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事業計画書の書き方/立て方から項目まで完全解説。

本記事では事業計画書の書き方/立て方から項目までを解説していきます。主には中小企業経営陣の方で、これから新規事業を立ち上げようとする方、今後の成長を目指す方を対象にしています。参考にされてください。

 

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事業計画書とは?

事業計画書とは?

 

事業計画(Business Plan:ビジネスプラン)は、あなたの事業や会社のビジョン達成に向けた計画のことを指しています。ビジョンのないビジネスには方向性や目的が欠けてしまいますが、計画のないビジョンも単なる希望的観測に過ぎません。

事業や会社のビジョンは長期的な将来の姿を指していますが、それを実現するためのより詳細な戦略や戦術を書き記したものが事業計画書となります。

事業計画書を創る理由は大きく分けると三つあります。

事業計画書を創る意味

  • 社外向けのツールとして

一つ目は、金融機関などの外部の利害関係者に事業計画を説明し、協力をしてもらうためのツールにすることです。主には融資や補助金、投資を受けるために活用されます。

  • 社内向けのツールとして

二つ目は、社長や社員が毎日の仕事の指針として活用するためのツールにすることです。事業計画があることで、毎月の目標や指針が決まったり、意思決定の基準になったりします。

  • 事業について考えるきっかけとして

事業計画書を創る意外と見逃せない効果がこちらです。中小企業の経営をしていると、日々の仕事に追われて、なかなか自社の長期的な展望について考える時間もありません。そんな中、事業計画書を創るというプロジェクトに取り組むことは、自社の将来を考える非常に良いきっかけとなります。

 

事業計画書の基本的な考え方

 

事業計画書は魂から創る

事業計画書と聞くと、エクセルでまとめられた数字の羅列を思い浮かべる人が多いかも知れません。しかし、ここでお伝えする事業計画書とは、そういった従来型のものとは異なります。

実際のところ、ほとんどの事業計画書は、作ったとしても活用されることがありません。作成時には多くの時間と労力をかけるのですが、その後は参照されることもなく、どこかに埋もれてしまいます。

なぜそうなってしまうのでしょうか?

その理由を世界No.1の中小企業アドバイザー、マイケルE.ガーバー氏は次のように語っています。

頭で作られた計画には情熱と興奮と目的が欠けている。あなたの会社の社員は誰もが気づいているだろう。事業計画は現実離れしていて、生命が吹き込まれていない。

一般的な事業計画書は、ビジョンを達成するという目的や魂から来るものではなく、お金を借りるために必要だから、、、誰かに説明するために必要だから、、、というようなその場しのぎの義務感で書かれているのです。だから、一度作成したらあとは参照されることもなければ、環境に合わせて変更されることもありません。

ここでご紹介したいのは、そのような”使われない事業計画”ではなく、日々の仕事の中で役に立つ事業計画書になります。

そのためには、頭で作るのではなく、経営者の魂(想い)から創られた事業計画書になっていることが大切です。

 

事業計画に順応性を持たせる

一般的な事業計画書がすぐに埃を被ってしまう理由の一つは、事業環境のスピードが非常に速いことです。計画を立てた時点とは技術も、人の価値観も、競合他社も変化してしまうのが常です。そのため、事業計画は経営者のビジョンに立脚しながらも、順応性を持っていることが大切です。「計画にあるから」という理由で計画を手放しで受け入れるもの良くありませんし、「計画にないから」という理由で、目の前にあるチャンスを見送るべきでもありません。事業計画に順応性を持たせるためには、計画を変更する仕組みを計画の中に入れておくと良いでしょう。

 

準備を整える

準備には2種類あります。ひとつは、物理的な準備。必要なデータや資料、文章などをそろえることです。もうひとつ忘れてはいけないのが、心の準備です。先ほど言った通り、これから創る事業計画は数字を積み上げるだけの一般的な物ではなく、経営者の魂から作り上げるものです。数字を積み重ねるだけであれば、通常業務の延長線上で作ることが出来ます。しかし、魂から創るためには、通常業務をこなしている雑多な心の状態から抜け出す必要があります。

マイケルE.ガーバー氏は世界的ベストセラー「はじめの一歩を踏み出そう」の中で、経営者は起業家、マネージャー、職人の人格をコントロールしなくてはならないと言っています。

  • 起業家の人格・・・ビジネスの未来を創る人格
  • マネージャーの人格・・・計画や仕組みを創ってビジネスを前に進める人格
  • 職人の人格・・・目の前の仕事をこなす人格

3つの人格の詳細は以下から。

職人型ビジネスと起業家型ビジネスの違い

 

通常業務を行っているのは職人の人格です。一方、魂から創る事業計画書では、起業家の人格とマネージャーの人格を行ったり来たりすることが求められます。職人の人格から抜け出るためにも、通常業務のことはいったん忘れ、起業家とマネージャーの人格にアクセスするための心と精神のゆとりが必要になります。

 

他のメンバーを巻き込む方法を考える

世界7万社を支援してきたマイケルE.ガーバー氏の経験によれば、事業計画の策定にかかわる人数は多いほど良いそうです。これはより多くの知識やサポートを得られるだけではなく、コミットメントと参加意識を共有できるからです。事業計画を創る段階から参加できるということは、社員の感情に大きな影響を与えることになります。また、このようなプロジェクトにかかわることで人を育てる効果もあり、社員が持つ知識の底上げにもなるでしょう。人件費がかかったり、調整に時間がかかるかもしれませんが、それ以上のメリットが得られるものです。

 

