家族経営が頭おかしいと思われる理由と対処法

清水直樹
今日は、「家族経営が頭おかしいと思われる理由と対処法」という話をしていきたいと思います。

 

※動画でも解説しています。

 

家族経営は評判悪い?

家族経営って非常に評判悪いですね。

ただ、日本企業の殆どは、この家族経営であるというデータがありますので、皆さんの中にも家族経営をされている会社も多いのではないかと思います。

家族経営の会社の中で働いている社員の人からは、非常に不満が多いケースが多いのですね。たまたま、そういう不満が目立ってしまっているというのもあるのですけれども、とはいえ、家族経営ならではの不平不満っていうのがあったりするので、そうすると、離職率も高まりますし、家族経営で働きたくないっていう人も多かったりして、人が集まらなかったりします。家族でやっている事で強みもあるのだけれども、それが生かされずに会社の業績が落ちてしまうという事があるわけです。今日はそうならないように、家族経営が抱えている課題だったり、良く陥るパターンと対処法をご紹介していきたいと思います。

 

公私混同:家族経営が頭おかしいと思われる理由①

最初は、公私混同です。これは本当に良く在りがちです。

社長が、自分の会社と自分の私生活を混同してしまうという事ですね。これは家族経営に限らず、あるのですけれども、家族経営の場合は社長以外の社長の家族も入ってきて、そういう人達も公私混同するケースがあるものですから、面倒だというわけです。

 

誰も社長にたてつけない:家族経営が頭おかしいと思われる理由②

二つ目は、誰も社長にたてつけないという事です。

家族経営は完全なるオーナー経営なので、ワンマン社長が多いわけです。

そうすると、誰も社長にたてつけないという事で、社長が変な事をやり出しても、誰もそれに反対できずに、会社は悪い方向に向かってしまうという事です。

そんな会社にいたくないという事で辞めてしまう人も結構いるわけです。

取締役会って本当は代表取締役を監督したりとか、その任命をしたりする権利があるのですけれども、実際の所、家族経営の場合には、取締役会があってもないようなもので、ガバナンスが機能せず、実質、誰も社長にたてつけないという事になってしまうわけです。

 

ボンクラ社長:家族経営が頭おかしいと思われる理由③

これも良くある話です。特に3代目くらいになってくると、ボンクラが増えると言われたりしています。

なぜ、3代目になると、ボンクラが増えるのかという話なのですけれども、そもそも、創業社長というのは、世の中全体で見ると滅茶苦茶優秀な人なのです。且つ、自分に自信も持っている人が多いです。こういう人って世の中全体で見ると非常にレアな存在です。

確率論的に言うと、創業社長になるような人が生まれて育っていくのは、確率が低いわけです。2代目、3代目と代を経るごとに、その人の能力と素質というのは平均値に近づいていくわけですから、大体3代目になると普通の人が社長になります。つまり、元々社長としての素養とか能力がない人が社長になってしまうという確率があると言われています。

ただ、ボンクラと言われていても、本当に能力がないとか人格的におかしいという人は意外と少ないですね。私の子供の頃を振り返ってみると、結構、友達に会社の息子みたいな人が結構いたんです。子供の頃はあんまり意識しないのですけれども、大人になってくると、あいつはあそこの跡取りだったんだみたいな事に気づくことがあるのです。

子供の頃のそういう連中って言うのは、出来が悪いとかではなくて、寧ろ非常に性格がいい。誰からも嫌われないみたいな感じで育ってきているし、能力も最低でも平均はあったと思います。彼らが成長していって社長になっていくというわけですね。なので、ボンクラと言われていても、別に人よりも圧倒的に能力が劣っているという事ではないと思うのです。

ただ、社長としてどうかと言われると、先代と比べると、疑問(符)が残るみたいなケースが多いのかなというわけですね。

 

悪事の隠蔽:家族経営が頭おかしいと思われる理由④

これも、家族経営ならではかなと思うのですけれども、家族同士なので、悪事を隠蔽しやすいわけです。家族同士でいると口が堅いわけですから、一般企業と比べると確かに多いのかなと思います。

ちょっとトラブっちゃったとか、脱税をしちゃったみたいなことを、オーナー一族だけで秘密にしておいたのだけど、後からばれて問題になるみたいなケースは皆さんもニュース等で見たことがあると思います。

 

社員を使用人扱い:家族経営が頭おかしいと思われる理由⑤

これも嫌われる理由です。

社員は家族のお手伝いさん、みたいなイメージで経営している会社も未だにあるんじゃないかと思います。家族の事をやってくれるお手伝いさんとか使用人と、会社の社員というのを混同してしまっているというわけです。これ非常に良くないケースですね。

使用人扱いをしているような会社だと、人材育成をやっていない会社が多いですね。お金を払って、やる事やってもらえばいいやみたいな感じなので、人を育てるという感覚がない。

