォールマートは世界有数の小売店になった一方で、他の人たちは一店舗を運営するのに精一杯で、年齢の衰えとともに閉店せざるを得なくなっています。
 
彼らの違いは、ウォールマートの創業者が他の店の店長よりも10倍働いたからではありません。
 
視点が異なったのです。
 
だから、あなたには世界を一変させるチャンスがあると思ってください。あなたならそれができます。
 
あなたは顧客の問題を解決する方法を知っていて、世の中には、待っている人たちがたくさんいます。誰かがそれをしなければならないのです。
 
そして、あなたにとって、それが重要なのであれば、あなたがやるべきです。
 
一握りの人たちではなく、可能な限り多くの人々に役立つために、あなた独自の価値を提供するのです。
 
この質問に答えてください。
 
「何億もの人々にとってこれが間違いなく意味のあるものであるならば、これを成し遂げるために、時間と労力を投資する価値はあるだろうか?」 
 
答えがイエスならば、それがあなたが存在している理由に違いありません。
 
 
会社が小さい理由
 
多くの人は、自分のビジネスの持つ可能性に気がついていません。
 
気がついていないために、前に進むことができないのです。
 
「人を雇うようなお金は無い。人材は採用しても去っていってしまう。自分がオーナーだから、全てのことに責任がある。自分の代わりにやってくれる人を信用できない。なぜなら、毎回、その結果にがっかりするから」
 
これが大半の経営者の考え方です。
 
この考え方が原因で、大半のビジネスは、とても、とても小さいままで留まっています。
 
ここで小さいと言っているのは、本来、そのビジネスが持つ可能性に対して、小さすぎるという意味です。
 
だから明日も明後日も、想像できる程度の変化しか起こらない。毎日、似たような問題に対処し、想像できる程度の解決策しか生まれない。
 
あなたの限界は、あなたの会社に対する想像力、成長しようという決意の限界に基づいています。
 
限界は、あなたの想像力と成長に対する決意の限界で決まります。
 
限界は全て内面的なものであり、外部から来るものではありません。
 
なぜこれだけしかクライアントがいないのか、なぜロクな人材がいないのか、などの不満を言うとき、全部的が外れているのです。
 
これらは全て、あなたの想像力と、会社を自分と切り離して、偉大な企業のように成長させようという意欲と決意の限界で決まるのです。
 
起業家とは創造者であり、創造するものが起業家となります。
 
偉大な会社と小さい会社の違いは、会社のサイズの違いだけではありません。
 
決意と想像力のサイズが問題なのです。偉大な起業家はチャンスを見通し、それを掴みました。もしあなたが不満を言っているならば、 あなたはその奇跡を掴んでいないだけです。
 
 
何を為すべきだったのか
 
あなたには、いま考えているのとは全く異なる機会が存在します。さらに言うならば、あなたは、あなたが成し得ることがまだ見えていません。
 
職人的経営者は仕事をスタートさせる一方、起業家はワールドクラスの会社をスタートさせます。
 
仕事をスタートさせるとは、同じことをやりつづけることです。やり方を知っていることをやり、それがなくなってしまうことを恐れ、慣れていることをやり続け、やり続けることによって、ビジネスを維持できると信じています。
 
しかし、それはビジネスではなく、単なる仕事です。自分のやりたいことをやるために事務所のドアを開いてから、毎日、毎日、過ごしていた日々は、本来送るべき人生とは、程遠かったのです。
 
ここであなたがこれまでにやってきたことを馬鹿にしているわけではありません。
 
大切なのは、あなたが何をしてこなかったのか、本来何が為されるべきだったのか、何が情熱的に為されるべきだったのかを理解するということです。
 
そして、あなたはそれをする人物になることが出来たのです。
 
あなたが毎日働きに行くとき、何が欠けているのか?
 
やり終えた仕事、出来なかった仕事の中で、何が欠けているのか?
 
疲れて、酔って家に帰ってくるとき、今日起こらなかったことが、起こり得たかも知れないことを理解したとき、いったい何が欠けているのか?
 
10歳年を取って、「ああ!これをしなければいけなかった。」と気がつくとき、何が欠けているのか?
 
あなたには、何か他にしなければならないことがあります。何かが為されるのを待っています。あなたが見るべき、感じるべき、体験すべき、創造すべき、他の何かが存在します。
 
あなたは創造する為に生まれたのです。
 
地球上すべての人は創造者であり、何かを創り出す心と魂を内に秘めています。自分が知っている以上のもの、出来ること以上のもの、学んだ以上のもの、過去に考え付いた以上のものを。
 
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