事業計画書のテンプレート/項目

では次に事業計画書にどんな内容を盛り込むのが良いでしょうか。これについては別途、「事業計画のテンプレートをご紹介」という記事をアップしていますので、そちらをご参照いただければと思います。

事業計画書のテンプレート(フォーマット)をご紹介

 

 

事業計画書の書き方/立て方

ではいよいよ、事業計画の実際の書き方/立て方に入っていきましょう。

1.事業計画が与えるインパクトをイメージする

あらゆる計画は、終わりから考えるのがお勧めです。これは、「事業計画を創るという計画」についても同じことが言えます。

  • 事業計画が実現し始めたとき、あなたはどのように感じるでしょうか?
  • 社員に事業計画を配布したとき、彼らはどんな顔をするでしょうか?
  • 部屋はどんな感情に覆われているでしょうか?
  • 社員はどのように事業計画書を活用するでしょうか?

マイケルE.ガーバー氏は、自分が演出家になった気持ちで考えてみよう、と言っています。演出家が新しい台本を演者に配ったとき、彼らはどんな反応を示すのか?

事業計画書が完成し、それを活用して成果を出している情景が浮かぶまで、次のステップにはいかないようにしましょう。

 

2.事業計画書の目次を創る

事業計画書にどんな内容を盛り込むのか?その全体像を考えましょう。これについて前項のテンプレートをご参照ください。

 

3.事業計画書用のバインダーを用意する

事業計画書は最終的に何枚もの資料になるわけですが、それをまとめるフォーマットを決めておきましょう。オススメはバインダーを用意することです。なぜならば、バインダーのほうが内容の差し替えや移動が簡単だからです。

 

4.既存の材料を集める

社内を見渡して、事業計画書の内容として使えそうな資料やデータを集めましょう。もし、仕組み経営でご紹介しているような文書化のプロセスを進めていれば、かなりの部分が既に材料としてそろっているはずです。

 

5.新しく作るべきものを確認する

事業計画書に足りないパーツを確認しましょう。それらを誰が、いつ、どのようにして集めるのか、作るのかを決めましょう。

 

6.事業計画書作成のためのミーティングを行う

事業計画を創るメンバーを正式に選抜しましょう。注意してほしいのは、社長の役割は彼らに課題を与えて、作成の指示をすることではないということです。社長は大きなビジョンと最終結果(本項の1を参照)を伝え、彼らからの意見や提案を引き出し、それに耳を傾けることです。

事業計画書の策定は一つのプロジェクトです。そのため、ミーティングでは、誰がいつまでに、どこまでやるのかを明確にし、リーダーがプロジェクトを管理しましょう。

 

7.事業計画の各パーツを準備/チェック/修正する

各メンバーが作成したパーツが出そろってきたら、社長はすべての内容をチェックし、必要であれば修正を求めるようにしましょう。ここで大切なのは、各パーツの詳細が妥当かどうかだけではなく、全体の一貫性が取らたものにすることです。たとえば、営業と生産のバランスは崩れていないか?マーケティング計画と財務計画はバランスが取れているか?などです。

また、メンバーによって計画の粒度が異なることにも注意が必要です。ある人はあまりにも分析的になり、前に進まなかったりします。またある人は、おおざっぱ過ぎるかも知れません。この辺のバランスは社長が取ってあげる必要があるでしょう。

 

8.(最終的な)事業計画書を作成する

ここまでで、いったん最終版を作成しましょう。ただ、これまでお伝えした通り、事業計画書は変更と修正を前提としているので、これでもう全て終わり、というわけではないことを注意しておきましょう。

 

9.事業計画が変化に適合する仕組みを創る

事業計画書を活用するにあたっては、このステップが非常に大事です。今の時代、年初に立てた事業計画の前提条件がそのままである、ということはまずありえません。競合はどんどん出てきますし、2020年初頭にはパンデミックのような大規模な環境変化も起こりました。そのため、あらかじめ変化に対応できる仕組みを創っておくことが大切です。

そのためには

  • 四半期ごと/半年ごとに事業計画をチェックするタイミングを設ける
  • 重要な環境変化が起こったときに見直すタイミングを設ける

ことが大切です。

 

事業計画を実現するには?

最後に事業計画を実現するヒントをご紹介しておきましょう。

シンプルさを心がけよう

事業計画を立派に見せようとして、必要以上に情報を詰め込んだり、細かくしたりする必要はありません。可能な限り、メンバーに任せ、事業計画を作成すること自体を楽しめるようにしましょう。

 

自由度を確保しながらも、ぶれない計画にしよう

ブラしてはならないのは、会社のビジョンや文化です。それ以外の部分は変化に対応できるような計画と仕組みにしましょう。

 

常識に従おう

最新の経営理論に惑わされたり、常識はずれな計画を立てないようにしましょう。計画が非常識すぎて、実現しないことが続けば、メンバーも事業計画の存在意義に異を感じるようになり、形骸化してしまうでしょう。計画を自分たちで創り、それを実現していくという成功体験を積み重ねることで、勝ち癖のある企業文化が出来ていきます。

 

最後に:事業計画で社長は未来を創れる

ここまで読んでいただき、実践していただければ、ここでいう事業計画というものが世間一般で言われる事業計画とは異なるものだということがご理解いただけたと思います。

魂から創られた事業計画書は、単に誰かを説得したり、資金調達したりするためだけのものではなく、全社員にとって日々の仕事のよりどころになるはずです。そうなれば、社長は日々のオペレーションに余計な口出しをする必要は無くなり、、起業家的な仕事に集中できるようになります。

 

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