後継者の育成には、例えば、留学させたりとか、経営塾通わせてやったりするのですけれども、そのほかの社員の人材に投資をしないのでワンマン社長がずっと続いていく。社員が成長せずに、なかなか自律的な経営が出来ないというケースが多いのかと思います。

 

偏った人事:家族経営が頭おかしいと思われる理由⑥

れは、家族経営の会社で働いているファミリーメンバーとそうじゃないメンバーで偏りが出るという事です。人事の評価や昇進を、全部オーナーの勘と経験というか、感覚でやっているのでそういう事になっていってしまうという事です。これも嫌われる要因かと思います。

 

親子喧嘩で職場の雰囲気悪化:家族経営が頭おかしいと思われる理由⑦

家庭の問題を会社に持ち込むという、公私混同にちょっと一部近いですけれども、会社の中で親子でというか、家族で怒鳴り合っているみたいなケースも聞いたりしたので、これは非常に職場には悪影響与えるなと思います。

 

会社の老化:家族経営が頭おかしいと思われる理由⑧

家族経営でやっていくと、だんだんそのビジネスが硬直化していくケースが多いです。昔ながらのやり方でずっとビジネスをやっているということです。市場があるうちはいいのですけれども、だんだんその市場全体がシュリンクしていくと、事業全体もシュリンクしていくという事です。

そういう保守的な考え方でやっていると、どうしても会社という物は老化していきます。

新しい若い社員が入ってこなかったりとか、いつまでも古いビジネスモデルでやっていたりするという事です。会社が老化すると、当然ながら業績というのは落ち込んでいきます。

会社の老化に一番繋がるのは社長の老化です。社長が老化すると、会社というのは全体に老化していきます。会社の雰囲気もそうなるし、ビジネスもモデルもそうですし、すべてが老化していくわけです。だから、そうならない様に対処していく必要があるといえる事ですね。

 

嫌われない家族経営の会社にするには?

以上、家族経営が嫌われがちな理由を見てきました。次に、こうならないようにするにどうすればいいかという事で、対処法をご紹介していきます。

対処法の基本は、各種仕組みづくりです。要は、普通の会社がやっているような仕組みをちゃんと作っていきましょうということです。そうすれば、今述べたような家族経営独自の悪い面というのはどんどん消えていきます。

会社の理念と家訓を作り上げる

例えば、会社の理念をちゃんと作り上げるという事です。会社の理念と同時に、家訓というのを作るという事をお薦めしたいなと思います。

家訓って言うと江戸時代か思われるかもしれませんけれども、実は成功している家族経営の中では家訓をちゃんと守り続ける会社というのが多いですね。

その家訓を反映させた会社理念を作ることで、会社と家族のバランスが取れますので、これは非常にお勧めです。

 

透明性ある財務の仕組み

そして、財務ですね。公私混同の温床となるのが、この財務の仕組みの欠如なわけです。仕組みをつくる事で会社のお金と家族のお金をちゃんと分ける。そして、財務的な計画というのもつくっていくというわけですね。

 

経営チーム

そして、経営チームですね。これは、ワンマン経営にならないためにですね、会社をチームでやっていくっていう視点を取り入れることです。家族のメンバーも勿論入れてもいいですし、家族以外のメンバーも経営チームに入れて、会社を盛り上げていくといいかと思います。

 

組織図と役割分担

そして、組織図、役割分担ですね。家族経営は組織図がないケースが多いですね。そうすると、役割分担が出来ないので、飛んできたボールを皆で追いかけるみたいなケースが多いですね。そうすると、組織としてやっている意味合いがあんまりありません。なので、ちゃんと組織図を作って、役割分担を明確にする。

 

人事の仕組み

人事と人材育成の仕組みをちゃんと作ること。公平性が保たれるような評価とか給与制度にしていく。

そして人材育成。さっき言いましたけれども、家族経営の文化が強い会社だと、社員を使用人扱いにしているので、人を育てるという文化がないですね。そうじゃなくて家族メンバーもそうだしも、家族以外のメンバーも育てていく仕組みを作って皆が活躍できる環境を作っていくという事です。

 

計画づくり

事業計画と家族計画ですね。事業計画は作っている会社は多いのですけれども、同時に家族計画も作っておくといいかなと思います。

これは、三位一体の計画というのがありまして、別の機会にご紹介したいと思うのですけれども、事業と家族と計画って、連動しています。例えば、家族の中で、あと10年経ったら長男がこのくらいの年になるなってなると、このくらいのポジションにしようかなみたいな感じで事業の計画に影響を与えるわけです。事業の計画と家族計画っは分けて考えることが出来なくて非常に密接につながっているわけですね。

 

家族経営の仕組みづくりなら仕組み経営

というわけで、今日は、「家族経営が頭おかしいと思われる理由と対処法」をご紹介しました。仕組み経営では、スリーサークルモデルなどを参考にしながら、家族経営がうまく行く仕組みづくりをご支援しています。詳しくは以下からご覧ください。

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